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J2第39節 松本山雅FC戦 レビュー

昇格、残留を掛けて戦う甲信ダービー。
もう松本には負けたくない!

1.スタメン

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甲府
前節から1人の変更。
野津田に代えて中村を起用した。
中村のボランチでの先発は12試合ぶり。
中村と野澤のボランチコンビは6節の長崎戦以来となる。
元松本の高崎はベンチスタートとなった。

松本
前節から2人変更。
出場停止の佐藤と河合に代わり前と安東を起用した。

2.配置の妙

試合の入りは松本が前線に長いボールを入れることで甲府陣内でプレーすることを狙う。
対して甲府は開始2分でCKを得たプレーのように左サイドを起点とした攻撃を狙っていく。

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左サイドでは宮崎がサイドに張ることでWBの下川をロックする形となる。
それにより荒木が浮く形を作っていく。
立ち上がりは荒木を誰が見るのかが松本としては曖昧となる。
スタートこそ伊藤が右、榎本が左という並びだったもののすぐに入れ替わるが榎本としては対面にはメンデスもおり、1人で2人を見なくてはいけない状況となる。
そのため、運動量で数的不利をカバーしていく。
だが、荒木は松本のボランチ脇にも侵入するため、松本は荒木を捕まえられない。
また、右サイドでは関口が高い位置を取り空けたスペースに長谷川が降りてボールを引き出していく。
サイドを起点に甲府は前進を図っていく。

試合後の伊藤彰監督のコメントより。

『ボールを握りながら、相手のスリートップの背中を取り、さらにはボランチ脇でしっかりボールをコントロールして、相手のウィングバックを出させないように(宮崎)純真のポジションを工夫しました。』

試合後の名波浩監督のコメントより。

『甲府は積極的に可変してくるシステムで、新井が3バックの真ん中から出てきてボランチエリアに入ったり、ボランチエリアが少し引いたところでワイドに幅を取ったり。それからウイングバックがより高い位置を取りに両サイドに行った中で、そのエリアにシャドーが落ちてきたり。その可変に対して自分たちが、曖昧なポジションを積極的に取ろうという表現で、今週はずっとセットして練習してきました。曖昧なポジションと言ったら50:50の時もあれば、40:60、30:70の時もある。そこでストレスを感じずに2度追いさせたり、自分が2度追いしたりという中で、積極的にスライド、縦ずれをするのではなくて、ここぞというチャンス以外はスペースを埋めるような守備をしていこうという形で入りました。』

宮崎を張らせることで下川が出ていけない状況を狙った伊藤監督に対し、名波監督は中間ポジションを取りながらスペースを消すことを狙ったが、試合前の狙いは伊藤監督が優勢となった。

一方の松本はDFラインからシンプルにロングボールを入れて2トップをターゲットにする攻撃が多くなる。

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ボールを保持しながらゲームを進めていた時の松本はボランチの選手がDFラインに落ちてボールを動かしていたが、立ち上がりはそのような動きは見せず。
常田からのロングボールが多くなる。
ターゲットとなるのは直線上に位置する伊藤。
一発で裏を取るボールと競り合い、セカンドボールを狙うことと両方を使い分けていく。

荒木に自由を許す松本は10分過ぎに安東と前の立ち位置を入れ替える。

攻勢を強め、押し込んでいく甲府は14分に決定機を作る。

メンデスの縦パスを長谷川が流し、抜け出したリラがシュートを放つが圍が防ぐ。
この場面のように押し込んだ際にはメンデスを中央に残す形を取る。

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徐々にボールを持ち始める松本は前がDFラインに下がり、3バックの両脇がサイドにポジションを取り4バックのような形でボールを動かし始める。

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だが、甲府のブロックの外で持つことが多く効果的なボール保持とならない。
佐藤の不在もあり、前進が容易にはいかないことでセルジーニョが下がらざるを得なくなってしまう。
そのため、2トップにボールが入ってもサポートが薄くなり攻撃に厚みを掛けられなくなる。

すると19分に宮崎の突破から得たCKで甲府が先制に成功する。

長谷川のキックをリラが圍の前で合わせ、甲府が先手を取る。
リラとしては当てるだけで良いという質の高いボールが入ったが、圍としては前に出ただけに触りたかったところ。

先制をしたことで松本がボールを持ち、甲府は持たせる展開となる。
甲府の狙いは松本のDFラインでのビルドアップに規制を掛け、左サイドに誘導し荒木がインターセプトを狙うこと。

