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J2第6節 横浜FC戦 レビュー

前節新潟に完敗を喫し、迎えた今節の相手は首位横浜FC。
前評判通りの強さを見せる横浜FCに初めて土を付けられることが出来れば勢いに乗れるだろう。

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1.スタメン

甲府
前節から5人を変更。
山本、荒木、三平が2試合ぶり、野澤英之と宮崎が今シーズン初スタメンとなった。
また、ベンチには石川が2節以来のメンバー入りとなった。

横浜FC
前節から2人を変更。
武田が2試合ぶり、ヴィゼウが4試合ぶりのスタメン。
クレーベが開幕戦以来のメンバー入りとなった。

2.失われた45分

雨が降る中、始まった一戦。
共に立ち上がりに課題を抱えるチーム同士だが、試合の入りに成功したのは横浜FC。

試合後の中塩大貴選手のコメントより。

「チームとしてここ数試合入りが悪かった中で、最初は細かく繋いでいくのではなく、相手のラインを下げていくために、ロングボール多めで、大きくプレーしていこうというところで、それなりに上手くは入れたのではないかと思う。」

https://yokohamafc.com/g/220326_kohu/#report

5分には甲府が上手く嵌め込み、ボールを奪いFKを獲得する場面も作ったが横浜FCはシンプルにヴィゼウへのロングボールやサイドチェンジを多くして甲府の良さを出させない立ち上がりを見せる。

7分に甲府にアクシデントが起きる。
ボールの無い所で荒木が小川と衝突し、負傷交代となってしまう。
鼻骨骨折か…
長くならなければ良いが…
代わって10分に関口が投入され、須貝が左に回ることとなる。

直後にCKの流れからカウンターを許すとイサカにドリブル突破からシュートを許す。

徐々に横浜FCがボールを持つ時間が長くなるが、横浜FCはいつも通りの形でボールを保持していく。

対して甲府は山田が三平と並ぶ形でプレスを掛けに行くことを選択。
横浜FCとしては長谷川と小川が野澤英之の脇にポジションを取り、ボールを引き出すことを狙う。
特に小川の立ち位置が良く、捕まえることができない。

14分にはFKから横浜FCがチャンスを作る。

先にDFが触り、決定的なシュートは打たれなかったが手塚から質の高いボールが入ってきた。
この場面もイサカの突破から得たFKであり、イサカのドリブル突破に手を焼く入りとなった。

甲府もボールを持ちたいが、横浜FCがマンツーマンで嵌めてくるのに対して回避できずミスが増えていく。

背後にはスペースがあるが、足元での繋ぎにこだわりミスが多くなる。
特に宮崎がボールを奪われる場面が目立つ立ち上がりとなった。
ボールは持てても自陣から抜け出せずにいると20分に横浜FCが先手を取る。

ゴールキックから繋いで前進しようと試みたが、前からマンツーマンで嵌めてくる横浜FCに対してロングボールを三平に送ったところが短くなってしまう。
セカンドボールを拾った長谷川からのクロスに小川が合わせ、横浜FCが先制に成功する。
武田が背後を回ったことで長谷川に一瞬の隙を与えてしまい、ピンポイントのクロスを入れられてしまった。
横浜FCのマンツーマンに対してロングボールを蹴ることは悪い選択では無かったが、中央のエリアに短くなってしまうとこの場面のように一気にカウンターのチャンスを与えてしまう。
横浜FCはサイド深くにスペースはあっただけに三平をスペースに走らせるボールの方がリスクも少なく効果的であったと思う。

