第3回Venture Bankビジネスプランコンテスト【後編】
Venture Bankではビジネスのジャンル問わず、独自性・成長性が高い新規アイディアを持ち起業を志す方経営者や起業家を支援すべく、ビジネスプランコンテストを開催しております。
記念すべき第3回Venture Bankビジネスプランコンテストの最終審査が2021年2月27日にフクラシア丸の内オアゾで行われました🎉
当記事では「第3回Venture Bankビジネスプランコンテスト【前編】」に引き続き最終審査に残った12組の発表を紹介していきます!
◆エントリーNo.7
《石田優大さん》
同じ大学の学生同士の共同プロジェクトで、今回は代表して石田さんが最終プレゼン会でで発案されました🏫
タイトル【新たなオーディオブックの形「聞学」】
最近では、漫画や小説が原作となるドラマや、アニメが増えています。一方で、実写化、アニメ化の際に演者と役のミスマッチが原因となり、人気が出ないというケースも少なくないという点に着目した石田さん。
更にこのミスマッチが最も多い業界がオーディオブック業界だと調査し、そこからユーザーが求める声を選択し、物語を聞くことができないかと考えた石田さんは「人の肉声とAIの音声を用いたオーディオブック」というサービスを発表されました。
【審査員のコメント抜粋】
・アイディア自体は面白いし、学習系のオーディオブックは機械でも大丈夫であろう。しかし長編の物語は雰囲気が大切なので、機械化や英語バージョンは難しいのではないか。更に別々の場所で収録となると、編集も大変なのではないか。
・今後AIのナレーションは増えていくであろう。逆の発想でAIを使わないという選択をしてサービスを強めていくのもありなのではないか。
・成功している人は声のトーンが良いというイメージがある。声の研究はあまり進んでいないので、このサービスを元に、どういう声のトーンが聞き手に求められているのか等のデータも今後提供できるようになってくるとビジネスが広がるのではないか。
声の分野はまだまだ注目できる分野で、厳しい意見も出ましたが、更なるビジネス拡大についての助言もありました💡
ありがとうございました👏
◆エントリーNo.8
《新庄右典さん》
タイトル【空飛ぶハンズフリー傘】
雨の日に風などで両手が塞がってしまう不便さから、両手を使わずに傘をさせないという着目点で発案されたこちらのアイディア。
ドローンを傘代わりに使用し、突然の雨にも対応できるように傘自体はレンタルで利用できるというサービスを発表いただきました。
【審査員のコメント抜粋】
・もし企業側のレンタル料が10万円以下で量産できるのであれば、ビジネスの成功確率が上がっていくであろう。
・使用していく中で様々な障害が起こるであろう。また、ドローンを使用するということで、怪我を伴う事故も起こりうる。安全面での強化をもう少し本格的に考えなければならない。
・屋根付きの道路を作る方が得策なのではないか。
安全面を考慮した際の対策などで、厳しい意見も出ましたが、一方で様々な視点から、レンタルできるという点には利用価値があるという見解も出ました🌟
ありがとうございました👏
◆エントリーNo.9
《柳井邦彦さん》
タイトル【マイアースの自分資源、バーチャル世界で自分のライフスタイルを検証し地球を救おう】
以前から問題提起されている温室効果ガスの排出に関する事案を、少しでも良くしたいという思いから、「自身のライフスタイルではどのくらい温室効果ガスを排出しているのか」がわかるサービスを発案された柳井さん。
例えばビニール袋1枚を利用するにしても、温室効果ガスは排出されると言われ、利用頻度などを個人で入力していくと、どれくらい自身の生活で温室効果ガスを排出しているのかわかるだけでなく、それを軽減する為の活動をすることによって、バーチャルの世界での家や生活用品のアップグレートができるという案を発表されました。
【審査員のコメント抜粋】
・個人の意思に委ねられている。自分も頑張ろうと思った人しか利用しないのではないか。半強制的な圧力がなければ個人で動く人は少ないと懸念される。
・地球を改善される為に利用してもらうには、少し無理があるが、企業のセールスに繋がる部分もあるということなので、企業の方でアプリケーションを広げる活動なども十分利用者が獲得されていくのではないか。
地球を守りたいという気持ちや思いは強く、芯のある発表でしたが、だからこそ多くの人に使ってもらうためにも方向性を少し変えて検討した方がいいという意見も出ました🌳
ありがとうございました👏
◆エントリーNo.10
