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我が家の冷蔵庫事情と、おいしい食卓の話。

人生最初の結婚をしたときに、冷蔵庫を買ってもらった。

そのときの相手は私が「食器棚が欲しい」と言ったときに

「じゃあ、俺の実家(かなり遠い県外)で昔から使っている、ガラスが1枚割れて入っていない状態の食器棚を送ってもらう?」

なんて真顔で言っちゃうほどの、馬鹿でケチな野郎だった。

それでも冷蔵庫は文句を言わずに買ってくれたところをみると

やはり食に関することって死活問題なんだろう。

そんな彼との結婚生活を終え、長女を連れて実家に帰った。

もちろん実家には冷蔵庫があるし、

ヤツも一人暮らしには大き過ぎるからと

冷蔵庫は姉の家へと嫁いで行った。

その後、今の夫と一緒に暮らすことになり

長女と3人で新生活を始めることとなる。

そんなこと離婚当初は思いもよらなかったから

私の冷蔵庫なんてとうの昔になくなっている。

だから最初は、夫の一人暮らし用の小さな冷蔵庫から始まった。

義母がアパートまで遊びに来たときに

冷蔵庫の中身をチェックしていて

その日は確か、鯖の切り身がパックで入っていた。

たぶん味噌煮にでもするつもりだったんだろう。

「ちゃんと生活してるのね」って、嬉しそうに義母が言った。

お義母さん、それやっちゃうと

世のお嫁さんたちから叩かれますよーって

今なら教えてさしあげたい。

義母はもう、いないけど…。

あるとき、夫の伯母さんが冷蔵庫をくれることになった。

家にファミリーサイズの冷蔵庫が余っているからと

我が家の単身用冷蔵庫とトレードすることにした。

軽トラを使って冷蔵庫を隣の市まで運んでいく。

伯母は小さな冷蔵庫を大層喜んでくれた。

さて、家にやってきた大きな冷蔵庫

それは、白くて結構年季の入った型で。

そこで私のものづくり魂が点灯しはじめる。

冷蔵庫の寸法を全て測り、カッティングシートを買って来た。

当時のキッチンのテーマカラーは白・黄色・水色って決めていて

真っ黄色。太陽のような金運カラーの冷蔵庫が出来上がった。

それに合わせてカウンターもカラボで手作り。

お金はないけど、それなりに楽しかった。

後に、近くの県営住宅に入居できることになり

黄色い冷蔵庫も一緒に引っ越した。

県営住宅には結構長い間暮らしていたんだけど

ある時義母が「冷蔵庫を買ってあげる」と言い出した。

夫と一緒に家電量販店に冷蔵庫を見に行く。

その頃には子供が2人に増えていて

私はフルタイムで働いていたから

やっぱり冷蔵庫は大きいほうがいい。

黄色くしといて言うのもなんだけど

私の希望はナチュラルに真っ白な冷蔵庫。

それは、どんなインテリアにも染めることができるから。

2人でいろいろ考えて、

選んだのは天海祐希がCMをしているベジータってやつ。

ウッキウキで配達当日を迎え

県営住宅で待っているとトラックはやってきた。

階段しかないところを2階まで運んでもらい

玄関から入れようと

入れようと・・・あれ?

何をどう頑張ってみても、それは三方枠を超えることはなかった。

痛恨のミス。冷蔵庫には、泣く泣くお帰りいただいた。

そこからさらに数年後

収入の限界を突破したため県営住宅を出なくてはいけないことになり

次に住んだのは戸建ての借家。

そこでようやくベジータ様をお迎えできた。

今でも時々私の記事に登場する、あれです。

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あれから3回の引っ越しを繰り返し、

遠い九州までよく着いて来てくれました。

昨年にはガスがなくなり冷えなくなるという経験もして

窮地を乗り越え今に至ります。

すっかりルーティンとなったお弁当作りにも活躍し

私にとって、なくてはならない存在です。


川ノ森千都子さん私の戦闘能力は53万です(通称フリーザ)さん緑川凛@オーラ×他己分析アドバイザーさん共同開催の企画に宛てた記事となります。

冷蔵庫に関する内容ならどんな形でもオッケーということで

私の場合、料理の記事を想像される方も多いと思う。

料理は嫌いじゃない。

むしろ食材を目の前にして、わくわくする自分がいる。

お弁当の記事も投稿しているし

料理上手って言ってもらえることもあるけれど

残念ながら、自分ではそうは思わない。

私は料理のセンスがない。

よっぽど慣れたもの以外、適当に味をつけることができない。

目分量で作れるのって、味噌汁、炒飯、ポテサラ・・・。

肉じゃがなんて、もう何十年も作っていながら

いまでもきっちり量って味を整える。

それでも性格上、作業はとても丁寧で

負けず嫌いで完璧主義なところもあって

家族においしいものを食べさせたいって気持ちから

私のご飯はとてもおいしい。

食卓って、その家の幸せ度が出るっていうのが私の持論で

それは、良い食材で手間が掛かっていればいいとか

大勢で賑やかなら良いとかそんなことではなくて。

なんて言うか、そこに温かい気持ちと感謝があって

一言で言うと「愛」なんだけど。

家族みんなが幸せで

笑顔溢れるそんな食卓を

私はこれからも目指したい。


最後まで読んでいただき、ありがとうございます。

拙い文での参加になりますが、どうぞよろしくお願い致します。



未来はいつも面白い!