試合後の吉田達磨監督のコメントより。

「奪ったボールを攻めて行こうという中で、三平のところにボールが入って、上がってきた長谷川へのパスが少しずれてひっくり返されました。」

https://www.ventforet.jp/games/53238/live?SmRint=vfk_pc_top_gamelive_bt01

きっかけは三平のパスが長谷川に合わず、相手にシュートを許したこと。
このゴールキックからのボールを奪われたことが失点に繋がった。

試合後の野澤陸選手のコメントより。

「第3節の長崎戦は苦しい時間もしっかり守れていた。苦しい時間にミスから失点している。こういうミスを減らさないといけない。」

https://www.jleague.jp/match/j2/2022/032615/live/#player

3試合続けて試合の入りに失敗し、その時間帯に失点を喫して試合を難しくする状況が続いている。
このまま同じ事を繰り返し続けるのか真価が問われる。

先制しても横浜FCの流れは変わらず、左サイドからのクロスにヴィゼウや小川をターゲットにすることが増える。

30分になり、山本から三平を相手のDFラインの裏に走らせるボールが出たがこの狙いをもっと多く持っても良かったかもしれない。
ショートパスを足元で繋ぐことに固執し、横浜FCのプレスに嵌められやすい状況を自ら作ってしまった。
特に先制を許してからは野澤陸のミスが増え始め、42分に失点に繋がるミスが起きてしまう。

自陣ゴール前でビルドアップのミスを突かれ、齋藤にミドルシュートを決められてしまう。
齋藤のミドルは質が高かった。
だが、それを引き出してしまったのは自らのミスからである。
前半の野澤陸は集中力を欠いている場面もいくつか見られ、結果的に失点に繋がるミスも犯してしまった。
荒木の負傷も集中力を失わせてしまった要因なのかもしれない。
また、この場面のスタートも浦上のパスが短くなったこと。
いくつかのミスが重なれば横浜FCの質を持ってすれば得点は決められてしまう。
マンツーマンで嵌めてくる横浜FCを上回るためには対面の相手をいかに上回れるかとなるが、ビルドアップでミスをしてしまい前線にボールを入れても失うことが増えてしまった。

試合後の長谷川元希選手のコメントより。

「新潟戦もそうだったが、自分たちのミスで失点している。こういうことを毎試合続ける、続けないかは大事。」

https://www.jleague.jp/match/j2/2022/032615/live/#player

悪い時間帯の失点だけでなく、ミスからの失点も続いている。
吉田監督は伊藤前監督よりもリスクの高いサッカーをしており、隙は出やすい。 
その分のリターンがある状況なら良いがリスクがリターンを大きく上回ってしまっている。
やりたいことの比重を今は下げても良いのではないか。

試合後の吉田達磨監督のコメントより。

「相手も力がありますし、今日はお互いの良さを潰しに行く試合になると思いました。」

https://www.ventforet.jp/games/53238/live?SmRint=vfk_pc_top_gamelive_bt01

横浜FCはスタメンも変更し、自らのスタイルの中で甲府の嫌がることを練ってきた。
だが、甲府は横浜FCの良さを潰すような試合を前半していたとは思えない。
むしろ自分達のやりたいことを優先し、相手の良さを引き出していたと感じた。
勝負に勝つには相手が嫌がることをどれだけできるかが最も大事なのではないか。
ボールを繋いでいくスタイルを止めるべきとは思わない。
時間や展開、相手に合わせて横浜FCのようにシンプルなことも増やしていきたい。
前節の新潟もだが、甲府よりもボール保持が巧みなチームでも状況に合わせて手を変えている。

試合後の野澤陸選手のコメントより。

「まずは失点したこと、2点目は自分のミスで献上してしまった。すごくもったいない前半だったと思う。」

https://www.jleague.jp/match/j2/2022/032615/live/#player

本当にもったいない前半だった。
この45分が今後のチームの糧になる時間となって欲しい。

3.取り戻した躍動感

試合後の四方田修平監督のコメントより。

「前半に関しては、比較的いい流れで進められて、2-0で折り返せたということで、ハーフタイムに「こんなに上手くいくことはないから、気を引き締めて3点目を取ること、失点をしないように、次の1点が勝負だ」と伝えて送り出しました。」

https://yokohamafc.com/g/220326_kohu/#report

四方田監督のコメントにもあるようにこんなに上手くいくことはないと言える程良い前半であった。
甲府に問題があったことは確かだが、横浜FCが甲府の良さを消したからこその展開となった。

