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白壁石垣の中には『十字架』があった!?

京都・伏見には、御香水で有名な『御香宮神社』があります。
『御香宮神社』は、境内で湧き出す良い香りの水が病に効いたことから、清和天皇より『御香宮』の名を賜ったといわれています。

そんな『御香宮神社』の表門は、廃城となった『伏見城』の大手門が移築されています。

御香宮神社

その大手門から続く白壁の石垣は、お隣の建物にも繋がっているのですが、

長く続く白壁の石垣

そのお隣の建物というのは...十字架を掲げる教会なのです!!

カトリック教会

ちなみに『御香宮神社』の境内には、『桃山天満宮』があるのですが、
『撫で牛(なでうし)』が鎮座しています。

『撫で牛(なでうし)』

そして『御香宮神社』には、樹齢600年以上の巨大な『蘇鉄(ソテツ)』があるのです!!

樹齢600年以上の巨大な『蘇鉄(ソテツ)』

『撫で牛』は、ウシの座像の置物を撫でて自分の病気を治す信仰習俗ですが、『撫で牛=汝デウス』という意味があるとも言われていますね。

(デウス/deus, Deusは、ラテン語で神を表す言葉)

また『蘇鉄』はキリスト教伝来とともに日本に渡来と言われています。
そんな『御香宮神社』は明治時代、薩摩藩を中心とする新政府軍の本陣でもありました。

『薩摩藩』といえば、『鶴丸城跡』からキリシタン建築に使われた「花十字紋瓦」が出土されましたね。

こちらの教会の瓦の文様を確認したところ、『十字紋』でした。
ちなみに白壁石垣の瓦は『数珠付き三つ巴瓦』でした。(三位一体!?)

『数珠付き三つ巴瓦』

また、こちらの教会は『和風木造』ですが、礼拝堂にはシックなシャンデリアがあるようです♡

いずれにしましても御香宮神社界隈は、『香る水』はもとより、『和と洋の融合の具体例』も観れるとても貴重な場所といえるかもしれません♡

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