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mercury(5025) #上場企業 #IPO 2022年上場| IPO・目論見書の解説 | メモ・ノウハウの共有

2022年2月 新規上場 mercury「不動産情報プラットフォーム」

事業概要

事業概要は、
不動産ビッグデータ×テクノロジーで、顧客に不動産情報の提供を行うプラットフォーマーのサービスを行っています。

事業情報

売上構成比率は
・65%がプラットフォーム事業
・25%がデジタルマーケティング事業
・10%がその他

事業(または売上)について

プラットフォーム事業は、新築マンション業界向けに「サマリネット」、「リアナビ」など不動産データベースを活用したSaaS型マーケティングシステムを提供してます。
継続課金型の収益モデルで、ARRは全体の47.1%(2022年2月期3Q)。
データは、不動産ポータルサイト運営会社向けには、不動産ポータルサイト内で過去販売物件の物件概要の掲載や行政区や駅別などエリアごとのマンション相場情報の掲載の為のデータを提供しています。
中古マンション流通業界向けには、新築マンション販売当時に配布されたマンションのコンセプトブック、間取り図面集及び価格表からなるパンフレットの画像データなどの情報が取得できる「データダウンロードサービス」を提供しています。中古マンションの売却査定時や売買商談時に物件の特徴を把握するための情報源として利用されます。

デジタルマーケティング事業は、
分譲マンション事業向けのマーケティングノウハウや自社保有の不動産データベースを活用して、ネット広告の運用(クリック数に応じた課金形式)、アクセス解析、バナーなどのクリエイティブ素材の提供を行い、顧客から月額の運用予算を預かってネット広告運用を行っています。
その他には、分譲マンションや分譲戸建て販売に特化した物件サイトの制作を行っています。

その他は、
ターゲットを絞り込んでダイレクトメールの配送を行う独自のダイレクトメールの配送サービスである「タウンマンションプラス」や、自社プラットフォーム開発やデータベース構築ノウハウ等を活かしたシステムの受託開発、主に戸建ての外壁塗装のリフォームなどを行っています。

PICKUP情報

収益モデル:
「サマリネット」、「リアナビ」などの不動産プラットフォーム事業おは、データの使用料を月額にて徴収する継続課金型の収益モデル。
継続率が高く安定的な収益確保が可能である点が当サービスの強み。

データ:
賃貸情報・売買情報・リセールプライス情報はアットホーム株式会社から、エリア情報・統計情報はマップマーケティング株式会社から、地質情報は応用地質株式会社からデータ提供を受けています。
データダウンロードサービスは、株式会社ワンノブアカインドとの共同運営事業であり、レベニューシェアとなっています。

今後の成長について:
ストック売上である不動産フラットフォームの契約者数の増加に力を入れていくことや、データコンテンツを増やしていくようです。コンテンツ増加によるアップセルや顧客数増加によって、売上増収の可能性があります。
リスクは、景気悪化によって不動産市況も悪化することで、契約者数の減少の可能性や、統廃合による顧客母数の減少のリスクがあります。

同業他社について

不動産テック企業は、(2120)LIFULL、(2980)SREホールディングス、(3491)GAテクノロジーズ、(1435)Robot Home
などがあります。

まとめ

・不動産プラットフォーム事業とデジタルマーケティング事業を展開
・顧客は、マンションディベロッパー、不動産仲介・販売業者、戸建て業者など不動産業界の企業
・プラットフォームの平均顧客単価は約18→20万円、顧客数は280→270社
・プラットフォームの解約率は0.1-0.3%と安定性がある
・粗利率が約53%前後
・1991年創業し、2003年に合併して現在の会社へ
・代表取締役が筆頭株主で資産管理会社と併せると約75%超保有し、上場時に売り出し、約66%の保有率となる
・Zホールディングス、GAテクノロジー、アットホームが株式保有
・新株予約権が約9%ある

業績について

直近21年3月期の売上面では、プラットフォーム事業は前年比+1.8%増収、デジタルマーケティング事業は前年比+4.1%増収でしたが、その他事業においてリフォーム事業が前年比▲57.1%減収となったことから、全体としては若干減収となっています。このリフォーム事業の体制縮小を行っています。
利益面では、粗利率が高くないリフォーム事業の減少と、Realnetのリリースしたことで開発費用を資産計上し、研究開発費が大きく減少したことで、営業利益は約+45%の増益となりました。
22年3Q時点では、21年のようにプラットフォーム事業とデジタルマーケティング事業が好調で、リフォーム事業等が低調の模様です。

IPO情報

AI分析

最後まで読んでいただき、ありがとうございます。

私自身が感じたことの課題解決として、
「ポイントがどうも分かりにくい目論見書をわかりやすくできないか?」
を目標に試行錯誤でポイントをまとめてみました。

さらに磨いていきたいと思いますので、ご意見ご感想がございましたら、お送り頂けますと幸いです。
ご一緒に新規上場銘柄の理解を深めていけたら、うれしい限りです♪
これからも、よろしくお願いします。

他の記事もよかったら、御覧頂けますとうれしいです。

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