見出し画像

2-化学系エンジニアのための半導体入門〜半導体って?


世間的に言われる「半導体」という言葉は、ある電気的な特徴をもった物質のことではなく半導体チップ・ICチップのことを指しているということは前回の記事でも説明しました。

半導体チップについては馴染みがない人も多いと思います。
しかし、画像中の黒い直方体に金属の足のようなものがついている物体は見たことがある人もいるのではないでしょうか?
そうです、これが半導体チップになります。
正確に言えばこの黒い箱の中身が半導体チップです。

半導体チップは非常に精密につくられており、湿気やホコリなどで壊れてしまうことがあります。(アンパンマンが濡れないように顔を覆っているみたいなものです)
ですので図のような黒い箱の中で外気と触れないように保護されています。

金属の足は半導体チップに電気を送るための配線で、大事な部分となります。
この線がなければ、半導体チップがどれだけすごいものでも役にたちません。
最新のiPhoneでも電池残量や充電する場所がなければ置物になってしまうのと同じです。

つまり半導体チップを使うには電気を流す必要があり、半導体チップの用途によっては大量の電気を消費してしまいます。
半導体メーカーで研究を行う人にとっては、この消費電力を減らすことも非常に大きな課題となります。回路設計や材料選択を行うことで日々地道に進歩しており、これまでの歴史でみると大きな改善が行われてきました。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?