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変化することについて

人は常に変化し続けています。

肉体的にも精神的にも。

肉体は歳を重ねるごとにある時点までは成長し、ある時点から衰退していきます。

精神はどうでしょうか。
成長し続けているのでしょうか。

大人になり、社会に出て、自立して生きていくうちに、自分がどんどん図々しい人間になっているなと感じます。

昔だったら何日も引きずるような、嫌な出来事も、わりと早く気持ちが切り替わったりします。

若い頃はよく、他人の評価を過剰に気にしたり、空気を読めない言動をとってしまった自分に強い嫌悪を覚えたりしていました。

しかし、歳を経ると共に、そういった傾向が比較的弱まり、いつの間にか気持ちが違う方向に向きやすくなりました。

そうやって、次の場面にしっかり向き合わないと、日常生活を送っていけないから、そうなっているのだと思います。

若い頃は比較的無責任で、時間も無限にあるような気がしていたので、いつまでもくよくよして、一つの気分に支配されていてもなんとかなっていたのだと、今となっては考えています。

ただ、そうやって変化していく中で、自分の中にあった繊細さや、あるいは何かに対する怒りなどが、どんどん摩耗して、薄っぺらくなっている気がしてなりません。

色んな物事に対して諦めの念を持ってしまい、こだわりがなくなっている。

感性が鈍くなって、物事に感動することが極端に減りました。

逆に、なのか、追憶や連想の頻度が増えました。

外界での新たな出会いよりも、自分の中の記憶を反芻することの方に、生きる滋養を得られる可能性を感じているということなのか。

あまり内に閉じこもりすぎるのも健全ではないと思うので、たまには外の世界に出て、人と関わることも必要だと思います。

そうしないと、自分の思考の限界内でしか、物事の認識ができなくなる。

嫌な思いをすることになると直感したとしても、誰かに(何かに)関与した方が、後々自分のためになる、ということはあるような気がします。

verde esmeralda

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