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いつかどこかで見た空間 ブルーノ・マトン展

昨日、都内での用事がお昼前に終わったので、なにか美術展を見たいなと思いました。
でも最近はほとんど日時指定の予約で、思い立った時にぱっと行きたい私は、時間をきっちり決められるのが面倒(友人と一緒の時は別)。

グランマ・モーゼス展がもうすぐ終わってしまうので行きたいけど、バスの時間と入場時間を考えているとなんだか行く気が無くなってしまう。

コーヒーショップでお昼を食べていたらふと、版画のギャラリーで見てみたい企画展をやっているのを思い出しました。

水天宮前駅の出口を出たらすぐの、ミュゼ浜口陽三・ヤマサコレクション
20世紀後半を代表する銅版画家、浜口陽三の作品を紹介する美術館です。
1階と地階のこじんまりとしたスペース。人は少ないので、ゆったり静かに見ることができます。

今やっているのは「浜口陽三、ブルーノ・マトン展 ーひとつ先の扉」。チラシの「チェスクラブ」という作品を見て、好きだ!思いました。

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人がいた気配もあるような、でも誰もいない空間。そんな場所にいたことがある感覚、それとも夢の中で見た場所か。なにかデジャヴのような。
同じ空気感の作品が他にも何点かありました。

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地階は撮影が自由で、撮ろうとするも反射してしまって、マスクも手も携帯も映ってる(笑)。
この暗い室内からフランス窓の外が見える情景、とても好きで。

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夜の部屋の一角を思い起こすようなこの作品も好きでした。
こういう小さい銅版画が大好きです。

他にも、いくつも好きな作品があって写真を撮らせてもらいました。

ブルーノ・マトンはパリの映画学校を出て、はじめは映画を撮っていたものの、銅版画に転向。油彩やアクリル画なども発表しながら美術評論もしていたそうです。
上記のような作品のほかに、線のシリーズもありました。

版画の線も面も味があって本当に好きです。

美術館にはカフェもありますが、入口を入ったほんの小さなスペース。
お茶を飲んだことはないけれど、企画展にちなんだスイーツがあったり、ヤマサなのでお醤油を混ぜ込んだアイスもあるようです。
今度はお茶を飲んでみよう。

静かな空間で、版画が好きな人にはおすすめです。

見出し写真は購入したカードと、銅版画のしおり。

書くこと、描くこと、撮ることで表現し続けたいと思います。サポートいただけましたなら、自分を豊かにしてさらに循環させていけるよう、大切に使わせていただきます。