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【元起業家に優しくない日本!?】日本とヨーロッパのスタートアップエコシステムの実情と比較

元起業家




スタートアップエコシステムとは何か?

スタートアップエコシステムとは、新しいビジネスや技術を持つスタートアップ企業が成長するための環境や支援体制のことを指します。このエコシステムには、資金提供者や投資家、アクセラレーター、コワーキングスペース、大学や研究機関、地方自治体などが含まれます。スタートアップエコシステムが健全に機能することで、新しいアイデアや技術が市場に導入され、経済成長やイノベーションが促進されます。

■日本のスタートアップエコシステムは遅れている


日本にでもこの動きが盛んになってきております。しかしアメリカのシリコンバレーでは1970年代~スタートアップエコシステムの形成が出来ました。ヨーロッパでは1990年代後半~活発になりましたが、一方日本では2000年代~と発展が遅れています。

1.原因

そういった遅れている背景には日本の文化やビジネス環境が大きく影響しています。日本では失敗への対処やリスクを取ることへの抵抗感が根強い傾向があります。そのため、起業を含むリスクを取ることに対する事に他国と比べて保守的となっています。そして起業に前向けに取り組めないのが実情です。


■日本とヨーロッパのスタートアップエコシステムの比較

1. 資金調達の機会

日本
日本のスタートアップエコシステムでは、資金調達の機会が限られています。ベンチャーキャピタルや投資家の数が少なく、リスクを取る文化が未発達の場合があります。たとえば、東京や大阪などの主要都市では、ベンチャーキャピタルの数が増えてきてはいますが、まだまだ米国などと比べると資金調達の機会が少ないと言わざるを得ません。

ヨーロッパ
ヨーロッパのスタートアップエコシステムでは、多くの都市にスタートアップのハブが存在し、多様な資金調達の機会が提供されています。例えば、ロンドン、ベルリン、ストックホルムなどの主要都市では、ベンチャーキャピタルやエンジェル投資家、政府の支援制度などが充実しています。さらに、欧州連合(EU)の支援プログラムもあり、スタートアップの成長を促進するための資金やリソースが提供されています。

2. 起業家精神の評価

日本
日本の企業文化では、安定性や過去の実績よりも、直近の職歴やスキルに重点が置かれる傾向があります。したがって、起業経験者が再就職を求める際には、起業経験が評価されにくいことが課題となることがあります。また、起業家精神を持つ人材が積極的に評価される文化がまだまだ成熟していません。

ヨーロッパ
 
一方、ヨーロッパでは、起業家精神が積極的に評価される傾向があります。多くの企業や投資家は、起業経験者や起業家精神を持つ人材を積極的に採用する傾向があります。起業経験者が再就職を求める際には、その経験を積極的にアピールすることで、再就職先を見つけやすくなっています。さらに、起業家向けの支援プログラムやコミュニティも充実しており、起業家同士の交流や学びの場が提供されています。

3. サポートの充実

日本
日本のスタートアップエコシステムでは、起業家や起業経験者向けの支援プログラムやリソースが限られています。一部の大手企業や大学、地方自治体などが支援プログラムを提供していますが、規模や内容がまちまちであり、充実度にはまだまだ改善の余地があります。

ヨーロッパ
ヨーロッパでは、起業家や起業経験者向けの支援プログラムやリソースが豊富にあります。多くの都市や地域で、起業家向けのアクセラレータープログラムやコワーキングスペース、イベントが開催されています。また、欧州連合(EU)や各国政府が支援プログラムを提供しており、起業家のスキル向上やビジネスの成長を支援する取り組みが行われています。

4. ネットワークの重要性

日本
日本のスタートアップエコシステムでは、ネットワークの重要性が高いです。成功した起業家やベンチャーキャピタリストとのつながりが、新たな機会や資金調達の可能性を広げることができます。しかし、ネットワークの形成には時間がかかる場合があり、新規参入者や外国人起業家にとってはハードルが高いことがあります。

ヨーロッパ
ヨーロッパでは、スタートアップエコシステムが比較的オープンであり、ネットワークの形成が比較的容易です。多くの都市や地域で、起業家コミュニティが活発に活動しており、交流や情報共有の場が提供されています。また、ヨーロッパは地理的にも文化的にも多様な地域であり、異なる国や文化圏の起業家との交流も活発に行われています。

5. オンラインプラットフォーム

日本
日本では、オンラインプラットフォームやマーケットプレイスが増加していますが、起業家や起業経験者向けの専門的なプラットフォームはまだまだ限られています。一部の大手求人サイトやビジネスコミュニティが、起業家向けの情報やサービスを提供していますが、十分な支援が行われているとは言い難い状況です。

ヨーロッパ
一方、ヨーロッパでは、起業家や求職者向けのオンラインプラットフォームが多数存在します。例えば、AngelListやStartupJobsなどのプラットフォームが、起業家や起業経験者向けの求人情報やコミュニティを提供しています。さらに、LinkedInやMeetupなどのプラットフォームも活用されており、起業家同士のつながりや情報交換が行われています。

結論

日本とヨーロッパのスタートアップエコシステムは、それぞれ独自の特徴を持ちながらも、元起業家や起業経験者にとって有益な機会や支援が存在しています。ヨーロッパのスタートアップエコシステムは、資金調達の機会や起業家精神の評価、サポートの充実など、多くの点で日本よりも発展していると言えます。ただし、日本でも最近ではスタートアップエコシステムの改善が進んでおり、今後の発展が期待されます。

ベンチャーGOでは、元起業家、起業経験者のセカンドキャリア構築を通じて、その豊富な経験と知見が活用されることにより、ベンチャー企業の成長を加速させることを目指しています。さらに、起業家にセカンドキャリアの選択肢があることで、より多くの人々が起業に挑戦できるエコシステムの構築を促進する事を目指しています。失敗を経験した起業家も再び社会で価値を生み出す機会を提供し、成功か失敗かで評価されるのではなく、プロセスの中で培った知識と経験が高く評価される世の中にしたいと考えています。

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