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「大丈夫、頑張れ」と言ってくれる 理事会のおかげで頑張れる

担当:谷弘

-very50の最高意思決定機関である、理事会

 株式会社で言うところの「株主総会」のようなものでしょうか。ほとんどのNPO法人は、理事会というものを設置しています。それぞれのNPOが作った定款によって、その権限や機能にはばらつきがありますが、おおよそ民間企業でいうところの役員会のようなものになります。very50の定款を見てみても、最も重要な意思決定機関ということになります。

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 今から5年以上前になる2014年4月、11/4の10周年イベントのゲストでもあった、服部さん、松上さんに関わっていた時代、事務所であったvery50を組織化するために作られたのが、理事会という制度でした。当時から、代表菅谷の中学時代の同級生を中心に、今は外部理事4名+スタッフ兼理事 2名の合計6名が理事会のメンバーという事になります。

 理事会の開催頻度は、6ヶ月に1回。昨年からは、スタッフ全員が理事会に出席するという少し変わった形で、理事会を運営しています。全員にとって、やってきたことを振り返り、次の半期の方向性を決めていく大切な時間になります。

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※最近の理事会の写真が...無いです...。撮っておけばよかった...。

-すごい人ばかり

 理事会の方々は、わかりやすく凄い人ばかりです。6名のうち、菅谷と北野はスタッフとして動いておりますので、外部の理事は4名という事になります。

理事に関して▶︎http://very50.com/about.php

 3名ともに、外資コンサルティング会社,投資銀行でのファーストキャリアを積んでいらっしゃいます。その後、経営者、ヘルスケア系のグローバルカンパニーでのデジタル領域の中心人物、株式会社ポケモンのCOOと...驚くほど、エキサイティングな経歴を歩んでいます。

 それぞれ得意分野も異なり、多様な角度からアドバイスを頂いています。

内海さん:いつも冷静に、ロジカルに問題を切り分けて道筋を示していただける。
宇都宮さん:世界に名がとどろくサービスの立役者にしか見えない視点や最新の世界の流れをもとに大きな刺激をくださる。
城間さん:会社経営の経験から、将来展望や泥臭いことまで、経験を元に先見性に富んだアドバイスをいただける。

 圧倒的に経験豊富で重厚な3者に加えて、この10月から鈴木晶子さんという方が理事に就任しました。新卒で、ベンチャーの立ち上げメンバーとして、30名を超える規模まで拡大する立役者として活躍。その後、コンサルティング会社で活躍をしています。実は、鈴木さんはプロボノとして2016年からずっとお世話になっている方で、0→1で事業を作り上げてきた豊富な経験から大変ありがたいサポートをしていただいています。

-「NPOに転職」って不安しか無い

 理事の方々には、圧倒的な経験値から先見性をもって様々な指摘をいただき、正しい方向性に導いていただいております。しかし、個人的には理事会の最も大切な部分は、戦略へのアドバイスという機能的なもの以上に、心理的な後ろ盾という情緒的なものだと感じています。

 私は、ごく普通の家庭で育ちました。大学時代の自分の価値観は、起業家志望やベンチャー志向などからは程遠い、大企業志向な大学生だったように思います。学校の雰囲気や育った地域も、ステレオタイプな"幸せ家族計画なタイプ"がかなり多い地域でした。父-サラリーマン(もちろん定年まで1つの会社で働き続ける)、母-専業主婦、1姫2太郎の真ん中っ子、という感じ。新卒で入社した会社は、国内の大手消費財メーカーでした。

 それなりに考え尽くしてからvery50に転職しましたが、悩みというのも基本的には「NPOに就職とか...、しかもvery50とか...大丈夫?オレ?」という非常に保守的な悩みでした。ようするにレール外れるの怖いんです。

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 前職を辞職すると申し出た時に、ありがたいことに会社の大変偉い方に引き止めていただきました。会議室に入ると、ホームページからvery50の理事のプロフィールなどを全てプリントアウトされていて、

「お前は、こんな人達(前述の理事たちのこと)になれるわけじゃないんだぞ。大丈夫か。自分の力を過信して、リスクを負うのは危ないと思うぞ。煽られすぎてないか!?」

 僕の身を案じて引き止めていただいたのをよく覚えています。こんな言葉が当たり前のように効力をもつ価値観の中で生まれ育ってきました。※実際、当時は揺れました..。

-親のような存在の理事がいるから不安がバネになる

 very50の周りにいる人は、「勢いがある人」の比率が高いかもしれませんが、僕と同種の人にはvery50に転職したときの心理状況を想像していただきやすいかと思います。心の声はだいたいこんな感じです。

“似たようなキャリアの人なんて、居ないし社長はコツコツ育ててくれるというよりは破天荒なタイプだから自分で育っていかなければいけない気するし..。誰かと比較できるわけではないので自分が今どういう位置にいるかもわからない。事業の方向性だって専門家というわけではないのでよくわからない...。ソワソワ。ハラハラ。”

 日々、不安の中で活動をしているわけですが、半期に1回の理事会では、「こっちの方向性でいいんじゃない」「よくやっているね」など、指摘だけではなく優しい声もかけていただけます。全員がとても深いところまでvery50を理解した上で応援してくださっているという、迫力ある共感がビリビリ伝わってきます。

 面と向かってアドバイスをいただくという体験を積み重ねるうちに、
「凄い人たちが、ここまで深く共感、応援してくれている。きっと大丈夫。」という思いが徐々に身に染みてきたように思います。

 何かと愚直に挑戦をし続けることができるのは、この心理的な安心感があってこそ。僕だけでなくスタッフ全員に感じて欲しいという思いから2019年以降直近の2回はスタッフ全員参加の理事会としました。
 これからも、まだまだ一生懸命な挑戦がつづくとは思いますが、理事会の皆様に支えられながらコツコツがんばれたらなと思っています。

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