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33分には松本がサイドからのクロスでチャンスを作る。

右サイドから下川のクロスに伊藤が合わせるが、枠には飛ばない。
この直前には左サイドの外山からのクロスに榎本がヘディングで合わせる場面もあったように松本はサイドからゴールに迫る。
サイドでボールを奪いたい甲府とサイドから前進したい松本。

続けてチャンスを作られた甲府だが、その後は落ち着いてボールを握りながら試合をコントロールしていく。
可変を行うことで松本の守備を嵌らなくさせ、時間や優位性を作れるポイントを見つけ試合を進めた甲府。
積み上げてきた立ち位置を重視する形や可変システムの良さが出た前半となった。

3.花火大会

後半も甲府が先にチャンスを作る。
左サイドの荒木からのクロスにリラがフリーで合わせるが、ゴールの上に外れる。
前半同様、甲府がボールを持つ展開となる。
1点リードしていることもあり、新井がDFラインに残った状態でのビルドアップが増える。

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左サイドでは荒木が中央に入り、宮崎がサイドに出ることは変わらないが中盤の配置に変化が起きる。
中村が中央に構え、荒木と野澤が両脇に付く形でボールを握っていく。
対して松本は守備の強度が上がらず、ボールを奪いに行けない。
だが、ボールを持てると繋いで前進する意思は見せていく。

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前半とは違い、ボール保持時にはDFラインが右にスライドする形で宮部がSBのように振る舞う。
ボランチが下がらないことでセルジーニョも下がってボールを受けることが減る。
これにより前半よりも高い位置で自由に空いているスペースを見つけ、ボールを引き出していく。
だが、59分に甲府は松本のビルドアップを狙い決定機を作る。

安東に入ったボールを中村が狙いに行くとリラも連動し、ボールを奪う。
中村のパスを受けた長谷川が常田を交わしシュートを放つも圍が防ぐ。

61分に甲府は野澤に代え、山田を投入する。
山田はそのままボランチに入るが、中村が左から右へと移る。
これにより、ボール保持時には山田がアンカー気味となる。

63分には松本が2人の交代を行う。
前と外山に代え、平川と田中パウロ淳一を投入する。

松本の守備も機能し始め、甲府が自陣でボールを持つ時間も長くなるが全体の強度や連動性は上がらず奪うまでには至らない。
前半から荒木へスライドする等、守備の負担が大きかった榎本が飲水タイム直前に足を攣ったことで70分に交代を余儀なくされる。
代わって阪野を投入する。

試合後の阪野豊史選手のコメントより。

『負けていたので点を取ることが一番の役割です。そのためにタイミングよくサイドのスペースにうまく飛び出すことを意識しました。相手のペナルティエリアの中でボールを触らなければ自分の良さがでないので、その回数を増やすことを意識しました。』

だが、飲水タイム明けも最初にチャンスを作ったのは甲府。

左サイドから宮崎がクロスを上げると飛び込んだ中村がヘディングで合わせるが、ゴールの上へと外れてしまう。
このプレーで中村は足を攣ってしまい、プレー続行困難となる。
交代が行われたのは75分。
鳥海が投入される。

試合後の伊藤彰監督のコメントより。

『相手は負けていて前線にパワーを掛けてくるので、あの時間帯でボランチを攻撃的な選手である(長谷川)元希がやることはバランスが難しかったと思います。先に山田(陸)を入れたことで交代のカードが少なくなっていたこと、そこに(中村)亮太朗が足を攣ったことが少し誤算でした。しかしそれは亮太朗が100%やり切った証拠なので、それは致し方無いです。』

野澤を先に交代していたことで代わりに投入できるボランチがいない状況となってしまうが、長谷川が一列下がることで対応する。

攻め手が作れない松本だが、80分にCKからワンチャンスをものにして同点に追いつく。

セルジーニョのキックに常田が合わせると一度は甲府が防ぐが、伊藤翔が押し込む。

試合後の名波浩監督のコメントより。

『後半の同点に追いつく前までは、若干相手にゲームの流れが行きそうでしたが、まず最終ラインで踏ん張れていたことと、徹底して(ウィリアン)リラのところに入らないように。そしてリラがボックス脇に行った時に、パワーやスピードを持った形を作られないようにということはできました。そこで0-1の状況が長く続いたことが、同点にできた一つのポイントだと思います。セットプレーからでしたが、押し込める時間帯は伊藤がスルーパスに抜けて中で榎本が左足で打ったシーンも含めて、何個かチャンスは生まれたと思っています。』

