見出し画像

無秩序な群れが集う、東の果ての地から。③

「自分のプライベートの時間削ってまで良くやるね」とTEAM-UGOUの活動してて言われることが偶にありまして。
ボランティア活動は別に褒められてくてやってるわけじゃないんですがね。じゃーなんで活動してるのかって話をしようかと思います。

介護の仕事

介護の仕事って、家で暮らしてる人達を支える在宅サービスと、色んな理由で家で暮らしてくのが困難な人が入る施設サービスがあるんです。
で自分は前者で働いてます。小規模多機能型居宅介護っていう少人数を細かく支援しますよ〜ってサービス。
とは言っても1つの事業所で何人もの生活を24時間完璧にサポートなんて出来るわきゃないんすよね。ボディーガードみたいに常に付きっきりなわけじゃないんで、認知症の方が「夜中外に出てっちゃった」とか「万引きしました」とかの連絡を受けても直ぐに駆けつけられない時もあるし、未然に防ぐことが中々難しいケースもありまして。
そこで地域の住民方の助けや理解が必要なんですよね。ご近所さんで困ってそうな人がいたら声を掛けたり、誰かに相談するとか気楽に出来るような。サザエさんみたいな世界ですね。

地域からの排除

じゃあ実際のとこどーなのか。ちょっと失敗しちゃった認知症の人に対してどーやって支援してこうかって会議を開くと

「こっちに何かあったら誰が責任取るんだ!出ていかせてくれ」
「何かあったら困るから直ぐに施設に入れてくれよ!」

…他にも此処では書けないような過激な発言が住民の口から出るわ出るわ。直接事業所に電話してくる人もチラホラ。(情報提供はありがてぇですが)
どうやら人様に迷惑掛けたら自分の家だろうが出ていかなきゃならないって考えをお持ちの方々が一定数いらっしゃるようで。勿論協力的な人も沢山いらっしゃいますし、別に介護施設に入所するのが悪だと言いたい訳じゃないんですがね。
同じような失敗をしても認知症の診断があるだけで「危ない」「暮らしていけない」ってレッテル貼られるのはどーなんかなぁって。「自分の家で暮らす」「好きなことを好きな時にやる」って当たり前のことが、病気・疾患があると途端に出来なくなる、ってか周りに出来なくさせられちゃうって状況、怖くないっすか?

病気になったら悪なのか

誰もが生きていればいつかは認知症になる可能性はあります。周りのちょっとしたサポートやサービスがあれば楽しく生きていけるのに、最初から「出来ない」って決めつけられる。自分が認知症になったら排除される社会って嫌じゃね?ってか認知症に限らず疾患・病気は沢山あります。「病気になったらおしまい」みたいな考えが蔓延る社会って嫌だなぁって働きながら考えることが増えていきました。そして煙草の本数も増えていきます(笑)

そんなモヤモヤした気持ちを持っていた2019年の秋。悪友に誘われて【RUN伴】というイベントに参加したことでTEAM-UGOUが動き始めます。

…長くなったんで続きは次回に。また逢いましょう。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?