【うたうとは何?】「うたうこと」と「かたること」の違い
なんでも熱く語り過ぎてしまうのが悪い癖だと思っていたのですが、note書くのには随分役立っているそうで、こんな活かし方があったのならもっと早く気付けなかったのかなと我ながら疑問なYoshikiです。
さて、歌うことと語る事は近しいものです。
歌には詩がありますが、詩だけで歌にはなりません。
音楽ではないからです。
うたうとは何かを考えてみる
ところが、詩を読むことも詠う(うたう)と表現するのですよね。
うたう、漢字で変換するといろいろ出てくるわけですが、
・歌うのは動作的な、音楽的な歌で
・唄うのは長唄や小唄のような日本の古典的な歌のことで、
・謡うのは童謡や民謡のことで
・唱うのは唱える(となえる)こと
・謳うは、謳歌の謳うですね。褒めるとか誇るの意味。
今回書くのは「詠う」と「語る」の違い。
唄には、あるいは歌には、説があり、語るにはないあ?というと、実はそうでもありません。
語るにもリズム、呼吸はあり、情感もあります。
感情を伝えることも、情報を伝えることも、同じように行っているこの二つになんの違いがあるでしょうか??
国外の音楽などでも、ラップなんかは語るに近いですよね。
音程は必要としていませんが、音楽です。
じゃあただの詩は音楽かというと音楽ではないかもしれませんし、声に発された瞬間は音楽かもしれません。
竹原ピストルさんの楽曲を初めて聴いて思ったのが、
「こういうのも音楽なんだな」っていう感想。
あれはまさに「語る」でした。
思い返せば似たようなものはいくらでもあったのかもしれませんが、非常に語りに近い音楽でした。
重要なのは音程感ではない。
ましては、リズムの有無でもありません。
うたうと語るは、声として発されていること、呼吸を伴うこと、本質的に行っている事は非常に近しいのです。
どこが決定的に何が違うかというと、
語るは「主に、情景描写や説明に重きを置き、既にある程度纏まった意見や話を具体的に伝達する手段」
詠うは「主に、非常に不安定な状態や心の移りゆき、ぼやけて不鮮明なものを印象的な表現を用いて表現、伝達する手段」
なのだと思います。
要するに、
「事実に重きを置くか、感情に重きを置くか」
更に、これらに音楽を掛け合わせた時、感情を表現する音楽と掛け合わせるのか。
舞台や背景の描写をする音楽と掛け合わせるのか、それらによっては、音楽と詩は直接的な関係にもなりますし、間接的な関係にもなります。
感情×感情をすれば、純粋な感情表現や感覚的な想起に絞られ、
舞台や背景の表現×事実の伝達をすれば、劇伴とナレーションのようにすらなります。
前者は歌うで間違いありませんが、後者はたとえ音楽的な表現をしていたとしても、語るに近いところにあるのではないでしょうか??
まとめ、私は歌いたい。
語るのは好きですが、私は私の感情を理解したい、理解してほしい。という思いの方が断然強いです。
考えなんて、所詮考えですから。
理屈こねくり回しても、心が頷かないといけない事だってたくさんあります。
(もちろん、言葉を大切にしなくていいというわけでは、全くありませんが笑)
人の思いを理解して、抱きとめて、受け入れてみたい。
かつて自分がそうされたかったのを思い出すように。
伝えるため、受け取るための最善が、声にあることを信じて、これからも学び、伝えられたらと思います。
今日はここまで。
感傷に浸り過ぎているだろうか??w
ありがとうございました。
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