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#6子育てはゲームのように楽しめばいい!子育てを"識学"で考えてみたら成長の本質を知れた話

9月から受け始めた組織マネジメントの識学が、子育てにも役に立ちそうだな、と思い、自分自身の理解を深めるためにもこれから毎回識学を受講し終わるまで記事にしてみることにしました。
さて第6回のテーマは「成長」です。

「成長する」を定義すると?

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識学では、成長を
①できなかったこと
②できるようになること、と極めてシンプルに定義しています。
①と②を何度も繰り返すことで人は成長しますよね。これは大人も子どもも同じです。 でも、成長をこのように定義すると、まず、②できるようになったというゴールの状態を明確にすることが非常に重要であることに気づきます。

例えば、「勉強ができるようになる」というゴールの場合、勉強ができている状態の定義がないと向かうべきゴールが不明確になってしまいますよね。 何が、いつまでに、どのようになっている状態か、を明確にすることから始まるということです。 そうでないと子どもが迷ってしまいます。何を目指せばよいのかがわからなければ、ゴールを達成するために自分がどんな行動をすればよいのか、子どももわかりませんよね。

でもこのことを考えた時、実は、ゲームを子育ての中に活用することが非常に理にかなっていると気づいたんです。

ゲームはゴールが明確

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仮に宿題脱出ゲームをしよう!と子どもに持ちかけたとします。その場合、宿題を今からスタート!だけで、ゲームができるでしょうか?ちょっと難しいですよね。なぜなら、ゲームには必ず勝ち負けがあるので、必然的に何が勝ちになるのか、ゴールの状態を定義せざるを得ないんです。 例えば

「このくもんの宿題を、今から3枚、おやつの時間の15時までに終わらせるゲームをしよう!よし、ゲームスタート!」

のように。つまりゲームにすると、何を、どのぐらい、いつまでに、どうすればよいのか、が必然的に決まるのです。そうすると、子どもがゴールに向かって何をすべきか迷うことがないですよね。 ゴールを達成するための行動にだけ集中できる。そしてその結果として、できた!という成長の実感も得られる。 ゲームのようにゴールを明確にし、すべき行動だけに集中させ、できた!という実感を与えること。 これがまさに子どもの成長を引きだす秘訣というわけです。

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逆にもし、このゲームで子どもが負けてしまったらどうすればよいのでしょうか?まずは子どもに、何がうまくいかない原因だったか少し聞いてみるのはよいかもしれません。そうすると、例えば「途中でゆっくりやっても間に合うかなと思って手を抜いてしまった」などの答えが返ってくるかもしれません。うまくいかなかった原因がわかったら、今度はどうしたら同じゲームで次なら勝てそうか、子ども自身に考えさせてもよいでしょう。「今度は、手を抜かないように途中で休憩しない」という提案が、子どもから出るかもしれません。そこまで出たら親の出番です。

「よし、そしたら明日は、同じルールのゲームに1つだけルールを追加しよう。1枚5分以内で終わらせる、っていうルールだよ。」

と、新たなルールを追加するのです。そうすれば、今までは途中で手を抜いてお休みしてしまっていたところから、子どもは行動を改めて、今度はスピードを意識して解くことができるはずです。

成長するには、現時点の自分とゴールとの不足を明確にし、その不足を埋めるために自らの行動を変化させ続けることが何より大事ですよね。つまり、実は親が子どもの成長のために一番すべきことは、

”ゲームのような明確なゴールを、成長に合わせてとにかく細かに置き続けてあげることで、子どもに行動変化を促すこと”
なのではないかと思いませんか?

大きな目標達成も小さな行動変化から

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私はこのことを知った時に、これは多くの大人にも同じことが言えるなと非常に目から鱗でした。確かに、自分の周りで何かに達成し続ける人たちは、どんなに高く難しい目標でも、必ず今の自分でできる小さなゴールを達成することから始め、自らの行動を変化させ続けることで大きな目標を達成しているな、と。
よく、行動が変われば習慣が変わる、習慣が変われば性格が変わる…そして最後は人生が変わる、というような言葉がありますが、それくらい自らの行動を変えることは非常に大事であり、同時に難しいことでもあります。 でもどんな大きな目標も、小さな行動の一歩から始まるはずです。そしてその小さなPDCAを何度も回し、自らの行動に変化を生み出し続けることこそ成長であり、大きな目標に達成できる唯一の手段です。
これこそ、人の成長の原点だと感じました。

親の役割はゴール設定と伴走

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これは同時に、私たち親が子どもにすべきことの認識も大きく変わりますよね。 宿題をやりなさい!とがみがみ言うことは、実は成長しないどころか、親にとって単に安易な選択なだけなのかもしれないなぁと思うのです。

 まるでゲームのように、何度も何度も繰り返し、できなかったことができるようになるためのゴールを設定し続けて伴走してあげること。 そのゴール設定の仕方を考えることこそ、親が子どものために最も頭を使うべきポイントなのだと痛感しました。

そのためにはもちろん、日々、子どもの小さな成長に気づき、親自身も子どもいっしょに頭を使って成長しなければなりません。 でも、親も子どもと一緒に、楽しみにながらいくつもの成長のゲームを作ってあげられたらずっと楽しい時間になりますよね。これを読んでくださった方たちが、そんな風に少しでも子育てを楽しめるようになれればいいなぁ…と思う時間でした。

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