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作戦立案や幕僚活動はコンサルと同じ? 自衛官が民間企業でも役に立つ理由〜後半〜(no.7)

前回記事から続き、後半は、自衛隊で培った素質、能力を活かして、再就職した企業でどのように活躍されているのかをお伺いしました。

防衛省を中からも外からも見てきたキャリアを、活かす

――自衛隊も含めると、3回も転職されているわけですが、ご自身で改めて振り返ってみて、転職がうまくいったその秘訣はなんだったと思われますか?
吉田さん:先ほどの話と重複してしまいますが、やっぱり自己分析をしっかりとして、軸を決めることだったと思います。私は、自衛隊も含めて3回転職をしていますが、割とすんなり再就職先を決めることが出来ました。それは「空や宇宙に関する仕事がしたい」という軸がブレていないからだったと思います。

短期で転職をする人材は面接ではやや評価が落ちることもありますが、私の場合は、軸があったからこそ、今までの経歴や比較的短期で仕事を辞めたことに対する説明がしっかり出来、面接官を納得させることができました。言い換えれば、面接は人生の一貫性を見られているとも言えます。

――「自分の軸」として、特に意識したほうが良いのはどの点でしょうか?

吉田さん:たとえば、自衛隊に入った動機などは、しっかりと答えられるようにしましょう。新卒で自衛隊に入った人や高卒でなんとなく自衛隊に入った人の中には、「自衛隊は自分の人生の軸のなかでどういう存在なのか」をきちんと認識していない人が多いです。でも、認識していないだけで、本当はきちんと軸はある。それを自分で言語化できていないからこそ、面接などでうまく伝えることができず、「この人は軸がぶれている人だな」と思われてしまい、面接に落ちてしまう。でも、それは本当にもったいないです。

また、しっかりとした自己分析は転職活動をする際の土台になります。土台がしっかりすれば、「自分の軸」もブレません。軸がブレなければ、一貫性も出てきて、話す内容に説得力が生まれ、内定につながります。

――現在のお仕事は外資系メーカーとのことですが、どのようなお仕事をされているんでしょうか?

吉田さん:ロケットや防衛装備品の部品を、大手重工会社に売る仕事をしています。仕事柄あまり具体的には多くを語れないのですが、大型の機械に必要な部品です。職種は、営業職ですが、ときに技術的なことを直接お客様とお話したり、海外とやり取りして輸出許可を取ったりなど、お客様に寄り添ってサポートをするような仕事です。

新卒で最初に就職した会社も、防衛省と付き合いがあった会社だったため、防衛省を外からも中からも見てきたからこそわかる仕事の流れや解決方法など、今までのキャリアを活かして働いています。このように中も外も知っていることは、価値や強みが発揮できる分野だと感じています。こうした自分の力を活かして、今後は、今の会社に限らず、資格取得や経験を積んで航空宇宙産業を軸にキャリアアップしていきたいと考えています。

ツイ

自衛官のコミュニケーションや作戦立案は、ビジネスにも役に立つ

――吉田さんが考える、自衛官だからこそ民間企業で活用できる能力、マインド、スキル等ありましたら教えてください。

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