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アルコールパッチテストの原理を調べて、実際にやってみた!

自身のお酒の強さを測る方法は大きく2つ。
アルコール感受性遺伝子検査とアルコールパッチテストです。

私は、実際にアルコール遺伝子検査キットの開発を担当したため、アルコール遺伝子検査の原理については理解しています。(と信じたい)

>>開発したアルコール遺伝子検査に関する記事はコチラ

ですが、アルコールパッチテストに関する知識がないことに気づいたので、アルコールパッチテストの原理を調べつつ、実際に自分でもやってみました!

アルコールパッチテストの原理(アルデヒドの代謝酵素の強さを調べるテスト)

アルコールパッチテストは、アルコール(エタノール)を染みこませたガーゼを腕に貼り、その皮膚反応を見ることで、自分がお酒に強いか弱いかを簡易にチェックするテストです。

その原理ですが、エタノールを皮膚に貼ると、皮膚にあるカタラーゼという酵素がエタノールを分解してアセトアルデヒドという物質に変化させます。

アセトアルデヒドは皆さん聞いたことがあると思いますが、二日酔い、頭痛の元となる有害物質です。

そして、そのアセトアルデヒドを分解する酵素がALDH2(アルデヒド脱水素酵素2)なのですが、その働きが強い人はアセトアルデヒドを分解するためパッチテスト後の皮膚には何の変化もありません。

しかし、その働きが弱い人(=低活性型および非活性型の2型アルデヒド脱水素酵素(ALDH2)をもつ人)はアセトアルデヒドを分解できず、アセトアルデヒドが持つ血管拡張作用によって毛細血管拡張し、皮膚が赤く腫れてみえるという原理になっています。

つまり、アルコールパッチテストは活性型ALDH2をもつ人(≒白型体質)と低活性型および非活性型の2型アルデヒド脱水素酵素(ALDH2)をもつ人(≒赤型体質)とを簡単にチェックするテストという事ですね!

この図で言うと右側の矢印の部分の活性を測っている事になります


実際にアルコールパッチテストをやってみた

今回は、市販のアルコールパッチテストではなく、家庭でも簡単に作れる簡易なパッチテストを行いました。

パッチテストの手順
①ガーゼに75%濃度の消毒用エタノールを染みこませる
②腕の内側の柔らかい所に7分間貼る
③ガーゼを剥がす、1度目のチェック
④10分後にもう1度色のチェック

実際にやってみたところ
私の場合は、③、④のいずれにおいても腕の色が白いままで、変わりませんでした。

つまりアルコールに強いタイプ(アルデヒドの分解酵素が高活性)でした!

私は過去の遺伝子検査でアルコール分解酵素、アルデヒド分解酵素が共に高活性の「わく」型ということがわかっており、それと一致する結果になりました!

ご家庭で簡単にできるので是非やってみてください。(皮膚が弱い方などは注意して行ってください)

アルコール遺伝子検査は、アルデヒドの分解酵素だけでなく、アルコールの分解酵素も正確にチェック出来て、疾患リスクとの関連も調べられるので、もっと深く知りたいという方はアルコール遺伝子検査もやってみたらいいと思います!

それでは!


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