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年長者への贈り物

毎年やってくる誕生日・結婚記念日・父の日・母の日・敬老の日・・・。


もちろん子供たちのバースデーにはプレゼントケーキご馳走を用意してお祝いしています。がしかし、夫婦の記念日となるとお祝いしたりしなかったり。主人と私の誕生日は4日違いなのですが、私の誕生日の方が早いので主人がくれたプレゼントに合わせて私も準備をするといった感じです。お互い物欲があまりないので欲しいものを買ってもらうわけではなくて、あまりお金をかけずに、でもちょっと気の利いたプレゼント相手のために選ぶのです。ちなみに昨年の誕生日、主人は私にガラスでできた万年筆のセットをくれました。反対に私が贈ったのが革のキーケースです。お互いの趣味を理解しているから毎回とても楽しみだし、一緒にお祝いできるのが本当に嬉しい。ケーキを食べられる回数は1回減るわけですが。


それに比べて結婚記念日はあっさりしたものです。普段と同じように晩酌をして「今年は何年目なんだろうね〜」と毎年恒例の会話をして、二人とも答えが出せないままプレゼントもなしに終わります。一度だけ主人が単身赴任中にあった結婚記念日で、欲しいものを聞かれたのでミシンを買ってもらったことがあります。


ところで人生経験を積んでくるとその間何度も父の日や母の日を経験しているわけで、私も両親にプレゼントしていた時期もあるのですが、年長者へのプレゼントって難しい…と毎回すごく悩まされてしまいます。


ケース1
私の姉が毎年マメにプレゼントをする人で、同居の祖母(私の父のお母さん)にも毎年敬老の日のプレゼントをしていました。ある年の敬老の日に靴下をあげたんです。それが年配者向けの落ち着いたデザインの靴下だったのですが、それをもらった祖母は「こんなババ臭い色の靴下が履けるか!赤いのならまだしも」と姉に言い放ったんです。それを聞いた姉は翌年今度は赤い色の靴下を祖母にプレゼントしました。すると今度は祖母は「こんな赤い靴下が履けるか!でもこれはもう婆ちゃんが貰った物だから、誰か他の人にあげるね」と姉に言ったのです。もう姉は大激怒!それ以来敬老の日に姉が祖母にプレゼントすることはなくなったのです。


ケース2
私が主人と結婚して最初の年の母の日。義母に何をプレゼントしたら良いのか好みがわからなかったので主人に頼んで義母に聞いてもらったんです。「何でもいい」との答えだったので主人に選んで欲しいとお願いすると、決めたのは鉢植えのカーネーションでした。一緒に義実家へ持って行くと留守だったのでダイニングテーブルの上にラッピングした鉢を置いて帰り、すると次の日義母から自宅へ電話がありました。私が出たのですがひとしきりお礼を言われた後に言われたのは「職場の〇〇さんが娘さんにパジャマを貰ったんだって〜。ウチも来年はモノでお願いします


ケース3
私の実家の母は何に対してもこだわりの強い人。健康にものすごく気を使っているから料理を作る時は食材を水に浸けておいて毒素を出してから調理をします。添加物が入ったものやインスタントは使わず、自分で作った以外のご飯を食べると体調が悪くなると言います。持ち物や衣類の場合も「肌触りが〜」「デザインが〜」とこだわるので正直、何かプレゼントしようと言う時にどれだけ考えても喜んでもらえる物がまったく思いつかないのです。だからもうプレゼントをするのはやめて誕生日にLINEでメッセージを送るだけにしています。


ところで近年は急に思い立ち、お正月になると父と母それぞれにお年玉をわたしています。本当に少ない金額なのですが、なんだかんだ言ってそれがいちばん喜んでくれます。そんな大したことしてないのに、母がすごく嬉しそうな声で電話を掛けてきてくれます。


贈り物で長年悩まされてこれが正解だったのかどうかはわかりませんが、これからもお年玉をあげ続けることができるように頑張って稼げるようになりたいと思います(苦笑)

未来はいつも面白い!