対して甲府は三平に代えてリラを投入する。
この交代によって前半とは違った展開となる。

試合後の四方田修平監督のコメントより。

「相手も前半以上に圧力かけて守備をしてきたので、そこを抜け出せる回数は前半よりも減りましたし、あとは自分たちのプレッシャーに関しても、前線にウィリアン リラ選手が入ってきたところでそこをターゲットにされたところを起点にチャンスを作られたことが、後半苦戦した原因だと思っています。」

https://yokohamafc.com/g/220326_kohu/#report

試合後の中塩大貴選手のコメントより。

「相手がリラ選手のところに長いボールを使ってきて、そこから展開する形が増えてきた中で、中は締めて、後ろはしっかりチャレンジ&カバーをする、前線はしっかり戻って全員で守備をするっていうところで、「最後やられなければいい」という共通認識で、最後しっかり跳ね返して、ただ引くだけではなくて、ボールを持ったら前に出ていくし相手が下げたらラインを上げて少しでも陣地を回復するなど、受け身にならないように自分たちから仕掛けられるようにという意識をしていました。」

https://yokohamafc.com/g/220326_kohu/#report

リラへのシンプルなロングボールで優位性を作っていく。
まず、ファーストプレーでリラへのロングボールからセカンドボールを拾いチャンスを作る。

前半の甲府は外回りにボールを動かし、クロスしか攻め手を持っていなかった。
というよりそれが吉田監督のサッカーでもある。

前半の甲府

甲府にはこの形か長谷川を中心とした個人での打開しか現状、攻め手が無い。
特にクロスに関してはサイドの深くを抉る形が少ないため、ピンポイントで味方に合わせる以外の形が見出しにくい。
また、前半は自分達の形にこだわる傾向があるため苦戦する傾向にあるかと思う。
相手としては分析は容易であり、クロス対応と長谷川さえ抑えれば良い状況となっている。
一方で、後半戦巻き返す要因は前半相手に主導権を握られることで何かを変えなければいけない状況となり、自分達のやりたいことから相手を攻略するために必要なことを試合中に考えて必要な手を打っているためとなる。
それが今節ではリラの起用であった。
横浜FCはDFラインに高さ、強さに欠けるためリラにフィジカル勝負を挑ませることは有効な手となった。

また、ビルドアップの形を変えたことも効果的であった。

横浜FC同様にボランチがDFラインに降りる形でのビルドアップを後半から行った。
野澤英がDFラインに降り、CBがSB化する形でWBを高い位置に押し出したことで前線に厚みが加わる。

守備面においても横浜FC同様にマンツーマン気味に変更する。

後ろを消しながらというタスクから明確に人を捕まえに行くことで基準が定まり、攻守共に良い形が増えていく。

66分には横浜FCが2人の交代を行う。
ヴィゼウとイサカに代えて伊藤と山下を投入する。

リラの存在もあり、流れを掴んだ甲府は直後に1点を返す。

前半には見られなかったスピーディーなパス回しから。
ゴールキックから始まった場面だが、浦上のパス以降はリラを除いていずれもツータッチ以内。
前への推進力も加わり、最後は須貝のクロスに長谷川が得意のアウトサイドで合わせて1点を返す。
自分達のスタイル+αでリラという明確なストロングポイントを合わせての得点。
チームの狙いと個人の能力が出た良いゴールとなった。

試合後の長谷川元希選手のコメントより。

「点を取れば流れは変わると思っていた。自分で決めたいと思っていた。スペースを狙って須貝 英大選手が良いボールを入れてくれた。」

https://www.jleague.jp/match/j2/2022/032615/live/#player

前節は長谷川のシュートが決まっていれば勝てていたのかもしれない。
エースの存在感は日に日に高まっていきており、長谷川がゴールに絡まなければ勝てないだろう。

試合後のスベンド ブローダーセン選手のコメントより。

「昨シーズンはクロスからの失点が多かったので、今シーズンは変えていかなければいけないところです。」

https://yokohamafc.com/g/220326_kohu/#report

高さの無い横浜FCのDFラインとしてはクロスを上げられると防ぐのは容易ではない。
いかに上げさせないかがポイントとなりそうだ。

64分に横浜FCは齋藤に代えて安永を投入する。

試合後の四方田修平監督のコメントより。

「ビルドアップの時にアンカー役として左右にボールを散らしたり、全体が前進するためのプレーに貢献してくれている。またアタッキングサードに入ったときにミドルシュートが得意な選手なので、その部分では今日いい形にすることができたのかと思います。」

https://yokohamafc.com/g/220326_kohu/#report

選手交代で流れを変えていきたい横浜FCだが、リラでポイントを作れることと左サイドの勢いを止められず押し込まれる時間が多くなっていく。
運動量の低下もあり、ブロックを敷く時間も長くなる。

