【モーツァルト/リスト】アヴェ・ヴェルム・コルプスのレッスン #107
弾き合い会のためにアヴェ・ヴェルム・コルプスを弾くことにし、レッスンで見てもらう曲が増えて時間が足りなくなったので、フランス組曲のクーラントは終わるまで後回しにすることにしました。
まず、この曲を弾いてみて、先生が難色を示したのは、拍子感と出だしの入り方です。
「システィーナ礼拝堂にて」の抜粋部分だけレッスンに持ってきているので、楽譜の冒頭は以下のように拍子記号がなく、情報が不足しているわけですね。
これは実際に楽譜を見せないと先生、納得しそうにありません。
しかたがないので、楽譜を取り出し、
冒頭のCマークを見せて、4/4拍子であること
直前の100小節目が「全休符+フェルマータ」になっていること
を確認してもらい、前の部分と完全に分離したところで曲が始まることを納得してもらいました。
このほかダメ出しとしては、
といったところ。3についてはさらに、以下のところですが、きちんとレガートで弾けるようにフィンガリングを変更されました。
あと、四部合唱でいうところの、ソプラノのミ→ミの同音レガートができていない、と。以前から同音レガートは苦手なんだけど、何でだかわかりませんが、これをペダルで誤魔化してはいけないらしい。。。困った。。。
まぁ、ベトソナ9番のオクターブのレガートもペダルで誤魔化さずにレガートに弾かなくてはダメだと言われているし、同じことなのかも。
4についての最後の部分とは、smorzando以降のところですね。
smorzandoの後、4部合唱部分が終わり、伴奏主体になって音数が増えたところで音が大きく盛り上がりすぎている、と。
とのことです。これは私がsmorzandoの意味がよくわかってなかったのが原因かも。先生の言うとおり、ここでゆっくりテンポを落としそのまま音を小さくして143小節目のsempre dolciss. e quietoのまま、つなげようと思います。
このほか、意見が真っ向から対立したのが
と言われたのですが、それだけは絶対イヤだったので思い切りそれを顔に出していたら、
ということになりました。オルゴールのようにニアフィールドに響く音を、少し離れたらすぐにかき消えてしまうような繊細な音を表現したいと思っているので、una cordaやめて大きな音で弾いてしまったら、この曲を弾く意味がなくなってしまう。。。
実際、una corda&サステインしながら出だしを弾いただけで、鳥肌が立つくらい美しい響きがして感動しているのに、そんなことしたら台無しじゃないか、いったい何を言い出すんだこの人は、って思いました。
この辺、以前からそうですが、どうも先生とは感性というか、相性が悪いようです。。。
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