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#8 「ホルベアの時代より」の特訓がスタート(レッスン 3月1回目 その1)

 2019年の夏の終わり。先生との最初のレッスンのとき。

「どういった曲が弾きたいですか?」

と、質問をされたときに、自分が弾けるレベルの曲かどうかも考えずに、「ホルベアの時代より 前奏曲。。。とか?」と答えました。そのときは、何となく、手の動きの速い曲に憧れていたので。。。それに対して先生は、

「・・・。さわやかな曲なので、また夏が来たときにやりましょう」

と、華麗にスルー。当たり前か。

 で、その次の夏。大人になって初めての発表会では、先生の提案で、モーツァルトなのに重くて、暗くて、まったくさわやかでない「K.475 幻想曲 ハ短調」を弾きましたとさ。そのころ、よく聴いていたのがヴァレンティーナ・リシッツァの演奏。すごい迫力ですねぇ。

ホルベアのことを先生は覚えていた

 最初の頃にそんな話してたなんて、先生はすっかり忘れているだろうし、自分もどっぷりとモーツァルトにハマっていたので、ホルベアのことは「いつか習えたらいいや」程度の気持ちになってたので、すっかり頭の片隅に追いやって思い出さなくなっていました。ところが、前回のレッスンで、

「今度の発表会では何を弾きますか? ホルベア? そろそろ決めないと時間が・・・」

 なんと、先生はホルベアのことを覚えていました!

 ただ、どうも先生の様子からだと、かなり無理めだと思われているようです。なので、「今やっているモーツァルト/K.333のいずれかの楽章を弾けばいいんじゃないですか?」と答えたものの、それには先生、ちょっと納得いかない様子。

 もう半年以上やっているし、さらに夏まで続けるとなったら1年まるごとK.333。先生は、もううんざりなのかもしれません。なので、その場では即答しませんでしたが、ホルベアのことを覚えていてくれた先生に敬意を表し、最初の2ページだけでも、たとえテンポが遅くても、指が転んでも、譜読みして先生に見てもらおう、それで無理かどうか判断してもらおう、と決心しました。

ホルベアを先生に披露した結果

 「ホルベアの時代より 第1曲 前奏曲」は、ピアノの上手な子供(小学生)がよく弾いている曲です。ただ、私にとってはすごく難しい。。。

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 最初の2ページは、右手の高速アルペジオと、右手と交差して弾く左手メロディが特徴。不器用なので左手メロディの曲は本当に苦手です。しかし、何とか1週間で、つっかえながらも、転びながらも、ゆっくりなら2ページの最後まで行けるようになりました。

 そして、3月最初のレッスンで先生にたどたどしい「ホルベア~」を2ページ分披露したところ、

「せっかくなのでこの曲やりましょう! この中から2曲くらい」

  おお! 前回とはうってかわり、何だか先生、やる気が出たようです。でも、「えっ、2曲!?」。前奏曲だけでもすごく難しいのに、あともう1曲とは。何だか、雲行きが怪しくなってきました。。。

 それと、この曲をやるだけでうまく弾けるか心配なので、パターン練習用にツェルニーとかの練習曲を抜粋して教えてほしいとお願いしてみたのですが、その曲自体でテクニック練習するので「必要ない」とのこと。子供はツェルニーやっているのですが、大人には教えてくれないのかな?

 私は曲自体でテクニック練習するのは時間がかかって効率が悪いと思うのですが、先生は逆にツェルニーをやっている時間がもったいない、効率が悪いと思うようです。せっかく習っているのだし、何よりも先生のやり方で教えてもらいたいので、ここは素直に従います。

「ホルベア~」を弾くのに必要な練習とは?

 で、先生提案の練習方法は

「アルペジオのところはリズムパターンなどの指練習を段階的にきっちりやって弾けるようにします!」

とのこと。6~7パターン?くらいやります。しかし、最初のパターンからしてうまくできません。

 最初のパターンは、リズム練習ではなく、ほかの指を鍵盤に付けた状態で、指を高く持ち上げて、素早く打ち下ろし、曲のアルペジオを弾く練習。しかも、打ち下ろしたら一瞬で力を抜かなくてはなりません。

 1の指、2の指、5の指は高く持ち上がるのですが、3の指が自分が思っている以上に高く上がらず、スピードも遅かったのでショックです。4の指にいたっては笑ってしまうくらい持ち上がらないし、弱々しい打鍵。

 鍵盤では埒が明かないので、先生と一緒に鍵盤の蓋をコツコツといい音が出るように叩く練習もしたりして。これはかなり地道で何よりも根気がいりそう。。。先生、これで発表会に間に合うと思っているんだろうか。。。

 でも、私は間に合わなくてもいいと思っています。たとえ曲が完成しなくても、子供のころにやっておくべきであったろう、こういう練習を改めて教えてもらいたいと思っていたので。この人には無理と見限られて、ほかの人には教えているであろう「必須の練習」を教えてもらえないのがいちばんツラいので。

 指上げ練習は、ピアノがないところでもできるので、まずは思い立ったらどこででもやってみようと思います。というわけで、ホルベアの特訓がスタートです。

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