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#82 視力(&記憶力)の低下でつまづくツェルニー30番 No.16

この曲はどうってことはない曲なのですが。。。

レッスンでツェルニー 30番 No.16を見てもらっているとき、先生があきれたように言いました。確かに以前に書いたツェルニー30番の難易度では(やさしい)に属するのですが。。。

(やさしい) 6 → 4 → 2 → 7 → 11 → 16 → 5 → 28 → 10 → 3
(ふつう)  1 → 8 → 9 → 19 → 12 → 14 → 18 → 17 → 24 → 25
(むずかしい)22 → 23 → 30 → 26 → 27 → 13 → 21 →15 → 20 → 29


そのどうってことのない曲をノーミスで弾くことができません。例えば、以下のような和音の部分があるときに、かならずどこかで間違えて、いい加減な和音で弾くか、手が止まってしまいます。

原因の1つは、スケール的なところと和音のところの切り替えで頻繁に跳躍が発生するので、楽譜をガン見してると音を外してうまく弾けないこと。

そして、鍵盤を見ようと楽譜から目を切ると、次に楽譜を見るときに上手く復帰できない。。。

最近かなり動体視力の低下を感じておりまして、急激な視線移動をすると、目が滑るといいますか、うまく楽譜の音符を認識できないことが増えてきました。。。

そんなに細かく頭を上下に振っていては、弾けるものも弾けません。
もっと、頭を動かさないで、鍵盤はチラ見程度で弾けませんか?

先生のいうことはごもっともなのですが、チラ見ではこれも視力の低下(老眼)により、楽譜も鍵盤もよく見えないので、しっかり頭を動かしてそれぞれ視界にとらえないと、音をはずします。

ならば、頭を振る回数が減るように、目の負担を減らすようにある程度暗譜すればよいのですが、もともと暗譜は苦手。

ツェルニーは和音進行が単純で暗譜しやすい曲と言われています。確かに私でもスケール的な部分は単音なので、その部分の音はすぐ覚えて暗譜で弾けるので大丈夫。でも、和音部分がダメなんです。

和音も何のコードのドミナントかトニックかは耳が勝手に覚えてそのコードをなかば手が勝手に押さえてくれるのですが、どの転回形か、右手、左手のどっちが2重和音なのか3重和音なのかまでは正確に耳が覚えてくれず、(コードとしては合っているが)適当な和音を弾いてしまいます。

息子のように和音の絶対音感があればなぁ。。。
耳で適当に覚えてしまう和音が当てにならないので、音名や手の形レベルでしっかりと覚えなくてはならないのですが、これも記憶力の低下により、なかなか覚えきれません。

2つ! 3つ! 3つ!

などと、私が苦戦していると、先生が2重和音か3重和音かを声に出して示してくれるのですが、それでもダメ。埒があかないので、

テンポが速すぎます。もっと落として。

と先生が言われて、現時点での視力で楽譜と鍵盤の両方を追えるレベルまでテンポを落として弾くと、かなりミスは減るのですが、それでも和音部分の記憶のあやふやさは残ったままで、何度やってもノーミスでは弾けません。

この曲は2週見てもらいましたが、「暗譜してノーミスで弾けるようになるには3カ月くらいかかると思う」とつぶやいたら、とりあえず、合格で先に進むことになりました。

後半のヘ長調のスケール部分は、テンポを上げると右手と左手がそろわなくなるなど、和音以外にも課題はあるんだけど、ま、いいや。
これ以上ノーミスにこだわって目を酷使するのはまずい気もするので。

私の場合、ツェルニーについては合格になったからと言って、合格した曲を弾かなくなるわけではないし。今はNo.13、14、15は基礎錬として毎回家で弾いているので、それにNo.16(暗譜)も加えることにします。





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