ソウルの幼稚園ケンチャナ芋掘り
子連れで語学留学してたころの話。子供は日韓両方のクラスがある幼稚園へ通っていた。
日本語クラスの先生はみな若かった。なかでも韓国で働き始めてまだ3年ほどというメロンの担任先生とは、お迎え時によく話をした。ふわっと、おとぼけ具合が可愛らしい日本女性だ。
数日前、遠足のプリントを貰っている。
芋掘り予定ですが、栗拾いになるかも知れませんと書かれてたので聞いてみた。
「先生、明日の遠足は芋掘りですか」
すると先生は
「うーん、それがまだぁ」
首を傾げている。
「明日なのに、まだ決まってないのですか」
「はい〜ぜんぜん分かりません〜もしかしたら梨狩りなるかもです〜」
「とつぜん梨? はぁぁ凄いですね、直前まで分からないって(驚き)」
「はい〜だって昨年は行ったらもう他の幼稚園にぜんぶ掘られちゃってて、芋が無かったんです〜」
「えっ、じゃあどうしたんですか?」
「はい〜そこの農園事務所から芋を買ってきて、子供が見てない隙に埋めたんです〜」
「ヒャハハ! マジですか」
「はい〜だから芋って連なってるんですけどバラバラに埋まってました〜笑笑」
「ギャーハッハ。そんなのアリですか。まさか明日もそんなことにならないでしょうねー」
「行ってみないと分かりません。いちおう芋の準備はしてるんです〜ふふふ」
面白すぎる。このユルユル加減ケンチャナヨ。
翌日メロンは写真↑小さな芋10個と栗17個を持って帰ってきた。
芋掘りは楽しかったらしく
「土に座ってね、こやって、こやって掘ったんだよー」
身振り手振りで、初めての芋掘りを伝えてくれた。
でも確かめなければ。
「土の中で芋はいくつか繋がってた?」
「ん? 芋はねひとつずつ並んでたよー」
あちゃーっ今年もまた、他の幼稚園に先を越されたのね。慌てて芋を埋めた疑惑。
あらためて笑います。
【それにしても、翌日の遠足の詳細分からないとか、行ったら他の幼稚園に取られてたとか😆こういうところも韓国あるある。大学の語学クラスで遠足(社会見学)行った時も、嘘でしょレベルの行き当たりばったりケンチャナが多めでした。大型バス数台なのに昼食場所を予約してないとか。笑】
ソウル生活日記あと三話。まとめております。
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