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楽しいほうを目指して歩いてたらアーリーアダプターと仲良くなった話

企画者が驚くほどおもしろそうな人が集まるオフ会

コロナ禍で苦境に立たされているお気に入りのレストランの力に少しでもなりたくて、キャラじゃないんだけどそのレストランを会場とするオフ会を8月下旬に企画した。会費は1万円。

はじめは反応が薄くて、「不発か!?」と思ったんだけど、結果1日で売り切れてほっとしている。これでお気に入りの店の店主にも顔が立つ。

オフ会の前から参加者の方たちとTwitterのグループを作ってやりとりしているんだけど、この参加者さんのメンツが、いやいやどうしてすごい面白い人たちばかりで、オフ会を企画した私自身が驚いている。

この前も「暇だからこれからお茶しませんか~?」とグループに投げかけたら、セミリタイアした方、外資系コンサルタント、起業家の方がぱっと手を上げてくれて、私も含めた4人が平日昼間の上島珈琲でわいのわいのと盛り上がった。

よく思うんだけど、なんでも第1回目の参加者って、おもしろい人が多い。ガジェットもそうだし、イベントもファッションもそう。様子見の人が多いなかで、自分の判断だけで何かに飛びつける人って本当に強い。

こういう人たちは、イノベーターとか、アーリーアダプターと呼ばれていて、人口全体の15%程度しかいないんだそうだ。

早めに取り入れるのって楽しい!

私自身アーリーアダプター気質なところがある。

たとえばインターネット。まださほど一般的でないころから、私はインターネットの世界にどっぷり浸かっている子どもだった。

若いころこんな感じだった私は、地元の同年代の友達となかなか話が合わなかった。でもインターネットの世界では、地域や年齢を飛び越えて、知らない人が発信する情報に直接アクセスできる。インターネットの世界が楽しくて、若いころは学校も行かずにネットに浸っていた。

そうこうしてるうちに登場したのが2chだ。2chにはパソコン、時事ネタ、学問、ファッションなどなど、本当に膨大な種類のスレがあって、当時は私に似たオタクが集まっていたこともあり、会話の内容がとても濃く深かった。私は2chに育ててもらったといっても過言ではない。(あとmixiとTwitterにも育てられた)

ファッションもおなじだ。私が若いころにギャル系が流行っていて、私はギャルっぽい服装をしていた時期があったんだけど、デリッカーというもっとサイケデリックで、とがった感じのファッションが出てきた。それで面白そうだと思って、そういうテイストを自分のファッションに取り入れてみたら、すごく感度の高い人たちと友達になれた。

でもこれは「未来を先取りする」みたいに下心があってやるというのとはちょっと違う。

なんでも、早めに取り入れることって楽しい。

そして、楽しいことをしていれば、楽しい人が集まってくる。

それだけだ。

SNSでは人に絡めば絡むほど安全になる

そこにはスピード勝負っていう側面もあって、早めに参加した人と、様子見で後から参加した人たちとはやっぱり質が違っている。電車男がブームになって、2chが一般の人にも知られるようになった後から2chに参加してきた人は、古参のにちゃんねらーとは質が違うし、デリッカーもクラブで見かけて後から真似したような人とは質が違うという印象がある。

iPhoneも13年前に登場した当初は海のものとも山のものともつかない感じだったけど、昔つるんでいた起業に興味がある学生さんたちは、登場したてのiPhoneを速攻で入手していた。iPhoneを手に入れた彼らは、その後SNSを駆使して人脈を築いたり、スマホアプリを作って実績を作ったり、トップスクールに入学したり、独自の職に就いたりしている。これもアーリーアダプター的だ。

私は彼らにTwitterを教えてもらったんだけど、黎明期のTwitterにもおもしろい学生さんとか、すごい学者さんとか、起業家の方がうごめいていた。彼らは、その新しく出来上がったコミュニティ内であれば、立場とか関係なくコミュニケーションを取ってくれていたから、私は面白くて絡みにいっていた。それで、楽しい事をやってるからって楽しい人が集まってきて…よい循環が生まれる。

ちなみに私は、mixiやTwitterなどのSNSでおもしろい人を見つけたとき、会える機会があったら実際に会いに行くようにしている。他の人が「この人は大丈夫」というから信じる、というのではなくて、自分の目で確かめて判断することを大切にしているのだ。

女性が一人で知らない人に会いにいくことについて、危ないからやめたほうがいいという人もいるんだけど、私はむしろ、絡めば絡むほど安全になると思う。みんなそれぞれアカウントを持って、そこそこフォロワーさんがいるわけで、そこにはコミュニティと積み重なった信用がある。コミュニティとのつながりがある人が、何かトラブルを起こせば、そのトラブルはあっという間に広がって、その人の信用問題になるだろう。

一番危険なのは、あるコミュニティに入りたてのころかもしれない。コミュニティのネットワークはすでに密にできていて、あとから入る人は「点」の状態だ。コミュニティの中で存在感が薄いから、力がある人に一方的に何かされる可能性があっても、そのことがネットワーク全体に広がることはない。場合によってはウソつきだと言われてしまうだけかもしれない。

だから最初のコミュニティに安全な形で入って、ネットワークを広げていく…という順番が必要なんだと思う。そして、次のネットワークに入るときは、はじめに入ったネットワークと重なっている部分があるから、そこから徐々に広げていくというのが安全なんじゃないかな。

思い返してみれば、私はこうやって仲間を作って、陣地を広げていった。

ただ、これって考えてこうなったわけではない。
楽しかったからやっていたらこうなったって感じ。

山頂にある目的地を目指すのに、険しい山を一歩一歩登るというのはとても大変なことだ。でも目の前をひらひらと飛ぶ蝶を追いかけて楽しく歩いていけば、いつの間にか山を登ってしまっていたということは往々にしてあるわけで。

いろいろ計算づくでやるよりも、楽しいと思う事をやってれば、そのうち何か花開くんじゃないかなと思う。もちろん、自分の強みを活かすことが最優先だけどね。

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