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おさかな天国

 昨日、24歳の誕生日を迎えた。特に実感はないものの、誕生日という理由で希望休をとった。毎年、特に何かしていたわけではないが今年は一人飲みをしようと計画した。

 お店は、ここ4年間くらい毎年一回は行っていいるお魚限定の居酒屋、「丸万」。
そのお店は、2017年の『孤独のグルメ』に取り上げられたとして有名だった。県内で起用されたのはこのお店のみということでそれきっかけで来店する人は多いと思う。
私も孤独のグルメ由来で知ることとなった。

 このお店は注文方式が独特で、カウンターにいろんな種類の魚介類が並び、それを指定すれば一番美味しい調理法で出してくれる。何度行ってもそのカウンターはワクワクする。

カウンターの様子

 写真の画角的に非常に見にくいが、この銀色の枠に所狭しと魚介類が存在している。

 昨日は、月曜ということもあって、19:30にお店に着いたときは他にお客さんはおらず、貸切状態だった。過去3回行ったが誰もいないのは初めてだった。
席に着くとまず、おしぼりとお通しがやってくる。

釜揚げしらすとじゃこ天のお通し

 とりあえず生ということで、瓶ビールを注文した。このお店はお酒の種類も豊富で、それもワクワクする要素の一つになっている。
ここの瓶ビールは基本が大なので、いつもは友達と分けて飲んでいたが、昨日はひとりで飲むのは少し多いなとも思った。

 毎度、お店に行く時は事前に予約する。そのときに必ず何が食べたいか聞かれるが、咄嗟に出すのは困難で、あたふたしていると、お刺身盛り合わせを促してくるのでそれを事前に注文するのが通例となっている。

お刺身盛り合わせ

このお刺身盛り合わせは季節によって、出てくる魚が変わるので、毎回違ったお刺身を食べることができる。
普段、イカのお刺身を好んで食べることはほぼないが、このお店のイカは食感がはっきりしているため、美味しく食べることができる。
他のお刺身に関しては説明不要で、美味しいに決まってるやんってやつである。

 お刺身を食べ終えて、次のものに行こうとカウンターを覗く。一個だけ食べたいものを決めていた。そう牡蠣。どんな調理法でもいいから牡蠣は絶対に食べたかった。だから二品目は牡蠣を注文した。

蒸し牡蠣

 写真で小ぶりに見えるが、実際は中指くらいの大きさで、それを熱かったけど
一口で頬張った。この下に溜まっている汁も追うように流し込んだ。満足。旨すぎ。

 この時点で、お店に入って45分ほどが経過していた。
最初は一人で寂しかったが、次第に酔いの影響もあって楽しんでいることに気がついた。
 牡蠣はぺろりといってしまったので、三品目の注文を探索した。
そこにはフグが鎮座していた。私は栄養的な勉強をしてきたせいで、ふぐ=毒というイメージがついてしまって食べず嫌いをしていたが、なんとなく昨日は冒険したくて注文した。 

ふぐの唐揚げ

 手前に並ぶ2個が身で奥に寝ているのが骨。骨は衣と少しある身をしゃぶっておしまいにした。そして、メインの身。人生初ふぐ。美味しすぎた。淡白だったが旨味がしっかりあって、身の締まりもよく食感もあった。抹茶塩との相性も非常によく、ペロリだった。唐揚げがくる前に注文した赤霧島のソーダ割りともマッチしていた。

もう酔い加減は満足はしていたが、お腹の具合的にはもう一品行きたくて、今までご飯と合わせたことがなかったので、合うものを選んでもらって注文した。

イワシの煮付け

これが最高に美味しかった。まずこの煮汁がうまい。米に合う。そしてこの身が凝縮されたイワシ。多分これが定食だったらご飯8杯はいける。

 イワシを食べて気づいたのは、普段食べる機会の少ないフグやらが美味しいのは当たり前だが、普段の食卓で目にする機会が多いイワシや釜揚げなどの、慣れた魚がより美味しく食べれるお店なんだと。普段買わない魚を食べてみるのも経験にもなるがあえて、買える魚を注文してみると感動が味わえる。

 24歳も頑張ろうと思う。

「さかな工房 丸万」:愛媛県松山市祇園町3-21

チキン南蛮定食をたべます。