見出し画像

詩 釧路

ごうごうと鳴り響く黒い海が 遠くに見える

人気のない公園で 
短パン半袖の子供がボールを蹴っている

朝の光から翻って
海の向こうから霧がのぼってくる

薄暗くて真っ白で涼しい空気は
陰鬱な寂れたシャッター街を際立たせている

苔むした黄色や緑の塀たちを
たくさん通りすぎて家へ帰ろう

遠くから霧笛の音が不気味に鳴り響いて
さみしい夏が今年も繰り返されている

よろしければサポートお願いします。いただいたサポートは活動費として使い、今後も趣味に関連した記事を書いていきます。