伊藤が前残り気味となるため、その背後で長谷川が浮く場面が多くなる。
また、前残りしているが野澤英之や野澤陸に積極的にプレッシャーを掛けるわけではないため甲府の左サイドは比較的自由にボールが持てるようになる。

しかし、耐えるだけではないのが横浜FC。
73分にカウンターから決定機を作る。

スピードスターの山下を最大限に活かした形であったが、須貝も離されず付いていけたことで良い形でシュートを打たせず河田が防ぎ、追加点は与えない。

すると今度は甲府に決定機。

須貝の突破からのクロスのこぼれ球に山田が反応しミドルシュートを放つがブローダーセンが防ぐ。
この場面のポイントは野澤陸の動き。
山田からパスを受けた後、ボールを持ち運び須貝にパスを出したことで山下が須貝に寄せるのが少し遅れた。
それにより須貝が良い状態で仕掛けることができた。
運ばずに須貝へすぐにパスを出していたら良い形での仕掛けができずカバーリングする選手も作られたため、重要なプレーであった。
後半に入り、SB気味のポジションを取ったことで相手のプレスに嵌りにくくなったこともあり、野澤陸の球出しに安定感が出たことが左サイドから押し込めていた要因である。

76分に甲府が宮崎に代えて松本を投入する。
これにより配置を変更。

3バックは崩さず中盤の人数を増やし、前線は2トップに変更。

直後に横浜FCが2人の交代を行う。
小川と手塚に代えてクレーベと高橋を投入する。

試合後の四方田修平監督のコメントより。

「後ろは秀人が入ったことで、全体を動かしたりとか、彼は攻守共にそつなくできる選手なので、後方で彼に統率を取ってもらいたいというところと、前線でクレーベが起点になって、そこを中心に全体を押し上げて3点目を取りに行くという(攻守の面で)両方の意図をもって送り出しました。」

https://yokohamafc.com/g/220326_kohu/#report

甲府はシステム変更により、機能していた左サイドが上手くいかなくなってしまう。

野澤陸がSBのポジションからの球出しが上手く効いていたが、やめたことで良い形で前進する場面が減ってしまう。
そこで野澤英之が降りる形でボールを動かすが、良い形での前進は増えず。

追いつきたい甲府は90分に山田に代えて飯島を投入する。

しかしアディショナルタイムに横浜FCに決定機。

中央で長谷川がボールを失うと山下のスピードを活かし、カウンターに出る。
最後は山下のクロスにクレーベが合わせるが河田が防ぐも直後に試合終了のホイッスルが鳴り、甲府は連敗となった。

試合後の吉田達磨監督のコメントより。

「ホームで未だ勝てていない、勝てそうで勝てなかった試合(大分戦)が最初にあって、その次に攻め込んでプレーする試合(山形戦)で引き分け、そしてまたここに帰ってきて勝ちを届けたいというのが本当にチームの全員が思っていることでした。自分たちが少しでもパワーのあるプレーをして、暗い世の中に自分たちが光とか力を届けたいという思いでやりましたけど、前半で取られた2失点が重くのしかかった試合となってしまいました。」

「後半に選手が見せたパワーも事実ですし、次に繋がる大きなエネルギーだったと思います。ただ勝ち点3を3試合届けられていないことは申し訳無く思いますし非常に残念です。」

https://www.ventforet.jp/games/53238/live?SmRint=vfk_pc_top_gamelive_bt01

本当に後半のパフォーマンスが次に繋がるのか。
また、前半は同様に低調な出来に終始してしまうのではないか。
その不安を払拭するパフォーマンスを次節期待したい。

試合後の長谷川元希選手のコメントより。

「悔しい、しかないですね。」

https://www.jleague.jp/match/j2/2022/032615/live/#player

こんな姿はもう見たくない。
これだけの選手が残ってくれたのにこんな悲しい想いをしてる姿を見るのは悲しく、サポーターとしても悔しい。
次こそ喜んでいる姿が見たい。

試合後の四方田修平監督のコメントより。

「後半突き放すチャンスもあったが、自分たちの質の足りなさから、3点目が取れなかったというところ、自分たちのミスが絡んでピンチを招き失点をしたところから、最後相手に勢いを与えてしまい非常に苦しいゲームになりました。ただ、選手たちに試合前に、悪天候の中多くのファン・サポーターが観に来てくれているので喜んで帰ってもらえるように頑張ろうという話をしたのですが、勝つことができたことは非常に良かったと思います。最後まで応援してくれたファン・サポーターに感謝したいと思います。」

