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マルチカルチャーあるある その2

タイ人、いい人が多い。あと明るくて、遊ぶには楽しい人達ではあるが、仕事に関していうと、一にも二にも、「人の話、お願いだから最後まで聞いて」である。ガッツもあり、行動力もある人達で独立心も旺盛、会社勤めをしていてもいつかは自分で何かやりたいという人が多いような気がする。働き者で、周囲の評判もいいが、なんとなくの印象はおっちょこちょいというか、話の途中で動き出してしまい、あとから「そうじゃなくって」となることが割にあるような気がするのは私だけか。

ただし、すぐに動けるというのは別の利点があり、なんとなくトイレが変なにおいがするとか、給湯室のレンジがちょっと調子悪いとか、いろいろ不具合があっても日本人だけなら「ちょっと様子見よう」とか「そのうち動く」などとなったり、ヨーロピアンだとめんどくさくて放っておく人達(文句だけは言う癖に人事などには絶対に言いに行かない。)がほとんどだけど、気がつくとすぐに施設に文句言いに行ったりとか、業者呼んでくれたり、あと業者のやり方が甘いとすぐに業者に文句言ってくれたりと、みんなのために動くことには躊躇がないのはすごいなあと思う。

中国人というか中華系
とにかく、どこの会社でもいる。大陸からの人もいれば、香港系、シンガポール系などなど。イギリスも昔から縁がある国の人達なのでどこにでもいるような気がする。正直アジア系ということで日本人と一緒くたにされる人達ではあるが、全然違う。

ビジネスにしても、生き方にしても全然違うのは、とにかく「どこに行きたいか」がはっきりしている。「あたしは今期、営業成績を社内で一番取りたい」とか目標がはっきりしている。ゴールが見えてる。それも具体的に。その辺がもう、日本の人達とは違うのである。ただし、「どうやって」の部分は正直「?」。目標のためなら公道をポルシェで300キロ出して目的地へGOみたいな感じになってしまい、周囲との軋轢が生まれる。目的のためなら手段を択ばない。

日本人だと、「この目標を掲げても笑われないかしら?」とか、「こうしたいけど、これだと他の人はどう思うかしら?」などと躊躇するところを彼らは躊躇しない。見て居て気持ちいいときもあるが、軋轢を起こしてるのを見るとハラハラしてしまうこともたびたび。

その辺をどうやって彼ら彼女たちに納得してもらって、周りとの軋轢を起こさずに話を進めてもらうかが仕事では、焦点になってくる。彼ら彼女たちは正直、社内にいる人間はランク付けしているので、ランク外の人間が「ここは公道だから」とか「スピード違反してます」と注意しても聞かない。彼らの中のランクが高い人が注意しないといけない。が、その場では言うことを聞いてくれてもそのあとは、ランク外の人を呼びつけて「こっそりでいいからこれやってくれない?」とか無理難題を言ってくることがほとんど。

部下にすれば、正直、数字は持ってくるし営業成績はいいし、利点はあるがこの辺の「いたちごっこ」みたいなのに慣れているもしくは耐性のある人ではないと、仕事上のつきあいはしんどいとは思う。

男も女も働き者の印象。政治的なこともあり、日本人などに比べるとかなり口は堅いというか、「どちらともに取れる」というものいいをする人が多いような気がする。やりたいことなどははっきりしているが、すっぱーんとそれを口に出すというよりは、割に言っていることは王道だが、行動は大胆なイメージ。

おつきあいしていてなるほどと思っているのは割に人の間違いには寛容というか責めない。「あーそれはxxさんが手配を忘れたからすぐに用意できないすよ」などと言われると「あ、そうなの」で終わり。「あの人、前も間違えたよ、どうなってるの?’」みたいなことは言わない。もしかしたら影で言ってるのかもしれないが、すぐに次に出てくる言葉は「じゃ、他のは用意できる?」とか「まあ、なしで進めるか」と次を見据える言葉がほとんど。その辺の切り替えのすごさはたくさんの民族を見て居る身からすれば、中国人が一番早い。

女性もよく働くし、産休がなぜか短い人が多いような気がする。あと、イギリスにいて身内もすくなくて、育児が難しい環境にいても、仕事には出てくる。どうしてもやりくりできない場合は、人事に直訴、もしくはかなり会社の上の人達に直訴してでもフレックスタイムがない会社なのに一人だけフレックスを勝ち取ったりすることもしばしばあり、そういう意味では仕事に対する情熱はかなりあるような気がする。

