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憧れが紙一重 〜 アジア人が憧れていることとヨーロッパ人が憧れていることと、ないものねだりについて

どうも、ベロニカです。

タイトルをご覧になり分かったと思うのだけど、今回のnoteは「ないものねだり」についてだ。

自分の国に生まれ育ち、その国民や民族が感じる「綺麗」や「美徳」的な感覚をつい身につけてしまう。悪いことではないが、洗脳に近いものだと言っても過言ではない。

なぜかというと、自分にその感覚が当てはまらなくても、周りがその基準で評価し、無言の圧力をかけることで、自信を失うこともあるからだ。で、劣等感を持ってしまう。

考え方は人それぞれだし、頑張れば何とかなる。見た目の場合はあらゆる手術がある。それでも、多くの人が抱いている普遍的な理想に近づくのは至難の業である。例えば、痩せることができるかもだが、身長は伸びない…

同じ民族の人たちだったら、見た目に関する押し付けがまだそんなに強くないかもしれないが、今どき、テレビとインターネットとSNSの影響で、より多くの人と比べ勝ちなところが誰にでもあるでしょうね。

それはそれで仕方がない。

だって、生まれてから、世の中では常に美に対して無言の圧力がかかっている。



まだチェコで勉強していたとき、あることに気づいた。来ている日本人留学生や音楽家たちが、みんな同じことをつい口にしていた。

「顔、小さいですね!」
「肌が(白くて)綺麗!」
「鼻が高くていい!」
「目が大きくていい!」

などと。

特にとても美人で可愛らしい女性に言われると、違和感を感じてしまう。

むしろ、そっちの方が、全然綺麗なのに、どうして?と。

褒めても、謙遜しながらさらに褒められる・・・


いや、ちょっと待って!!!


そっちの方が、髪の毛が綺麗だし毛質がいい!目が可愛くて好き!鼻が小さくて可愛い。肌がすっごくスムーズで綺麗・・・

などと、ベロニカだけではなく、周りの学生たちも日本人のこういうところを褒めていた。


そのあと、どのアジアの国に行っても、まさに同じ会話を何回もしたことがある。

「肌が白くていいなぁ」と白い肌の女性に褒められても、「いや、そちらもめっちゃ白いじゃん!」と言っても、本人が否定に入る…


何故だ???

と何回も不思議に思ったことがある。


アジア人が、肌をなるべく白い肌という理想に近づくために、ホワイトニングクリームまで塗っているのに、ヨーロッパ人がわざわざ日焼けしに出かける。

昔の貴族の白い肌がステータスだと同様に、現代ヨーロッパ人のステータスは日焼けです。

この話をアジア人にすると、驚かれる。

「日焼けがステータスだと?!」


そうなの。

休暇でプールや海辺へ行ける。日焼けできるほど、時間の余裕がある。バカンスで海まで行ける。それで、帰ってくると、みんなに「いい日焼けしてるね」と褒められる。


「鼻が高くていいなぁ」と言われても、子供の時からのコンプレックスだから、あまりうれしくならないのは本音。

スロバキアでは、小さな鼻の方が魅力的だからだ。


ベロニカはあと他にもコンプレックスがある。例えば、お尻。でかいからw できれば、私だってスタイル抜群の美人として生まれたかった…
しかし、年を取って、そんなお尻を諦めたというか受け入れたからか、いつの間になぜかいろんな国の人たちがこのでかいお尻を褒めるようになっていた。


不思議な世の中だ。


好みでもある。

だけど、自分の民族にはない、またはあっても少ないものに関してすぐ憧れを持つところは、人間らしい。


やはり、異文化だ。異文化による、ないものねだりだ。



見た目になると、努力しても変えれることがあれば、そうじゃないこともある。今時、手術を受けて、コンプレックスに思っていることを大体修正してもらえるかもしれないが、それで自分のことを好きなるのかは、話は別だ。

やっぱ、生まれながらの個性を欠陥としてじゃなく、自分らしさとして受け入れれば、みんなは他人と比べるのを辞めるのではないかと、ちょっと思う。

自分がコンプレックスに思っていることは、他人にとって憧れにもなる。

コンプレックスは、欠陥ではなく、個性である。自分をユニークにしてくれているものだ。


もしかして、自分のことを受け入れていないから、ないものねだりとかが存在しているかもしれない。

みんな違って、みんないい

という言葉をみんなにもっと理解してもらえば、みんなが自分のことを愛せていたかも。



最後に、次、母国の人または外国人を羨ましく思う人に出会えば、こう思ってほしい。

誰にでもコンプレックスがある。私は欲しがっているところを、本人は嫌がっているかも。ないものねだりをしていても幸せになれないし、意味がない。自分を変えれるところだけ頑張ろう。そして、みんな個性的で美しい。


応援されるとベロニカは空を飛びそうになるほど喜びます。