https://yokohamafc.com/g/220326_kohu/#report

試合後のスベンド ブローダーセン選手のコメントより。

「もちろん、まずは勝ててとてもうれしいです。後半、悪天候の中でボールがスリッピーで、失点したということは悔しいですが、結果として勝てたことは非常に嬉しく思っています。」

https://yokohamafc.com/g/220326_kohu/#report

結果的には難しい試合となったかもしれないが、横浜FCの完成度の高さを見せられた。
純粋に横浜FCは強かった。

試合後の中塩大貴選手のコメントより。

「すごく緊張して、試合の入りも固くなってしまっていて、このスタジアムの独特の雰囲気を思い出しましたし、相手に甲府のファン・サポーターの方がいるというのは嫌だなという想いで(笑)。自分の背中についていてくれた時はすごく力になっていた部分が対戦相手になるとすごく嫌な印象を受けました。」

https://yokohamafc.com/g/220326_kohu/#report

移籍後初の凱旋。
元気にプレーしていた姿を見られたことは良かった。

少しのさじ加減なのかもしれない。
後半良くなったことを考えてもやることが明確な方が上手くいくのかもしれない。
今は選手に与える自由度が高く、そのせいで悩むことが悪い方向に出ているのかもしれない。
最適解が一日でも早く見つかって欲しい。

4.MOM

https://www.jleague.jp/player/1600180/#attack

齋藤功佑
今シーズンのJ2でNo.1の選手は?と聞かれたら個人的には齋藤功佑を挙げる。
それに違わない活躍を今節も見せた。
ボール保持時にはアンカー気味にポジションを取り、ポゼッションの中心となり得意のミドルシュートから決勝ゴールも決めた。

5.あとがき

またも試合の入りに失敗しての敗戦となった。
同じことを繰り返していることに不安が募ってきている。
前半は自分達のやりたいことを優先し、後半になって相手の嫌がることにチャレンジ。
私は勝負に勝つために必要なことは相手の嫌がることをどれだけ出来るでは無いかと考えている。
吉田監督がユースで強いチームを作れたのはJリーグのチームに対して分析は劣るからでは無いかと考えている。
自分達にフォーカスを当てることは得意としているため、良いチームを作り、チームを育てることに長けていることは間違いないが勝負師では無いのだなと改めて感じてしまった。
吉田監督がプロの世界で勝てていない要因はここにあるのではないだろうか。
スタイルの継続を謳って吉田監督を呼び戻したが、伊藤前監督が結果を残したのは相手が嫌がることや現実路線で戦えたからではないか。
ここを改善できなければ今後も前半苦しみ、後半巻き返すことを続けるように感じる。
そうなると前半を悪いながら無失点で終えられた試合しか勝てる可能性は無いのかもしれない。
達磨さんと昇格したいし、まだまだ期待もし続けたいが冷静に考えてみると今のままでは厳しいと思う。
勝てる監督に成長してもらいたい。
今節の横浜FCや前節の新潟は参考となる良いチームではないかと思う。
もう前年3位のチームではなく、19位と降格圏が目の前のチームである。
チャレンジャーとして相手に向かって行く姿勢を次節期待したい。

横浜FCは首位に違わぬチームであった。
明確なスタイルがありながら相手の嫌がることもできる。
四方田監督は札幌でミハイロ ペトロヴィッチ監督の後任になると思っていたが、札幌は四方田さんを失ったのは痛手であっただろう。
横浜FCとしては優秀な下部組織を持ちながらチームとして目指す方向性が曖昧なチームなのかなと感じていたが、下平元監督や四方田監督でチームとしての軸が決まった印象を受ける。
今後J1に安定して居続けられるチームになるのではないか。
このままの状態を維持できれば昇格するだろう。
今シーズンのJ2は横浜FCを中心に回っていくのかもしれない。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

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