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牛のキャスト固定2

前回、大学で学んだことをメモしたのですが、今回は「日本獣医師会」のサイトに、キャスト固定について少し記載があったので、紹介します。


用意するもの

  • ゴム手袋

  • ストッキネット

  • 綿ロール

  • 幅10cmくらいの弾力性包帯(べトラップ的な?)

  • 微温湯

  • プラスチックキャスト

  • ドライヤー(寒冷期)

他にもギプスカッターとかも入ってましたが、とりあえず、上記のものがあれば良さそうな感じがしました。(有窓とかにしたいときに使うのかも)

手順

  1. 骨折近位関節上位から蹄尖までストッキネットを2重にして装着

  2. 綿ロールを十分に巻く

  3. キャストを微温湯に浸す

  4. ストッキネットが5cmくらい出るように、巻き始める

  5. キャストの巻き方は、まずは環行帯

  6. 次に、蹄尖部まで2/3オーバーラップするように巻き進める

  7. 蹄尖部は摩耗が強いため、少し厚めに

  8. モールディング

  9. 近位関節上位のストッキーネットを折り曲げキャストによる皮膚の摺れを保護

最後に、気になる巻数ですが、以下のようなデータが有るようです。

まずは、左のデータは巻数別の圧縮荷重試験の結果のようですね。
大体、3巻くらいで2000N(200kgくらい)、5巻くらいで4000N(400kgくらい)は耐えられそうな感じです。
骨折部位が1肢であれば、1肢に対して、全体重の半分が乗るとしても、3巻すれば400kgくらいの牛までなら適用可能という感じでしょうか、、

つぎに、隣のデータですが、こちらはギプス固定後の時間経過と圧縮荷重試験結果です。120分後まで強度が増し続けるというのは、驚きですね。逆に、巻いた直後は変形する可能性があるということですので、油断は禁物です。

キャスト固定を、ぜひ自分の技術にしたいものですね!!
(この間固定した、あの子、どうなってるかな、、、)

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