高校時代に感じた あの熱狂を追い求めて
担当:井口
こんにちは!井口です。
気づけば、very50に入社してから約2年半経ちました。
あっという間の2年半と言えたらいいのでしょうけど、日々が長く感じます。
入社1週間後にはバングラディシュMoG(very50が提供するプログラム)のため、ダッカにいました。
大学時代はカナダで6年間過ごし、前職時代は1年に3-4回海外旅行に行っていましたが、どれも北米・欧州・またはセブやバリのリゾート系アジア。
バックパック経験もリアルなアジアを見たこともありませんでした。
しかし、入社1週間後には、バングラデシュでストリートチルドレンの支援活動をするNGOであるエクマットラという団体の経営課題解決のためにダッカにいました。
very50 スタッフと腹を割って話すこともなく、とりあえず言われるまま飛び込んだバングラディシュ。最初の数日間は、本当に心細く、経験したことのない孤独と居心地の悪さを感じました。体調が悪く眠れず、食べ物も合わない、問題解決って何それおいしいの?状態…。さらには、情勢が万全の状態ではない南アジアで「在バングラデシュ日本大使館からの注意喚起」のメールが毎日のように飛んできました。普段は不安になったり悩まない性格なのですが、その時はその場に所属すべきではない人間とさえ感じました。笑
しかし、その時に、女子部屋を共にした大学生のMoGer(MoGの参加者)のお陰で徐々に生活にも慣れ、プロジェクトの全体像が少しずつ理解できるようになりました。
シャワーの使い方・ダッカでの洋服の纏い方・MoGについて、本当に1から全て教えてもらいました。その時にお世話になったMoGer(特に女子メンバー)とは今も交流があり、MoGをオペレーションする社会人・大学生という立場で一緒になったり、イベントで一緒になったりする機会があることは非常に感慨深いです。
芯の通った、生きる術を知っている逞しい女子大生から学ぶことは多く、今でも自分に大いに生きています。
バングラディシュでのMoGが印象的だった理由の1つは、何といっても、渡辺大樹さん(エクマットラ代表)の存在です。圧倒的な世界の深さ、そして、命を削って人を創る心の強さを見せつけられる想いでした。笑 どこかの哲学者が言っていた「一度、経験したらその前の自分には戻れない」状態に突入しまった程、自分にとっては強烈な経験となりました。
大樹さんのエネルギーそして想いを軸に、周りの人間が熱狂していくを毎日、傍観しながら、日々は過ぎていきました。
最も印象的な出来事としては、最終日近くにスラム街に行った時のことです。一人の少年を見つけた大樹さんが、「もし、君が学校に行きたいのであれば、明日16時にここに来なさい。」と投げかけました。
その場に居合わせた当時大学生MoGerだった方から、話を聞いたときは、素直に圧倒されましたし、何よりも臨場感を持って伝えてくれた彼女の表情や息遣いが忘れられません。
シンプルにこれを事業として、やっているvery50の凄みを感じました。
ただ口を開けて、目の前で繰り広げられる熱狂を含む混沌とした出来事を眺めてたあの時から2年半。
今では、very50と商材であるMoGが自分のアイデンティティの一部となってしまいました。MoGを紹介している自分はおそらく活き活きとした表情をしていて、自信に満ち溢れているでしょう。
私の一部の友人は、「井口は正気を失った…」と思っていたかもしれません。笑
それほど、very50での感動・誇り・心が動かされた経験を人に伝えたり、本気で人を巻き込みたいと感じていました。
very50ジョインする当時、私は27歳。
前職時代は、自分の給料に見合う仕事が出来ていないと感じ、常にもやもやと過ごしていた3年間。なぜそもそもvery50という得体も知れない不思議な団体に転職しようかと考えたのか?自分のためにもここに記して行こうと思います。
前職時代に感じたモヤモヤ感
前職時代は、1年があっという間に過ぎ、ふと「自分は一体何を成し遂げたのだろう?」「人を動かすことは出来たのだろうか?」と自問することが多くなるほど、時の流れのスピードには凄まじいものがありました。
前職時代、会社の規模により世の中に与えているインパクトの大きさに強い誇りを感じていました。毎日耳にする自分の会社のニュース。それだけ話題性があり世界の牽引している会社の一員であることに満足していました。当時は、
しかし、もっと挑戦したみたい!
自分の知らない世界を見てみたい!
という想いだけでvery50に入りました。
しかし、今very50に入って、私は熱狂できる何かを追い求めていたのだと思います。
それが、菅谷や谷弘と話した時に感じた「あ、これだ!このチャンスを逃したら一生後悔する」という得体の知れない何かにより行動を後押しすることになりました。
なぜ、熱狂は美しい?
何故、自分は熱狂に魅せられるのか?
高校時代、私は、校則が厳しく大人に対して何らかの不満を強く持っていました。そこで、両親の交友関係の広さ故、幼い頃から外国人と接する機会が多かった私は、「世界の広さ」を冷静に捉えていました。
つまり、今いる場所が全てではないと。
多くの留学経験者がそうであるように、まずは音楽や映画にどっぷりと浸かることになります。先生よりも親よりも、こういった文化人の言葉や行動が、私の行動を起こす上での指標となっていました。
・ロックバンドを見に来た群衆が1点を見つめ、熱狂している様子
・世の中で起こる不条理こそ優しさを持ちながらも、ファイティングポーズを取ることの重要性
・多様性を受け入れることで見える景色が一気に広がること
・情熱を持って成し遂げた先に起こる社会へのインパクト
私は、反骨精神とロックスターの生き方に憧れを持っていた高校時代を通し、いわゆる一般社会でのもやもやを潜り抜け、「熱狂できる感覚」そして「仲間と成し遂げる喜び」をずっと追い求めてきました。
very50を辞められない理由の1つとして、
MoG参加者である学生、そして大樹さんのような社会起業家の魂に震わす感覚が忘れらないからだと思います。そして、そこに心底人生の美しさを感じます。
この熱狂を本物の仲間と。
今後もそんな旅をして行けたらと思っています。
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