70年代的な〜音楽〜
70年代と言えば、やっぱり音楽を欠かすことができないと思うわけです。
サイケデリックとフリージャズの余韻を引きずって、クロスオーバーからフュージョン、プログレッシブ・ロック、ハードロック、ヘヴィメタル、そしてパンク、ポスト・パンク、ニューウェーブ、オルタナティブ、一方でAOR。
いい意味で自分たちの存在に意地をかけていた時代で、どんどん細分化されたり工夫されたり実験したり遊んだり。
その水面下で胎動していたのがP-Funkとクラウト・ロック(いわゆるドイツロック)で、静かに色々な要素を吸収していき、遂に現れたのが天才プリンス。
プリンスは、全てを飲み込み、喰らい尽くし、一時は神がかった音曲の数々を産み出していきました。その正当な後継者がレッド・ホット・チリ・ペッパーズだったのだろうなあ、と感じます。レッチリを最初に聴いた時、何だかピストルズの匂いがするぞ、と思ったものです。
ところが、プリンスがどんどん自己模倣に陥ったように(あくまでも個人の感想です)、音楽シーンそのものも何でもあり、逆に言えば、絵の具を全部混ぜて灰色になってしまったものばかりになったような気がします。
歳のせいばかりでもないと思うのですけど、ちょうどプリンスが最後の大傑作Sign 'O' the Timesを世に出した後、音楽はどんどんつまらなくなってきた、なんだか決まったコンポーネントを組み合わせているだけのように感じられるようになってきました。
ところで、イラストというか絵は、描きかけていたものを、先ほど目にしたウィーンさんの素晴らしい絵に感化されて修正したものです。予定とは別の絵本の一頁にしようかと思います。