甲府に何度かチャンスは与えたものの我慢できたことが同点ゴールに繋がった。

だが、甲府はキックオフの流れからすぐに勝ち越す。

荒木のパスに宮崎が抜け出しクロスを入れると逆サイドの関口がゴールネットに突き刺す。

試合後の関口正大選手のコメントより。

『チャンスを決め切れないことが多かったので、結果に結びつけることができて良かった。』

試合後の伊藤彰監督のコメントより。

『後半にビッグチャンスを1~2回外したところで相手に得点を取られましたが、すぐにその後にパワーを持って得点を取り返せたことは良かったと思います。』

チャンスを決めきれなかったことで追いつかれてしまったが、一振で勝ち越すことができた。

試合後の安東輝選手のコメントより。

『セットプレーも絡んでいましたし、1個は僕が足を止めてしまったこともありました。前半から受ける時間があって、やらせていたとはいえ全員の疲労が来ている中で、得点が取れたところで少し集中力を欠いてしまったと思います。それはトレーニングの中からの積み上げがゲームに出たと思いますし、トレーニングで甘さを排除していかないと、きつくなった時にああいう脆い失点をしてしまうと感じました。』

リードを許した松本だが、攻勢を強めていくと83分にまたも試合が動く。

右サイドを伊藤、セルジーニョ、下川で前進すると下川のクロスに阪野が合わせ再び松本が同点に追いつく。

試合後の阪野豊史選手のコメントより。

『いいボールが上がってきたので打つ角度、コースを意識しました。』

下川のクロスの質、阪野の決定力。
松本の選手の個の能力の高さが伺える得点となった。

同点に追いついた松本は伊藤と宮部に代えて鈴木と星を投入する。
共に前線に入り、松本は一気に逆転を狙いに行く。

だが、またもすぐに甲府が試合を動かす。

左サイドで荒木と鳥海のパス交換から荒木がクロスを上げると直前のFKに備え、上がっていた浦上が合わせ三度甲府がリードを奪う。

試合後の浦上仁騎選手のコメントより。

『2-2の同点にされて、失点は自分のところからだったので、チャンスがあれば取り返したいと思っていました。セットプレーの流れでしたが、荒木(翔)選手がボールを持ったときに自分のところに出してくれると信じていました。決めたのは右足というか、右ひざ辺りで押し込んだと思います。』

あ試合後の伊藤彰監督のコメントより。

『戦術的に変わったことでは無いので、選手たちの気持ちかなと思っています。オーガナイズや戦術を変えたわけでは無いので、やはり「勝ちたいという気持ち」を出した我々の選手がゴールをこじ開けたと思います。』

直前の阪野の得点は浦上がマークしていた。
「取り返したい。」
その強い気持ちが再度勝ち越す得点に繋がった。

試合後の名波浩監督のコメントより。

『2-2に追いついた後はメンバーを変えて、パワープレーというところで、セットプレーでクイックでやられてしまいました。そこは少しゾーンなのかマンツーマンなのかはっきりしていなかったことと、クイックで始められた中で危険なところをしっかりとケアするというアラートさがなかったです。ボックスの中を一回使われたのも良くなかったところですし、クロッサーに対してのアプローチが若干甘かったのも3失点目の原因だと思います。』

直前の交代もあり、松本としては守り方を統一する前に獲得したFKを素早く始めたことで松本に混乱を与えた。
鳥海の動き出しに反応が遅れ、一度ペナルティエリア内を使ったことで目先も変え、浦上の走り込みにも星の反応が遅れた。
松本の選手の反応が後手後手となってしまい、失点を許すこととなった。

この直後に甲府は3人の交代を行う。
宮崎、長谷川、リラに代えて小柳、須貝、高崎を投入する。
高崎にとっては古巣対戦となる。
この交代で配置にも変化が生じる。

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残り時間が少なくなる中で甲府は時間を進めることを狙い、松本はパワープレーからゴールに迫る。
アディショナルタイムに入り、甲府は新井とメンデスのポジションを入れ替える。
中央にメンデスを置き、クロスを跳ね返すことを狙う。
対して松本は星をターゲットにロングボールを入れるが、星は浦上や新井を狙い最初の競り合いに勝っていく。
後半戦は80分過ぎから怒涛のゴールラッシュとなったが、最後は松本の圧を凌ぎ切り、甲府が9年ぶりに甲信ダービーを制した。

