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わし明後日くらいに死なないかん

 気づいたら22年、生きていた。特に大きな功績など無くのうのうと生きてきた。

 昔から人より劣っていることが多かった。走るのは遅いし、頭も良くない。無愛想と言われるし、経済力も人並み。

 このまま生ぬるい日々を送り続けるのかと思うと決まって、明後日くらいに死のうという案が可決されるが、実行には至らない。意志の弱さが立ちはだかるからだ。

 そんなに自分を卑下するものかと思って鼓舞しようとしてみる。

 ・足は遅かったが中学の時に毎朝4キロ走っていたお陰で全盛期は50m7秒を出した。(小6の時は12秒)。地区の駅伝にも出た。

・中学から大学まで約10年間バスケを続けた。10年で公式戦での得点は2点だった。

・賢さは留年することなく4年制大学を卒業した。

・大学時代バイト代はほぼ全て本や服に溶かした。それくらいの経済力はあった。

・初対面が苦手なだけで、仲が深まったら良く話す。お酒を飲めば通常の2倍は達者となる。

 一見、悪いと思った点でも視点を変えれば良とか可に変換することだってできる。

 自分は劣っているのは変わらないのかもしれないが、それは隣の芝が青く見えるだけで、実際自分を顧みるとちゃんと青いのかもしれない。

弱い自分が気分を操って死のうと思わせるかもしれないが、しかし誰しもいい点はあるはず。無理やりいい点にしてもいい。それが強い自分を作る秘訣かもしれない。






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