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自衛隊から転職する際の準備と着意すべきこと(no.23)

プロフィール
山田 太郎さん(仮名)
現職:大手総合コンサルティングファーム
自衛隊在職時最終役職:海上自衛隊3等海尉

経歴

ーー退職予定自衛官、元自衛官のキャリアを考えるインタビューにご対応いただきありがとうございます。まず、山田さんの経歴を教えていただけますか。

山田さん:一般大学卒業後、海上自衛隊幹部候補生学校から自衛隊に入隊しました。幹部候補生学校卒業後は艦艇幹部として護衛艦に乗組み、その後、民間企業へ転職しました。

現在、大手総合コンサルティングファームにて企業戦略等を担当し、例えば、SDGs(2030年までに解決する必要がある社会課題)を起点とした新規事業創出/組織形成の提案/推進等を行っています。

ーーまさに今求められているお仕事ですね。自衛隊に入隊された背景と在職時の職務内容を教えていただけますでしょうか。

山田さん:もともと国防や安全保障に興味関心があり、直接貢献出来る立場になりたい考えていたため、大学入学前から自衛隊に入隊することは決めていました。当時は、防衛大学校への入校も検討しておりましたが、同時に受験していた国立大学も合格したのでそちらに進学しました。

自衛隊の中でも海上自衛隊を選択したのは、物理的に敵国から攻めてこられた場合に、最初の接点となるのはおそらく海上か航空で、身体適正的にも自分が貢献しやすいのは海上だろうと考えたのが一番大きな理由です。

海上自衛隊では護衛艦に乗っておりました。初級幹部でしたので、本当に「さわり」の部分しか経験出来てはおりませんが、各分隊の所掌業務の遂行、分隊員の人事管理等に携わらせていただきました。海上自衛隊で艦艇勤務ですと、いわゆる「オフィス」も護衛艦内にあるので、航海しない日も陸上の事務所等ではなく船に出勤して仕事をするのですが、知らない方にはびっくりされることもあります。

世界各国を寄港し、多くを学べた海上自衛隊時代

ーー護衛艦内がオフィスなんてかっこいいですね。では、そんな経験の中、自衛隊在職中の思い出・エピソードを教えていただけますか。

山田さん:やはり世界各国を含めた各地での寄港は印象深いことが多かったです。幹部候補生学校卒業後は、約半年かけて世界各国を巡る遠洋練習航海に参加し、その後の部隊勤務では全国各地の港で自衛艦等の展示を行う広報活動も担当していました。

遠洋練習航海では寄港した各国海軍の若手士官と交流し、海軍が持っている万国共通のプロトコールを肌で感じることで、我々が一種の外交官の役割も果たさねばならないという重責を自覚するきっかけになり、広報活動では地元の方々から歓迎を受けて、いろいろとお話しできることは純粋に楽しかったです。

勤務をこなしつつ、その場所の風土を知ることは大変勉強になりましたし、その後の人生の糧にもなりました。

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転職活動は職種専門のエージェントを

ーー海上自衛隊では広報活動も通常業務なんですね。転職時の情報収集、スケジュール、準備は、どのようにされましたか。

山田さん:私が転職先として検討していたコンサルティングファームに私よりも早く転職していた同期がいたので、いろいろと情報を教えて貰っていました。

とくに役立ったのは転職エージェントに関する情報です。自衛隊在職中は仕事が忙しく、出航中は通信すら出来ず、なかなか自分だけで情報を得ることが難しいため、転職エージェントを使う方が良いというアドバイスを貰いました。

そのため、基本的には転職エージェントと足並みを揃えながら活動していました。転職エージェントは原則登録料や月額費用は掛かりませんので、登録しておいて損は無いと思います。

職務経歴書添削や面接対策もしてもらえますし、行きたい業種、職種が決まっていない場合は、総合的に紹介をしてくれる大手エージェントへ登録することで幅広く業界や求人案件を教えてくれます。

一方で私のように行きたい業種・職種が決まっているのであれば、専門のエージェントを選択した方がよりきめ細かいフォローをいただけるので良いかと思います。

ーー他に転職準備で留意されていた点はありますか

続きをご覧になりたい方は、下記にて公開しています!


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