めちゃくちゃハチャメチャで「ちょっと」と思うことはあるが、たまに机の上に結構手の込んだ中華粽が置いてあったりして「これ何?」とかって言って周りに聞くと「いつもお世話になってるからということでxxさんがイギリスに遊びに来たお母さんと一緒に徹夜して作ったらしくて配って回ってる」とか、開店したばっかりでSNSで話題になってるケーキ屋さんのケーキなどを差し入れと称してたくさん買ってきて配るみたいなことを必ず年に一回やる人など、まあそういう心配りも怠らない人が多いような気がする。
「彼・彼女はチャームがあるからなんとなく言うこと聞いてしまうわ」というヨーロピアンが多いような気がする。(日本人についてこういうコメントはあまり出ない。)

スコットランド人、たくさんとは働かないが、なんとなくみんなそっくりのような気がする。とにかく頑固。何かあったときに多数決などで決めることがあるが、最後まで反対なら反対票を投じ、粘る。「こんなことをしたら恥ずかしい」とか「みっともない」とかと思わない。「おれがこう思ってるからこうなんだよ」みたいな感じで自己をとにかく通す。男も女もその辺は似ている。群れるようであんまり群れないから、時々ヨーロピアンで浮いてしまって、日本人や韓国人のグループに混じってくる。癖があって正直、浮いている人が多いような気がするが、なぜか一人か二人くらいその人の熱狂的なファンというか支持者がいる。社内のパーティーなどで、そういう人がスコティッシュに話しかけるので、浮いているということはあまりない。

アイルランド人、あまり多くとは働いたことはないが、押しなべて、男性は顔が甘い子が多いような気がする。ワンダイレクションのナイルみたいな感じの子。ちょっともたれる甘さの子で、ウィットがあって頓智が聞いているというか、みんなに好かれるタイプが多いような気がする。その辺はスコティッシュとは対照的。女性は結構顔がきれいな人が多いような気がする。イギリス人になどに比べればよく働くし、比較的文句は言わない。文化的に出稼ぎが多い国民なので、周囲を見回せば故郷を離れて、なんとか仕事をもらって働いているという意識がなんとなくある人達のような気がする。「替わりはいくらでもいるんだ」という意識があるから、すぐにやめるのかと思えばそうではなく、「替わりがいくらでもいるんだから、オレがいい加減なことをすれば、すぐに首になって誰かに仕事を取られてしまう」という気持ちがあるようなので、その辺危機感を持って働いているような気がする。そしてこの辺の意識って、アイルランド人だけでなく、ウェールズやらイングランドの北の方の人達もあるような気がする。いつでも仕事があるロンドンやマンチェスター出身の人達とは全然違うような気がする。

アイルランドからすぐにロンドンに来ているわけではなく、リーズやマンチェスター、リバプールなどを経てきている人も多いので、なんとなくアイルランド人?というよりはイギリスの地方出身者に見えるような人が多いような気がする。

昔は結構いた大陸から来たヨーロピアンたち
イギリスのEU離脱前は結構いたドイツ、オランダ、ベルギー、フランス、スイスなどヨーロッパのメインの大国から来た人達が必ず職場にいた。最近はかなり減ったけど。

押しなべて皆さん、イギリス自体は気に入っているというか、生活に関しては「まあまあ」という感じで受け入れている人達が多いような気がする。あと、皆様イギリス人が何をしたら嫌がるかなど、性質みたいなのは熟知しているのでふるまいも洗練されており、問題はない。家の値段、家賃が高い以外は特に何もないという意見が多いかな。何かあれば、飛行機で2,3時間かければすぐに家に帰れるし、そこまで切羽詰まった風でもなし。余裕があるように見えるので、付き合いやすいし、イギリス人なんかよりもイギリスにいる日本人の気持ちがわかってくれる人も多いような気がする。イギリス人みたいに無邪気に人種差別みたいなことを言ってくるような人も少ないので、こちらとしてもラクではある。なので、ウケはいい。(ただし、イギリスにいて気抜けて生活してるので、男女関係乱れてる人が割に見られるから恋愛関係は要注意の場合もある。)

最近は本当に見なくなった。そういう意味では絶滅危惧種。私がこの国に来たころはたくさんいたのにね。

日本人はどうやって見えるのか、というのはまた改めて書こうと思う。

イギリスで働いているというからイギリス人ばっかりと思われがちだが、全然そうじゃないのがイギリスの会社だよな、といつも思う。







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