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「コップの水が半分しかない」VS「コップの水がまだ半分ある」
経営学者ドラッカーの名言ですね。

なぜか心理学の思考として、前者はネガティブ・後者はポジティブとして説明されがちですが、本来はマネジメントについて語られています。

ちなみに私の解釈は、
「コップの水が半分しかない」向上心、伸びしろ
「コップの水がまだ半分ある」楽観的

「コップの水が半分しかない」をネガティブととらえること自体がネガティブだと思うのですが、いかがでしょうか。

実際、ドラッガーさんは何とおっしゃっているのでしょうか。
ドラッガーさんの原文の英語を見てみましょう。
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“The glass is half-full” and “the glass is half-empty” are descriptions of the same phenomenon but have vastly different meanings. Changing a manager’s perception of a glass from half-full to half-empty opens up big innovation opportunities.

<意味>
"コップが半分満タン " と"コップが半分空 "は、同じ現象の説明ですが、意味は大きく異なります。マネジメントを行う者は、コップが半分満タン状態から、コップが半分空へと認識を変えることで、大きなイノベーションの機会を得ることができます。
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おや。私の考え方とちょっと似ている気がする。
名言は、見事に「glass is half-full” and “the glass is half-empty」だけ抜き取られていますね。

結論、暗に一部を切り取って、良いか悪いか・ポジティブかネガティブかという事よりも、いつ・誰が・どの立場で・何を思って・どの状況で発することなのか、発したことなのかによって言葉の意味は変わってくる。

簡単に言うと、思考は多角的にみないとわからない。
最後の1行(厳密には2行目)のために書いた記事です。

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