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自衛官からIT領域で活躍するキャリアの作り方(no.14)

プロフィール
松本 隆宏さん
現職:Amazon Web Services(AWS) - Account Manager
自衛隊在職時最終役職:陸上自衛隊3等陸曹

経歴


ーー本日はお忙しい中、退職予定自衛官、元自衛官のキャリアを考えるインタビューにご対応いただきありがとうございます。まず、松本さんの経歴を教えていただけますか。
松本さん:高校卒業後に第8期曹候補士として入隊、入隊約3年後に第101期陸曹候補生課程を経て、通信科の3等陸曹へ昇任。昇任後は無線修理陸曹として8年半勤務したのち、自衛隊を除隊しました。除隊後は当初職業訓練校でプログラミングの基礎を学び、IT業界へ転職しました。最初の転職先は地元新聞社のIT関連会社に転職し、その会社でエンジニアとして5年、営業として5年勤務してから、東京営業所の立ち上げにも関わりました。その後キャリアアップのため、現在勤務しているAWSへAccount Manager として転職し、現在に至ります。

ーー自衛隊に入隊された背景と在職時の職務内容を教えていただけますでしょうか。
松本さん:私は高校卒業後に自衛隊に入隊しています。父が陸上自衛官でかつ地方連絡部(現 地方協力本部)勤務であったため、父の勧めで就職試験の準備も含めて受験をした所、合格したことが入隊のきっかけです。進学も考えたのですが、父が働いていた関係で、小学校や中学校で駐屯地の開放日に行っており、自衛隊が大変身近でしたし、まずは自衛隊を経験しようと思い飛び込みました。陸曹候補生課程を終えた後は、九州補給処において通信電子機材の回収・分類などを当初担当し、3曹昇任後は無線通信機材の修理を主業務としておりました。

自衛隊で培ったリーダーシップ力


ーーお父様が自衛官だったんですね。自衛隊在職中の思い出・エピソードを教えていただけますか。
松本さん:思い出深いのは、陸曹教育隊の教育ですね。当時私は、補給処から来ていましたので同期、教官・助教からもなめられている部分があると感じていました。なので一泡吹かせてやろうと思い、人一倍努力して課業に取り組みました。しっかり結果を出すと、周りの評価も変わってくることを実感しました。想定外、想定以上の活躍をすると人への評価はがらり変わり、精神的にも立場的にも人として有利に立てるんだなと思いました。そこから物事には何事も本気で考え、取り組むことが意識付いたと思います。
また、リーダーシップも学べました。陸曹教育隊は一人で何かやり切ることが難しい状況を作られています。たとえば時間は分刻みでスケジュールされていますし、一人では到底やりきれないタスクが与えられます。目まぐるしくすぎる時間の中では、自分一人で解決できない問題も有り、同期達と手を取り合いなんとか解決するという思考とコミュニケーション能力を鍛えられ、訓練を通じてはリーダーとして求められる資質と能力について試行錯誤する日々でした。

一人で強引にやってしまうと不協和音が生じてしまい周りに迷惑を掛けてしまいます。そうならないようにするためには、目的を明確にして、統一性を持たせることと、各チームリーダーとネゴシエーションをして、タスクや役割分担を明確にする必要があります。とはいえ、班員にやらされ感が出てしまうと結果も出づらいですし、一枚岩になりえないこともあります。そのため、時間がない中でも、どのポイントをどのように折衝をすることがうまく組織を動かせるのか、という組織の動かし方やリーダーシップを学べました。

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ーー再就職についてですが、なぜ自衛隊から民間企業へ再就職されようと思ったのでしょうか。
松本さん:直接の退職理由は、入隊の動機ともリンクしますが、高校卒業時点では、まず自衛隊に入隊したという状況でした。そして入隊後の膝の怪我がきっかけで、定年までの勤務は難しいと感じていました。

たしかに、当時27歳で年齢もそこまで若くなく、退職への葛藤がありました。そうした中、たまたまIT業界に勤めている友人に身の上相談をしたところ、IT業界は、25歳以下での転職が多いものの、年齢以外に技術に対し、深掘りをどんどんできる人がスキルが上がっていくことや、やり切るマインドセットがある人は好まれる傾向にあると言われ、挑戦するならこのタイミングだと決意しました。

退職は、止められはしたものの、やめると決めたら、スパッと切り換える性格なので、上司にやりたいことを明確に伝えると許可をしていただけました。IT業界はテクノロジーの進歩がある限り無くならないですし、私の場合は、職業訓練学校を経由しているので、IT業界に現場に入った29歳になってからですが、あの時の早い決断は良かったと思っています。

履歴書の自衛隊という経歴の活かし方

ーー再就職時の就職情報収集、スケジュール、準備等必要だったと思います。どのような準備をされましたか。

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