明後日受験の中学3年生が心象を綴る
明後日、都立受験。
鬱病持ちで心療内科通いの中3。
字面だけ見れば絶望的なシチュエーションである。高校受験など夢のまた夢、とも言える。
はてさて、ここnoteで年齢を明かしている未成年は見たことがないがそれは何故なのだろう。特に理由は知らないし知る気もない。
ーー志望校の偏差値
59だったか58だったか。
平均的に見れば高いとも言える。低くはない。
模試の結果はどうだったかなど聞く由もない。悪かったに決まっているからだ、でなければ誰がその日の夜にリストカットをするだろうか。
努力圏でなかったことだけが、唯一の救いだろうか。
ーー勉強
同じ塾に通う友達に、模試の数学で偏差値71を取ってきた子がいる。
「なんでそんな勉強できんの？」
「えー…」
「だって好きなんだもん」
これである。
そこの違いなのだろうか、結局は。
１％の才能と99％の努力でもなく100％の才能なのだろうか。
そんな疑問を抱え、新聞の倍率欄と睨めっこする今日この頃。周りより何年も遅れて買ってもらったスマホからは、Spotifyのマカロニえんぴつが流れている。
ーー才能
親からは、お前は多才であると認められ始めた。確かに絵も下手ではないし、文章も人並みには書けるし、成績も決して悪くはない。歌も下手ではない、楽器も扱える。
確かにできることは多い。
でも結局は頭だ。
運に見限られたのだから、自力で這い上がるには何かを極めるしか道はない。
こんなことしてる暇あったら勉強しろよ
ド正論である。
ただ何度も言うように（？）私は鬱持ちである。集中力を上げる薬を処方されている。
これでお察しだろう。
集中力がない
眠い
やりたいことが多すぎる
勉強が嫌い
そう、テストはいつだって地頭勝負。
塾だって2ヶ月前までは行っていなかったのだから、それでこの成績を維持できていたのは自画自賛モノである。
ーー自傷癖
左腕と右脚（腿）は切り傷だらけなのである。
ケロイド体質だね、と言われて早5年。身体には数え切れないミミズ腫れが蠢いている。
今まで何度、身体の上で刃物を滑らせただろうか。数えればキリがない。
受験前のこの時期に、縫った。
左手首。死ぬ気でやった。でも死ねなかった。
実際には、死ぬためと言うより受験から逃げたかった。死ぬまでは行かなくても、入院でもすれば逃げられると思った。
我ながら馬鹿だとも思う。
意気地無しだとも思う。
でも、それぐらい受験というのは重く、苦しく、辛い事象なのだ。
今思うこと
ーーもっと勉強しておけば良かった
過去問を解く度に思う事だ。
受験生になると誰もが感じることだと聞いていたが、自分までその対象だとは思わなかった。
ここまで思うとは。
特に社会がその対象だ。地理公民歴史全て。
中1中2が基礎となっていることに今気づくべきではなかったのだ。
最近の子供、メンタル弱い問題
よく聞く論点である。
確かにメンタルが弱い子供は多い。発表が嫌だから休む、体育が嫌だから休む、水泳だから休む。別に学校へ行くことは子供の義務ではないし、その休みの原因は子供のせいではない。
「歯食いしばって学校来いよ」
よそのクラスの担任が言っていた台詞である。
歯を食いしばって来るほど学校は大事なところなのだろうか。
自分のメンタルをボロボロにして、心療内科に通って、左腕と左手首を傷だらけにして、薬を過剰摂取してまで、学校は来るところなのだろうか。
だから問いたい。
こうなったのは誰のせいか。
大人のせいか、はたまた子供のせいか。
明後日受験の受験生が、大事なこの時間を削ってまで文章を綴っているのは誰のせいか。
頼むから教えてくれ。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか？