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玉が入っていないのに、こめかみに当てたエアガンの引き金を引けない現象

先日、おもちゃのライフルを顔に向けられる機会があったサイトーです。

私がオフィスに持ち込んだライフルなので玉が入ってないのは明らかなんです。でも銃口を向けられると生きた心地がしないのは、なぜなのでしょう。

その時ふと思ったのが、ダウンタウンが出演する「ザ・笑いの祭典ドリームマッチ」でのバイきんぐ小峠さんとサンドウィッチマン富澤さんのコント。

この番組はコンビを組む芸人がボケとツッコミに別れ、相方をチェンジしてネタを披露するという内容です。2013年のドリームマッチで二人が披露したのはヤクザの組長に扮する小峠さんと、新入りの父親という設定の富澤さんによるコント。その中で富澤さんが玉の入っていない拳銃をこみかみに当ててカチャ!カチャ!カチャ!と躊躇なく引き金を引く場面があるんです。それに対し小峠さんは「お前、よくそういうことできるな!」とツッコミを入れます。
そのコントに普段声を出して笑わない私が、当時腹を抱えて笑ったのを覚えています。

玉が入っていないとはいえ、自分に向けて拳銃の引き金を引ける人って並大抵の人間にできる行為じゃないと思うんです。

話が戻りますが、先日銃口を向けられたおもちゃのライフルにさえ、「これは自分に危害を与えるものだ」と本能的に感じ、顔を引きつらせました。拳銃なんて近代に入ってからできたものなのに、本能的に良くないものだと感じとるんです。

こちらはその時、同僚が撮影した映像。
普段は大人しい真面目な子、山田君が突然ライフルを持って暴れ出したんです。

私は心理学の専門家じゃないので詳しいことは分かりませんが、幼い頃から見てきた映画やドラマ、ゲーム、そしてニュースなどから、「拳銃=ヤバイ」という意識が刷り込まれた結果だと思います。

それでドラマとかでよく見る、こめかみに銃口を当てて引き金を引くベタな拳銃自殺スタイルを真似てみたんですが、引き金を引けないんです。なんなんですかね?玉が入ってないのはわかっているのに。でも引けない。

もしかしたら、弾倉にBB弾が入ってるんじゃないか。
いや、直前に空打ちしてるから入っているわけがない。なんなら弾倉も確認した!

でも引けないんです。

この現象、前述した「拳銃=ヤバイ」の認識によるものだと思うんですが、少なからず自分というものを信用しきれていない、そんな深層心理も同時に働いていると推測します。
人間は失敗する生き物と言われるくらいですから、どこかで自分を信用しきれていない自分がいるんです。

それぐらいビビリなんで、実弾が入っている拳銃で自殺なんか絶対にできないと思うし、それと同時にいつかは自分を信用して、玉の入っていないエアガンをカチャカチャできる自身に溢れた人間になりたいとも思っています。

こめかみなんかではなくて、映画『フルメタル・ジャケット』の微笑みデブ自殺シーンのように。のどちんこめがけて自動小銃をブッ放すような、そんなデカイ男に私はなりたいです。

ちなみに前職の不動産営業時代は、ハートマン軍曹みたいな上司ばっかりだったので、そいつらになら今の私でも躊躇なくブッ放せる気がします。

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