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習慣か適応か

4年前、大学入学を機に県外へと移住することが決まり、引越し間際にすぐ会うけど餞別として結構大きめのねこのぬいぐるみをもらった。

最初の3年間は同じ布団には居るだけだった。しかし、4年を目前にした頃に急にそのねこを抱き枕にして寝るようになった。これがまたものすごくフィットする。虜になっていた。

酔っ払った夜でも、翌日がテストの日でも、大雨が降ろうとも、雷がなろうとも、ねこと夜を明かした。

気づけば習慣となっていた。
布団に入り、転がっているねこを引き寄せ布団を分けてあげて、抱き枕にする。
俯瞰でみると気色の悪い光景なことは間違いない。

この習慣の厄介なところは出先で寝付けなくなることだ。
友達の家とかホテルとか旅館とかにはもちろん抱き枕なんざいない。

ねこに身を委ねるとすっと寝ているのが日常に対して、それ以外の非日常では体がそわそわしてなかなか眠ることが出来なくて難儀する。

ねこのぬいぐるみはぬいぐるみだけあって柔らかいし反発はない。強めに抱き枕しようが弱くしようが文句1つ言わない。賢い抱き枕である。

今のとこねこのスペースを埋めてくれる人材がいない。
見つけるのが先か、よりねこに染まるのが先か。

今日も優秀な抱き枕と共に夢の世界へ冒険に出かける。

チキン南蛮定食をたべます。