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ノバック(5079) #上場企業 #IPO 2022年上場| IPO・目論見書の解説 | メモ・ノウハウの共有

2022年3月 新規上場 ノバック「土木・建築工事」

事業概要

官公庁発注工事や洪水対策事業、高速道路、橋梁下部工事などの長命化事業を首都圏、関西圏を中心にその他の地域までも受注している土木工事事業と、民間企業発注の共同住宅工事などの建設工事の事業を行っています。
工事規模は、土木工事・建設工事ともに一件あたり約1から10億円がメインの事業です。

事業情報

直近21年4期の売上構成は、
・58%が建築工事事業
・42%が土木工事事業

事業(または売上)について
建築工事事業は、
民間企業発注の共同住宅工事や、高速道路サービスエリア休憩施設や高齢者福祉施設、学校や超お社などの公共施設、物流倉庫などの建設工事を行っています。
事業エリアは、首都圏、関西圏、中部圏が中心です。

土木工事事業は、
国土交通省各地方整備局、各地方自治体各高速道路会社の官公庁発注工事を中心とした社会インフラ工事や、洪水対策事業のシールド工事、高速道路や橋梁下部などの長命化としての耐震補強工事などを行っています。
事業エリアは、首都圏、関西圏が中心ですが、東北、中部、中国、四国、九州地方でも受注を行っています。

PICKUP情報

今後の成長について:
国内の建設投資の増加による市場拡大によって受注が拡大し、売上が増加する可能性がありますが、継続的な右肩上がりの成長のためには海外展開が必要か、従業員の増加に伴う受注残の増加が必要になりそうです。上場による資金調達は、20年度に発生した売上債権の増加による営業キャッシュフローの赤字が発生しても問題ないように手元流動性を高める目的の可能性があり、積極的な成長投資の期待は現時点では低そうです。

リスクとしては、工事の遅延や人材確保難、建材費の高騰や、日本国内の建設投資の縮小などがあります。


同業他社について

土木・建設工事の中堅企業としては、(1799)大本組、(1866)北野建設、(1776)三井住建道路、(1867)植木組、(1826)佐田建設、などの上場企業などがあります。

まとめ

・官公庁発注工事や洪水対策事業、高速道路、橋梁下部工事など土木工事や、民間企業発注の建築工事の事業
・元請比率が直近5期連続で100%と比較的大規模で高利益率の工事を受注
・粗利率が1割前半
・1965年創業
・従業員持ち株会が筆頭株主で約26%を保有、代表取締役は40年超の生え抜き社員で第二位の株主で約7%を保有
・ファンドやベンチャーキャピタルの保有はない
・新株予約権はない
・上場による取得資金の使途のメインは運転資金

業績について

直近21年4月期の売上面では、
前年20年度の名目建設投資額が2019年度対比で▲2.5%減と縮小しましたが、21年度は+3.2%となったことであり、土木工事事業は+8%、建設工事事業は+12.7%と増収となっています。建材価格の上昇があったものの、人件費率が下がったことで粗利率が改善して利益面でも増益となっています。
22年3Q時点では、売上面では、前年売上を100%とすると進捗率58%と進捗がよい印象があります。利益面では、営業利益率が10.6%と21年度の8.8%よりも改善しています。

IPO情報

AI分析

最後まで読んでいただき、ありがとうございます。

私自身が感じたことの課題解決として、
「ポイントがどうも分かりにくい目論見書をわかりやすくできないか?」
を目標に試行錯誤でポイントをまとめてみました。

さらに磨いていきたいと思いますので、ご意見ご感想がございましたら、お送り頂けますと幸いです。
ご一緒に新規上場銘柄の理解を深めていけたら、うれしい限りです♪
これからも、よろしくお願いします。

他の記事もよかったら、御覧頂けますとうれしいです。

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