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文系研究者、本を運ぶ
4月、新しい研究室に本を運び込みました。これはそのときの記録です。
4月から新任として高専に勤めることになったので、実家から本を研究室に搬入しました。それにあたってネットでやり方(業者とか、値段とか、段取りとか)を色々と調べたのですが、意外とあんまり出てこない。
結局僕は色々試行錯誤してなんとかしたのですが、今後似たようなことで悩む人が出てくるのではないかと思い、ブログに残しておくことにしまし
テキストマイニングで宇多田ヒカル『First Love』を読んでみる
詩の読み方?詩を読むのはなかなか大変です。
文学部の学生でも、詩の読み方はあまり習いません。私は日本の近代詩を専門に研究していますが、「詩の読み方がよくわからなくて……」とよく聞かれます。近代詩の研究者は少ないのです。
詩の読み方については僕のほうが聞きたい……というのは韜晦ではなく本当なのですが、半人前でも研究者がそんなこと言っていては始まりません。未熟さを棚に上げる蛮勇が常に必要とされま
詩の授業ってどうするの:島崎藤村「小諸なる古城のほとり」
国語の教科書にちょくちょく載っていて、1年に1回くらいは扱うことになる「詩」の教材。受験ではめったに出ない分野ですが、全くやらないという選択肢もとりにくい。
国語の先生とはいえ、多くの人が小説を読む訓練は受けていても詩を読む練習はあまりしたことがないのではないでしょうか。詩の授業、なにを教えたらいいか困りませんか?「詩はわからなくていい。言葉を味わうだけでいいのだ!」なんて割り切れませんよね。