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#11人は「きっかけ」だけで変わるのか?子育てを”識学”で考えてみたら我が子の大きな成長に気づけた話

9月から受け始めた識学が、子育てにも役に立ちそうだなと思い、自分自身の理解を深めるためにもこれから毎回識学を受講し終わるまで記事にしてみることにしました。
第11回は「機会変化と経過変化」です。

変化には「機会変化」と「経過変化」がある

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前回に引き続き変化のパートです。改めて変化について復習ですが、
成長=できなかったことができるようになる、と考えたときに識学ではこれを自分ができるという状態に「変化」していると定義しています。ですから成長と変化は切っても切り離せないことなので非常に大事なんです。

その中で、識学では変化には2種類の変化があると定義しています。
「機会変化」「経過変化」です。
機会変化とは、いわゆるきっかけです。きっかけを与えられることによって、人の行動が変わることはよくありますよね。例えば転職する、引っ越しをする、結婚をする、など、これらは人が変化することに大きな影響を与えますよね。
一方で経過変化は、時間をかけて継続することで変化することです。
つまり、機会変化は点で、経過変化は線の変化だと思ってください。

機会変化と経過変化、どちらが有益なのか?

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では、できないことができるような状態に変化する上で、機会変化と経過変化はどちらがより重要なのでしょうか?これは実は、圧倒的に経過変化なんです。
確かに、私たちは機会変化のような大きな環境の変化によって、自分の行動が変わことはあります。でも、より本質的に私たちが変化をするには、自らの思考を変えて、行動を変えていく必要があります。まさに前回お話したような経験を積み重ねて変化を身をもって体得していかない限り、大きな変化は望めないわけです。ですから、経過変化が大事なんです。

「きっかけ」は「きっかけ」にすぎない

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でも、私たち親は子どもにどうしても何か大きな機会的変化を与えないと!と躍起になってしまうことはありませんか?多くの経験が必要だから、まずは留学させてみよう、海外にたくさん連れて行こう、新しい経験をもっともっと…と。確かに、私自身も幼少期を振り返った時に、機会的変化は思い出に残りやすいですし、大きなきっかけとして心に残るのは事実です。でも、実際にはその機会的変化の後に始まる、経過的変化の方が自分の思考や成長に大きく影響していたりします。

例えば、私の場合は、お皿洗いひとつ取っても、日々洗い方や洗ったお皿の並べ方について、完璧を目指しなさい、とよく母にやり直しをさせられたな…とか苦笑。ピアノがうまく弾けなくて、発表会前には、何度も何度も母にダメ出しされていたな、など。母はピアノが弾けないけれど、耳はやたらによかったので、ダメだしをされるたびに何度も練習をしていました。

これらの日常は、子どもの記憶にはあまり残っていない些細なことかもしれません。でも今思い返してみれば、まさに小さなPDCAの繰り返しでした。できないところを明確にし、また次の改善を繰り返す。地道だけど、この地道な経過変化が、ちょっとやそっとでは諦めない心や、いつも高い目標を目指す向上心を育ててくれたのかもしれません。

日々の小さな変化を大切にする

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私たちは自分に何か大きな変化を望む時、望む変化が大きければ大きいほど、それにふさわしい、大きなきっかけ、機会変化が必要だと思ってしまうことがあります。そしてきっかけさえあれば…と、ともすれば、自分が変わらない理由を大きなきっかけがないから、と言い訳に使ってしまう時もあるかもしれません。

でも、大きな変化を望めば望むほど、実は小さな日々の積み重なる変化が重要なんですよね。一見すると取るに足らない、その小さな改善と行動の繰り返しを、いかに大事にできるか。そしてその繰り返しこそが、時間の経過とともに一次関数ではなく、二次関数的に気づくと大きな変化をもたらすと感じています。

余談ですが、我が家では朝の完了報告のルールに、お皿を片付けることと、洗濯物を洗濯機に入れることに追加して、最近布団を畳むことを追加したんです。

最初はもう猛反発だったんですよね、このルール。「えーーー!時間ないし!できないー!」と。でも、「今日からルールなのでやってください、はい、よろしくね」と決めて、遅刻しそうになった時も断固として、「やってください、完了報告お願いします」と2回くらい譲らなかったんです。

そしたら、先日、それまではご飯を食べ終わってでかける直前に畳んでいたお布団を、まだ朝食まで時間があるから先に片づけよう!と姉妹で言い出し、あっという間に片付けてしまったんです。

あれだけ責任と時間の概念を芽生えさせることが大変だった2人が、この1ヵ月ぐらいでここまで責任をもって時間まで意識して行動できるようになるとは…!私はとても驚きでした。彼女たちにとっては小さな行動変化かもしれません。大人になったらきっと忘れてしまうかもしれないです。でも、そこに私は、継続することで人の行動が変化し、思考が変化するという成長の本質を目撃したような気持ちになりました。

今回も少しでもこの記事が、みなさんの子育てが楽しく、そしてよりよいものになれば幸いです。


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