試合後の伊藤彰監督のコメントより。

『我々のファン・サポーターの皆様、松本山雅FCのファン・サポーターの皆様もこのような素晴らしい雰囲気を作っていただき、ありがとうございます。その中で勝てたことはファン・サポーターの応援の力だと思います。今日は負けられない試合で、クラブとして一体感があったことが勝ちに繋がった要因だと思います。』
『やはり色々なクラブの想いや、長年関わってくれた人たちの想いもありますので、選手たちに「ファン・サポーターとクラブの為」に、しっかりと近隣でライバルでもある松本山雅FCさんに勝つこと、ここにもう一回「クラブとして想いをぶつけようぜ」と伝え、選手たちもしっかり反応してくれて気持ちの籠ったゲームをしてくれたと思います。』

試合後の関口正大選手のコメントより。

『打ち合いになったが、結果として勝てたことは良かった。リーグ戦の終盤戦で勝ち切れたことは大きい。』

素晴らしい雰囲気の中での一戦であった。
本来あるべき日常に少しずつ近づいているように感じる。
クラブとして一体感を持ち、勝利を掴んだことは大きな価値がある一戦となった。

試合後の名波浩監督のコメントより。

『前日に北九州が勝っていたので、しがみつくという意味では3ポイントしか考えていませんでした。そこでこういったゲームで1も取れなかったのはショックだと思います。ただ選手たちに言ったのは、10試合、15試合前にこういう展開のゲームを増やさないといけなかったですが、その時期だとしたらもう0-3で負けていたようなゲームだったと思います。そこで1点返して、2点返して、自分たちの時間も何回かできたので、決して下を向く必要はないと伝えました。』
『多くのサポーターがアウェイに来てくれているので「もう動けない」「声が出ない」というくらいの姿をしっかりと見せないといけないですし、それがプロとしての姿だと思います。そして最後まで諦めない姿を示し続けなればいけないと思います。』

北九州の勝利もあり、松本はより苦しい状況に追い込まれた。
甲府サポーターとしては松本のサポーターの作り出す雰囲気は素晴らしかったと感じた。
だが、ピッチの選手に伝わったのかは疑問もある。
諦めない姿勢を示し続けたのはセルジーニョだけではなかったか。

試合後の下川陽太選手のコメントより。

『3試合勝つしかない状況ですし、最後のところでもっと体を張って、今のままでは足りないので3失点しています。そのあたりをチームで共有していきたいです。』

試合後の伊藤翔選手のコメントより。

『もちろん全力で戦うことは約束できますし、その中で勝利をつかんでなんとか残留できれば一番いいと思います。今日もアウェイで満員くらいの方々が応援しに来てくれているので、そこもしっかりと感じながら。試合前に毎回挨拶に行きますが、そういうところでも心に響くものはあります。皆さんに背中を押されながら、また頑張っていきたいです。』

残り試合はわずかに3試合。
松本にとっては残留が掛かる戦いとなるが、最後まで諦めず残留を掴み取って欲しい。

4.MOM

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荒木翔
決勝点に繋がるクロスを上げた。
だが、荒木の価値は記録に残らなくても試合の中に表れていた。
立ち位置で優位性を作り出し、試合を優勢に進めるだけでなく松本の攻撃のキーマン榎本に守備の負担を課し結果的に足を攣り交代させた。
また、出足の良さを見せインターセプトからカウンターに繋げる場面や奪えなくてもサイドからの前進を妨げ松本の攻撃を封じることにも貢献した。
目立たないかもしれないが、荒木のボールが無いところでの働きがチームの勝利に繋がった。

5.あとがき

9年ぶりの甲信ダービー制覇で伊藤監督就任後最多の勝ち点となった。
磐田の昇格が決まり、京都も勝ったことで次節試合前に昇格の夢が絶たれてしまうかもしれない。
それでも今シーズンのここまでの歩みは決して失敗ではない。
それを証明するためにも残り3試合勝ち続け、勝ち点82と例年なら昇格に値する勝ち点を積み来シーズンに繋げたい。

松本にとっては痛すぎる敗戦となった。
2度追い付いただけに勝ち点1でも持ち帰りたかっただろう。
J3の状況次第で降格チーム数は変わるが、J2ライセンスを持たない宮崎が首位にいるだけに一つ減る可能性は高い。
そうなると勝ち点差は3となるが、得失点差で大きく差をつけられているだけに1勝1分以上は最低条件とかなり厳しい条件である。
現実的には2勝以上が必要かもしれない。
まさに崖っぷちとなっている。
また、試合後には高崎が松本サポーターに挨拶に行き、涙を流していたように見えた。
傍目にも松本サポーターに愛されているのが伝わり、見ているこちらも感動を覚える場面であった。
高崎の想いにも応えるように松本には残留をして貰いたい。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

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