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ペットの健康診断in home 第一弾

自分の体の事すら、全てを把握するのは困難ですが、一緒に生活している犬、猫ちゃんたちの健康を把握するのはもっと難しいと思います。そこで、今回は真面目に?家で出来る健康診断についてお話したいと思います。

数回に分けて話していきたいと思います。第一回は、細部ではなく、全体像からいきましょう。

木を見て森を見ず

誰しもが、この言葉を聞いたことがあるのではないでしょうか。つまり、細部を見ていると全体が見えなくなってしまうということです。

僕は、日々診察する際に診察室に入ってきた時から、様子を観察するようにしています。いわゆる普通の状態が、「ふつう」かどうかを見極めるために。

一概には言えませんが、人も朝起きたときに調子が悪いとテンションが低かったり、なんとなく力が出なかったりするかと思います。これは犬や猫にも言えることだと思います。

いつもは、朝起きるとすぐにご飯を催促するのに、今日は吠えない。いつもは、すぐにペロリと完食するのに食べつきが悪いなど。

ポイントは「いつもは」というところです。もちろんいつもと違うことが必ずしも病的ではないかもしれませんが、異常とは判断する材料になるかと思います。

生き物である以上、体調を崩すことは必ずあります。その表れが異常かもと思うことが大切なのです。

異常なことが病的かどうかの最終判断は獣医さんに任せてください。異常かもしれないけど、病気ではないことは普通にあります。

何よりも大事なことは、そこに気づくことだと思います。医療の世界では客観的なデータは好まれます。体重が何キロ減ったとか、食欲が50パーセントくらいとか。

でも、中には客観的なデータとして表せない主観的な異常というものたくさんあるはずです。そのような変化は、毎日楽しく共に生きている家族が一番先に気づくと思います。

僕は獣医師ですが、犬と生活している人でもあります。毎日1秒でも長く一緒にいて、遊んで、楽しい時間を過ごしたいなって思っています。一緒にいるときは医療のことは忘れがちですが、一日に一瞬でも体調はどう?って気にかけてあげて下さい。

というわけで第一弾終了です。

その日の犬や猫ちゃんの雰囲気を感じて下さい。

次回は、実際に体の部位別に見ていくポイントをお話したいなと考えています。

写真は、たぶん幸福の鯉と呼ばれているだろう鯉です。笑

ではまた次回。


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