《河野知里さん》
タイトル【ママだからこそのスキルで子育てをみんなで楽しむ Mamaskil ママスキル】
政府の金銭的支援はあるものの、子供を持つママたちの精神的な疲労はお金では解決できない一面もあると、自身も小学生や幼稚園児を持つママならではの着眼点を持った河野さん。
そんな河野さんの経験や、周囲のママ友の意見などから「子供を持つママ同士のマーケット機能が搭載されたコミュケーションツール」を発案。
現役のママだけではなく、これからママになる世代にも、子育てに対するマイナスなイメージの払拭にも繋がり、少子化対策にも繋がるのではないかと発表いただきました。
【審査員のコメント抜粋】
・子育てに対する悩みなどは共感できるので、すごくいいサービスだと思う。対象となる利用者の層が気になる。(※参考になる層であれば一概にママだけがターゲットというわけではないとのこと)
・ママ友たちは技術を率先して伝えていきたいというアグレッシブな人たちばかりなのか。スキル販売者が多くいるのかどうかという点が気になる。
・出資してもらうことを考えると、特定の人を対象にしたサービスは圧倒的に特定の人からの支持を受け入れられるというサービスでなければならない。具体的にユーザーたちをどうやって獲得していくのか確立していかなければならない。
ターゲットが限定されている分乗り越えなければならない課題もあり、少し厳しい意見も出ましたが、具体的なサービス化への期待も込められていました🤱
ありがとうございました👏
◆エントリーNo.11
《中村順さん》
タイトル【信頼できるレビュアーと出会えるSNS「GoodReviewers」】
世の中に参考にならないレビューが溢れているという点に着目した中村さん。
物を買う時にECサイトやレビューサイトを参考にする人も多い一方で、最適なレビューは少なく、その製品に詳しい友人に聞いたり、店頭で購入する以外には信用できるレビューは少ないという点から、「友人知人以上に、詳しい人にレビューを聞けるSNSツール」に関して発表いただきました。
・レビューがあるというわけではなく、聞くことができるという点は素晴らしいが、時間もかかり、時間をかけたくない層は利用しないのではないか。
・独自のサイトにある独自のクチコミを全て排除し、ここのクチコミであれば作られたレビューではなく、信頼できるレビューが出会えるという認識や確証が確立されればかなり需要が高いサービスにはなるのではないか。
・お金を持っている承認欲求などもない人たちはレビューを書かないが、持っている知識は相当のものである。対等に詳しい情報を交換できる場であるのであれば、使いたいという人もいるのでは。その為に富裕層にもレビューを書いてもらえるアイディアが必要。
改善点も挙がりましたが、サービスを好評している審査員も多く、質疑応答も盛り上がりある発表でした🎤
ありがとうございました👏
◆エントリーNo.12
《若杉亮介さん》
タイトル【フード3Dプリンタを用いたデジタル出張シェフサービス】
コロナ禍で家で食べる外食の方法が普及しつつある中、ケータリングサービスも利用者が急上昇していると言います。しかし、出来た物が配達されるのではなく、自宅へ出張シェフなどのサービスに関しては、このご時世まだまだ賛否両論あり、そこをうまく改善できないかと考えた若杉さん。
出張シェフを利用したいユーザーの心理を捉え、自宅では再現できない3Dプリンターだからこそできる複雑な構造を食べ物に直接3Dプリントできる「新しいフードデリバリー」を提案されました。
【審査員コメント抜粋】
・チョコレートメーカーなどに販売も考えると、市場が広がるのではないか。
・すごく素晴らしいサービスだし、利用したいというサービスではあるが、このサービスがないと困る層なども一緒に考えると、幅が広がるのではないか。
・実現の為にはスピード重視であるので、資金の獲得をしっかりと行い、速めに行動に移していくことがポイントである。
3Dプリンターを使用したサービスは投資家の中でも非常に注目度の高い分野の為、実際の運用に向けた質疑応答やアドバイスが目立ちました✨
以上最終プレゼン会に出場した12組の発表です🌟
今回はドローンや3Dプリンターなどの最先端の機能を用いた発表も目立ち、審査員たちの興味を引く発表も多く感じました💫
次はいよいよ入賞者・VB賞者・最優秀賞者の発表です!
お楽しみに🌟!!!
また、当コンテストの様子は下記インスタグラムからもご覧いただけます🙋♀️
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