直近200年の企業経営から見る令和初期の経営方向性について

コーポレートガバナンスの有用性を活かすポイントの一つとして事業の多角化、およびMA戦略が必要になるタイミングが上げられる。

企業拡大におけるハードルの一つとしてファミリービジネス及びオーガニックグロースの鈍化があるが、その対応策として経営者は様々なパターンによる戦略的MAを必要とする。

約200年前のindustry1.0(一次産業革命)~4.0(現在)という4つの段階の中に
全てのタイミングで大規模な文明改革が行われていることを前提とし、企業競争が激化する前後の戦略的MAにおいてある一定の法則性が見受けられる。


引用:https://wisseed.com/200/


①水平的MA ②垂直的MA ③多角的MA(コングロマリット) ④リシャッフル(コアビジネス)

①先駆者として、法改定/規制緩和前に一種の文明改革をスタートさせた企業は、ビッグバン的な成長が必要となるが選択肢の一つとして水平的MA(競合買収)を推進する。
これにより専門的知見や推進動力の確保、拡大が爆速する。

②市場認知度の急拡大により同市場のと1~6次的産業も付帯的に向上していく事から、内部利益の確保、さらなる拡大スピードの向上を目指し垂直的MA(下請け買収)を推進する。
これにより利益の拡大、長期的収益計画の確保がより明確になる。

③市場認知が明確になると、オーガニックグロースの鈍化に伴い業務の多角化を推進する必要が発生し多角的MA(コングロマリット)を推進する。
このタイミングが市場競争の激化後期および、急激な衰退企業の発生などを生み蟲毒化していく事により骨太企業(のちの大企業)及び経営手腕による社会的精査がかけられる事になる。

④しかしながら、拡大を続けていく傍ら市場からいなくなる企業も続出(場合によっては市場ごとなくなる)するため株価や経済状況の乱高下が起こることにより不適格ビジネスのリシャッフル及びコアビジネス(ファミリービジネス)の基盤を確実なものとして行く堅実な動きが求められる。←現在、そしてまた時代とともに①に戻る

これらの企業成長における急激な発展/拡大/増加タイミングに伴い、経営資源の有効活用を行う経営判断を支えるのがコーポレートガバナンスの有用性の一つである。

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