さらなる未来のための組織づくり
どこかのビルの中で苦しんでいる、一人情シスをむちゃぶりされているあなたに捧げます第十弾。ひとまず今回で一区切りです。
第九弾はこちら。
これまでやってきたこと、これからやるべきこと
これまであなたは
・会社の中のITの現状を明らかにして
・解決しなきゃならない課題を整理して
・課題を整理するためのロードマップである戦略を立てて
・戦略の実効性を証明するために、一部施策を実行してきました
これはとても素晴らしいことです。
でももしここまで一人でやってきたならば、そろそろ一人でできることの限界を感じてきているんじゃないでしょうか。
でも、待っていても人が追加されることはないし、予算がつくことはありません。ならばこちらから追加リソースを請求していくのが次のあなたの仕事です。
実績を携えてリソースを取りに行く
会社が、上司が新たに何かリソースを与えてくれる時とはどんなときでしょうか?
それは必要性を認めたときです
じゃあ必要性はどのように認めさせれば良いでしょうか?
実はもうそれはすでにあなたの手元にあります。
そう、これまでの成果がほかならぬ必要性を認めさせる材料なんです。
あなたは会社を改善するための戦略を立てて、その一部を実際にやってみて効果が出ることを実証しました。
しかもその戦略はただの空想ではなく、今の現状を分析した結果の地に足の着いたものです。
であれば他の施策も実行すれば少なからず効果が出ることは見込まれると上司は思うはずです。
上司が会社への貢献をちゃんと考えている人であれば、ここまでの材料がそろっていれば他の施策をやるための予算や人を確保することはそこまで難しいことではないはず。
一気に戦略の全てをやる分は難しいにしても、人を一人追加して、予算を少し追加してもらうだけで、あなたのできることは何倍にもなります。
こうして増えたリソースで結果を出し、さらにリソースを確保し、あなたはあなたの組織を作っていくのです。
最初は小さな一歩から
このシリーズの最初を覚えているでしょうか。
あなたがやったことはまずは目の前の見える化でした。
でもそこから地道に情報と思考を積み重ねていけば、最後にはあなたの組織を作ることだって夢ではありません。
情シスという役割はえてして不遇なものです。だいたいめんどくさい仕事を振られるだけの立場です。
でもきちっと手順を踏んで、必要なことを地道に進めていけば、これまでとは違う景色が見えてくるかもしれません。
どこかのビルの中で苦しんでいる、一人情シスをむちゃぶりされているあなたに捧げてきたこのシリーズ。
そのビルの中であなたが少しでも働きやすくなることを願っています。
では、また別の場所で。
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