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祇園祭はシオン祭に似ている⁈

京都祇園祭は、疫病の流行により朝廷が863年(貞観5年)に神泉苑で初の御霊会(ごりょうえ)を行ないました。

御霊会は疫神や死者の怨霊などを鎮めなだめるために行う祭で、無病息災を祈念しました。

祭行事は八坂神社が主催するものと、山鉾町が主催するものに大別され、一般的には山鉾町が主催する行事が「祇園祭」と認識されることが多く、その中の山鉾行事だけが重要無形民俗文化財に指定されています。

山鉾行事は、山鉾が設置される時期により「前祭(さきのまつり):7月17日」と「後祭(あとのまつり)7月24日」の2つに分けられます。

山鉾巡行の先頭「長刀(なぎなた)鉾」には、神様の使いの「お稚児さん」と呼ばれる男子が乗ります。

任期は約1カ月半。
小学校高学年の男の子が2人の禿(かむろ)とともに選ばれます。

また、祇園祭の山鉾は5種類(鉾、曳山、舁山、船鉾、傘鉾)で、前祭には23基、後祭には10基が京都の街を練り歩きます。

山鉾巡行では、さまざまな美術工芸品で装飾された重要有形民俗文化財の山鉾が公道を巡るため、「動く美術館」とも例えられます。

鉾にかけられているタペストリーをよく見ると、「イラクのバクダッド宮殿」「ピラミッド」、旧約聖書の一場面である「イサクの嫁選び」、「イサクに水を供するリベカ」などどれも西洋のものであることに驚きます。

旧約聖書創世記の「イサクの嫁選び」を題材とした 「イサクに水を供するリベカ」(重要文化財)

調べてみますと、日本の「祇園祭」は、イスラエルの「シオン祭」と酷似し、たとえば、どちらのお祭りも7月のほぼ一ヶ月続くなど様々な共通点がみられるようです。
 
また、ヤサカ=神を見る、 神に期待する、アンタ=あなた、アッパレ=栄誉を誇る、アラ・マー=どうした、オニ=私を苦しめるもの、グル=団結する・回る、ダマレ=沈黙を守れなど、言葉の共通点もあります。

さらには、「ヤーレンソーラン=一人でも神に喜び歌う!」「ドッコイショ=神の助けによって押す」「ハッケヨーイ・ノコッタ=撃て、やっつけろ、打ち破れ」など、ヘブライ語として意味が通じるようです。

ちなみに、山鉾のひとつである「大船鉾」は、ノアの箱舟を連想させます。なぜなら、「ノアの箱舟」がトルコのアララト山に標着した日が7月17日だから...

いずれにしましても、まずは一日も早い「疫病退散」を強く願うばかりです♡

※こちらの記事は動画にもしています♪


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