見出し画像

JOHN RENBOURN GROUP : The Enchanted Garden

もともと、付き合っていた彼女に教えてもらったのがPENTANGLEの「Solomon's Seal」というアルバムで、当時はカセットテープに録音したものを借りていた。この頃初めてブリティッシュトラッドと言われる音楽のジャンルに触れた。もっとも、ハードロックを聴いていたので、ツェッペリンなどを通じてそういう音に触れていたのではあろうが。
ペパーランドでは、良さんや律さん勇造さんのライブを何度か体験していて日本のフォーク、ブルースのレコードも聴き漁った。そして、当然ミシシッピ・ジョン・ハートやグロスマン、数少ないブリテイッシュのフォークも聴いていた。(この頃、なぜかフェアポート・コンヴェンションやドノバンなどの有名どころに出会ってないのが不思議だが。サンディ・デニーのThe North Star Grassman And The Ravens(海と私のねじれたキャンドル)』 (1971年)をつい最近知ってCDを買ったという。オンタイムに音楽と出会うのは、奇跡的な部分もあるんじゃないかと思えるのだ。)中でも、PENTANGLE、メンバーのBert Jansh、Jonh Renbournのレコードは揃っていたので、当時ひと通り聴いたが、この「The Enchanted Garden : 魔法の庭(邦題)」が最も好きなアルバムだった。ブリティッシュ・トラッド、フォークと言えばそうなんだけど、より古典的なイメージ、古典楽器なども使っているようだし、中世ヨーロッパの宮廷音楽みたいな感じだろうか?
僕らがブリティッシュトラッドを聴く感覚と、英国の人が聴く感覚は違うんだろうか?日本人が演歌を聴くのと同じようなものなのかな?そう言ってる人もいたが、演歌より民謡を聴いてる感覚に近いんじゃないかなと思える。その割りに、日本の民謡や演歌はあまり外国に広まっているように思えないんだが。J-POPとかアイドル系の歌謡曲の方が日本っぽいのか?まあ、それはいいとして、このアルバムは本当にクオリティが高くて、良いアルバムだと思う。ニューウェーヴやハードロック〜メタルなどイギリス出身のバンドの音を聴くと、彼らの血の中にはこんなブリテイッシュトラッドの音が息づいていると感じる。とにかく、絶対にオススメのアルバムなのである。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?