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自己紹介

行動診療科の認定獣医師です

ペットの問題行動を専門的に治療する診療科、行動診療科をご存知でしょうか?
ペットの精神科や心療内科にあたる診療科です。
私は行動診療科を専門とする獣医師です。

行動診療歴は今年で12年ですが、大学の所属研究室が獣医動物行動学研究室だったこともあり行動診療に携わってきた年月は18年になります。獣医行動診療科認定医という日本獣医動物行動研究会による認定資格を取得しています。

ペットの見ている世界、感じている世界について発信します

行動診療科ではペットの生態やペットの心理についての専門的知識が求められます。この診療科の獣医師として働く中で、自然とペットの気持ちを読む習慣がつきました。

ペットの気持ちはペットと暮らしていればある程度は自然と理解できるようになりますが、専門知識を持つと(当然ですが)さらにスラスラと読めるようになります。

ペットの気持ちがスラスラと読めると、ペットの見ている世界、感じている世界が鮮やかに見えてきます。
それは、私たち人間が見ている世界、感じている世界とはちょっと違います。
シンプルで、素直で、そして実にさまざまな感情に溢れています。

ペットの見ている世界、感じている世界が分かるというのは、とても素敵なことです。私たちがペットから受けられる恩恵として「愛おしさ」に並ぶくらいの価値があるように思います。
「昔は私も分からなかった。せっかくあんなに可愛い相棒と暮らしていたのに、なんてもったいなかったんだ。」
この仕事を始める前の自分を振り返り、そう思うようになりました。

そこでこのnoteでは、私の専門分野の知識を発信していくことにしました。ペットと暮らす人が、ペットの気持ちをより深く理解し、ペットから最大限の恩恵を受けられるようになり、人もペットもお互いに幸せになる。そんなお手伝いをしたいと考えています。

ペットの気持ちの理解は、問題行動を解く鍵になります

このnoteにはもう一つ目的があります。
それは、ペットの問題行動に悩むご家庭にペットの心理の知識を届けて、問題行動を解く手助けをすることです。

飼い主がペットの気持ちを理解できないことで、ペットが問題行動を発症し、ペットも人も苦しい思いをすることがあります。コミュニケーションのすれ違いは問題行動の大きな要因なのです。仕事上そういうケースを数多く目にしてきました。

noteの情報がこのすれ違いを少しでも解消し、飼い主の皆さまの悩みを和らげることに繋がることを願っています。

ただし、このnoteの情報は自力でペットの問題行動の完治を目指せるほどはお役に立たないかもしれません。

問題行動をするペットの心理は通常とても複雑です。複数の心理が絡み合っているような場合は個別の分析が必要で、他のペットのケースはあまり参考にならないでしょう。

さらに、問題行動への対処法は正解が個々のケースごとに異なります。似たケースの正解が皆さまのペットにそのまま当てはまる訳ではありません。

だからペットの問題行動に悩みこのnoteを訪れてくださった方は、どうぞ遠慮なく行動診療科に直接相談にもいらしてください。

#いぬ #ねこ #生態 #問題行動 #行動診療科 #自己紹介  

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