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週末の夜はドラマをお供に『私の家政夫ナギサさん』

週末の夜は早めに家事を済ませてソファに腰掛ける。
サブスクの海からみたい映画かドラマを探り当てるこの時間が好きだ。
部屋の明かりを暗く,さながら映画館のようにしてみるのがお気に入り。
今回選んだのはこれ。

TBSドラマ『私の家政夫ナギサさん』。
U-NEXTとparaviがいつのまにか統合されていたので,これを機に見たかったドラマをピックアップしてみた。
サブスクも淘汰されてきているなぁとしみじみ。

余談だがこのドラマのタイトルのこと,『〜家政婦ナギさん』だと思い込んでいたので,タイトルを改めて見て驚いた。
カタカナがうまく読めないと,こういう読み間違いが多くなってしまうのだ。

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働く女子あるあるも含め,あぁわかるなぁと共感できる部分が多く,一気に見てしまった。私はたまたま家事が好きなほうで,料理も掃除もむしろ気分転換になっているけれど,忙しい中で両立するのは本当に大変なことだと思う。そりゃぁナギサさん欲しくなるよ。

誰にでも一つや二つ,自分にかけられた呪いの言葉があるのかもな,と思う。わたナギの中では『やればできる』という言葉が呪いだった。
一度かけられた呪いをとくのは大変で,弱っているときほど呪いの言葉にやられてしまうものだ。

そういうときに,ありのままを認めてくれる存在がいるって心強いなと思う。ナギサさんはお母さんのように優しく包んでくれる存在で,おじさんだということを忘れてしまいそうになる。
ただこれもきっとよくないステレオタイプで,『お母さん』がおじさんじゃダメだなんて誰が決めたんだ,という話だなと。

世間体とか体裁とか,世の中には不便なことが沢山あって,令和の世になってもまだまだ人の目を気にせずに生きるって難しい。
私だって地元に戻れば,まだ結婚はしていないのか,いずれは両親と一緒に住まないのか,などといった『よかれと思って』攻撃が待ち構えている。

どれだけ仕事を頑張っていても,『女の子はやっぱり結婚して子どもを産んだほうが幸せ』という価値観を持った人は一定数いて,それを否定する気はさらさらないが,押し付けられてしまうと頑張りを否定されたようで悲しい。

結婚や子どもを持つことを拒否しているわけではなく,まだそのタイミングにないだけだから,余計に悲しく思うのかもしれない。
折り合えないんだと割り切って,理解してもらうことは諦めた。
地元を出てよかったな,と心から思う。

♦︎

生き方に正解はない。
誰とどう生きていくかは自分で決めて,それを肯定しながら生きていけばいいのだと思う。どうしたって気に入らない人はいるだろうし,何か言ってくる人もいるだろうけれど,それはそれ。

そんな風に思えたおかげで,肩の力が少し抜けた気がする。
いい作品でした。

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