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週末の夜はドラマをお供に『ブラッシュアップライフ』

週末の夜は早めに家事を済ませてソファに腰掛ける。
サブスクの海からみたい映画かドラマを探り当てるこの時間が好きだ。
部屋の明かりを暗く、さながら映画館のようにしてみるのがお気に入り。
今回選んだのはこれ。

2023年放送のドラマ『ブラッシュアップライフ』。
放送当時からかなり話題になっていたので、タイトルは知っていたが今回が初視聴。先に見ていた恋人に猛プッシュされたこともあり、Huluで駆け抜けるように見た。

ストーリーもさることながら、なによりも懐かしさで爆発してしまいそうだった。まさに当時の自分がそこにいたのだ。
タイルシールも、学生時代に突如できたラウンドワンも、カラオケで流れる曲たちも、どれも私の青春ど真ん中にあったものばかりで眩暈がした。
これは同世代がハマるはずだなと納得。

駄菓子屋でお菓子を買って、ゲーセンでプリクラをとる。
シールを交換しながら、アイドルの話やドラマの話をして盛り上がる。
あの頃や、当時仲が良かった子達のことを思い出して胸がいっぱいになった。地元を離れたことで、全然会わなくなってしまったけれど、皆元気だったらいいなぁ。

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自分の人生を何度かやり直せるとして、果たしてどれだけ徳がつめるものなのだろうかと考えてみる。幼い頃にやった小さないたずらを自粛したり、見てみぬふりしてしまったあれやこれやに首を突っ込んでみたり。
いくつか思い当たることはあるが、人間に転生できるほどの徳はつめないかもしれないなと思う。

多分というか間違いなく今の私は人間一周目で、お世辞にも徳の高い生き方をしているとはいえない。早々に地元からも離れてしまったし。
でも、変わらず仲良くしてくれる友人がいて、共に歩みたいと思える人がいて、何度生まれ変わってもまたやりたいと思える仕事を持っている。
もうそれだけで充分なのかもしれないなぁ、と思う。

バカリズム脚本ならではの台詞も、癖になる面白さがある。
坂元裕二や三谷幸喜もそうだけど、こういう脚本で惹きつける作品って強いなぁと思う。一つ難を言えば、視聴後の会話が若干引きずられることかもしれない。

一周目は一周目なりの人生の楽しみ方があるはずなので、これからも貪欲に、時々徳を積みつつ生きていこうと思う。
今年もいい作品との出会いが沢山ありますように。

そのお気持ちだけで十分です…と言いたいところですが、ありがたく受け取らせていただいた暁にはnoteの記事に反映させられるような使い方をしたいと思います。