見出し画像

なるはやちゃんのお世話になることになった話

八月某日、ダラっとTLを眺めているとある新人VTuberが目に入った。
名前は「葵 わさび」、静岡推しのご当地VTuberだ。

静岡を全面的に推し出しているバーチャルキャラクターは以前から静岡のご当地グルメについてのブログを書いている「葵 桜玖耶(あおい さくや)」や自衛隊の地方協力本部のキャラクターでもある「駿河 葵」が既に存在していた。
(駿河 葵ちゃんはVTuberではないが)

そんな葵わさびちゃんを私が注目したのは静岡推しというだけでなく「会社が県内にある」ということだった。
本人のチャンネルでもcmがアップされている「株式会社Yupiteru+(ユピテルプラス)」は静岡県内にある企業で、webサービスやアプリ開発を主な事業としている。
わさびちゃんの運営もこの会社。

私自身も静岡在住だったので案外近所にVTuber事業を立ち上げた会社があることに驚き、そして「VTuberの運営スタッフになってみたいな」となんとな~く思ってしまった。
しかしながらキャリアも知識も技術もない私ヴェンデッタがそもそもは入れるのだろうか?と思うのは当然、そこで思い出したのがバーチャルキャリアアドバイザーの「なるはやちゃん」だ。


転職相談室「はるはやちゃんのキャリア相談室」の広報担当、VTuberとしての活動の傍ら就職に関するノウハウなどの動画も織り交ぜてくるVTuber。
そんな彼女の運営するキャリア相談室に相談してみることにしてみた。
ちなみにこの時点では「転職したい!」みたいな思い切った相談ではなく「ヴェンデッタのスペックでVTuberの運営スタッフになれるの?」的なスタンスだった、今の職場に不満がないと言ったら嘘だが自分を取り巻く現状を見る限りすぐにポンと転職できるか怪しかったからだ、主に経済的な面で。
キャリア相談室に登録するとまずは「ニックネームと相談内容」を要求される、もちろん自動で送信されるヤツだ。
ここで送ったメッセージがこんな感じ。

ニックネーム「ヴェンデッタ」と申します。
私は今静岡県某所でお仕事をしているのですが、先日静岡県にある「Yupiteru+」という会社がVTuberの運用をしていると聞き、そちらの運営スタッフとして働いてみたいと考えています。
しかしながらVTuber運用に関するノウハウや経験も一切ない私がYupiteru+様に入社出来るのかすら怪しいと感じています。
こんな私ですが大丈夫なのでしょうか?よろしくお願いします。

一日置いた後に返信があった。

ご相談いただき、誠にありがとうございます!

書類対策や面接対策など、内定確立を高めるお手伝いも出来ますし、ただの運営スタッフだけはでなく、VTuberプロジェクトの中心を担えるキャリアをスタートすることもできます!

ぜひ前向きに捉えていただき、具体的にお手伝いさせていただければと思います。
もう履歴書などはご記入されましたか?

流石なるはやちゃん、話の進む速さも早い。
多分テンプレだろうなぁと頭の隅で思いながらやり取りをして、転職について専門スタッフの話からの案内があるとのことで電話をすることに。
ちなみに電話相談をする日、なるはやちゃんは視聴者とスマブラをしていた。

「もしもし、〇〇〇〇さん(本名)ですか?」
電話対応してくれたのは「キダさん」、男性の方。
メッセージは目を通しているとのことだったが、一応私自身の口から説明をとのことだったのでほとんどメッセージまんまのことを再び伝えた。
最終学歴、職歴、年齢、資格の簡単なプロフィールを告げて、話は始まった。
まず最初に言われたのが
・VTuber事業に携わるのならこのステータスで入るのは難しい。
・yupiteru+は現状あまりVTuber事業に力を入れていないように見えるのでVTuber運営に携わる目的で入れるかどうか難しい。
・仮に入れたとしても事務処理や雑務対応になちがち。

ということだった。
もちろんこの辺りは想定してた、箇条書きで書きだしたが実際にはもっと柔らかい言い回しだったのですんなりと受け入れられた。
現状入社は難しい、入社出来ても下っ端になっちゃう可能性が高いということでキダさんから出されたのが第二案、「システムエンジニアとしてキャリアを積んでからVTuberの現場に飛び込む」というものだった。
あーこれカモられてるなぁと頭の隅で思ったが、実際このルートが堅実であるのは容易に想像できた。
しかしながらunityどころかC言語とは?なレベルの私がSE出来るのかという話だがそこは任せて欲しいとのことだった。
最近は研修でゼロから教え込む会社も増えてきてるので、狙うならそこがいいらしい、引っ越しの費用なども負担してくれるところもあるとか。
つまり「研修制度のある会社にSEとして入社してキャリアを積む→VTuberを運営している会社に移動か思い切って社内でプロジェクトを立ち上げる」というものだった。
ここまで話が進んで乗らないのももったいなかったので私はこの第二案で進めることを決めた。
あとは収入や今後の流れを確認して相談は終了。
質問はないかとのことで、まず気になったのが"期限"のこと。
私が前にお世話になった転職エージェントは2ヶ月の期限があったので、なるはやちゃんの転職相談室にはそういった期限があるのかどうか。
・まず無期限であること。
・内定が決まった後にも気軽に相談しても大丈夫ということ。
・バーチャル業界への転職という事業を通してバーチャルとリアルをつなぐ架け橋になりたいということ。
を結構長めな台詞で返答してくれた。
正直「特に期限はありませんのでゆっくり進めていきましょう」的な返しが来ると思ってたので想定以上かつ理念まで語られるとは思ってもいなかった。
テンプレにしては綺麗に繋げてきたと思ったので結構ガチなのかもしれないなとも感じた。
次に聞いたのが「この話をブログに書いていいか?」というもの。
基本的に私は「怒られたら消すわ」ぐらいのスタンスで適当に書いているが、相談内容の漏洩や実際の転職活動の様子を書かれるのが情報漏洩扱いで怒られたら溜まったもんじゃないと思ったので、一応許可を取る目的で申し出た。
転職活動の様子を説明されるのは流石に嫌がるのかなと思ったが、全然大丈夫どころかむしろ機会があればインタビューを受けても大丈夫と解答してくれた、マジかよ。
それに加えて「VTuberについてブログを書いている」のは面接で有利な材料として使えるかもなんてお墨付きをもらった、マジかよ。
そんなこんなでお電話終了、チラっとVTuber事情な話も聞けたのでかなり有意義な時間となった。
その後に送られてきたアンケートフォームにプロフィールを記入してなるはやちゃんの方で履歴書と職務経歴書を作成してもらい現在に至る。

実際相談した感じだとキダさんの対応も丁寧だったし、今のところ問題は無さそうと思う。
個人的に「お仕事xVTuber」という点で「事業の広報担当という面でのVTuber」を全面的に出してるVTuberが個人的になるはやちゃんだったし、実際にVTuberを広告に使ってる事業に首を突っ込むのは初めてなので面白いものが見れそうだなと思う。
あとは転職がどう転ぶか、そこは私の問題なので私が頑張るしかないんですけど。

てなわけでなるはやちゃんのお世話になることになりました。
今後どうなるのか、続報を首を長くしてお待ちいただければ幸いです。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?