#100 弦楽四重奏版のあるピアノソナタ 9番はそれだけで弾いて楽しい曲

人生で初めて弾いたベートーヴェンのピアノソナタ 10番が合格したので、次は先生が選んでくれた9番を習います。

ソナチネアルバムにも収録されている19番、20番、25番(※私はいずれも未演奏)がベトソナでいちばんやさしいグループだとすると、Op.14の2曲 9番、10番はその次にやさしいグループの曲だとされているようなので、ある意味妥当な選択。

ただ、10番は発表会でよく弾かれるのに、9番はあまり選ばれない、人気がない印象があります。でも。先生は、

この曲はよくレッスンで使われる曲ですよ!

とおっしゃるのでレッスンには向いているのでしょう。

弦楽四重奏に編曲された唯一のピアノソナタ

ひとまず、譜読みに先立ってネットで調べてみると、この曲はピアノソナタとしてはあまり重要視されていませんが、ベートーヴェンを研究している人にとっては重要な意味を持つ曲らしいです。

理由は、ベートーヴェン自身がこのピアノソナタを弦楽四重奏版(Hess 34)に編曲しているためで、ベートーヴェンの編曲に対する考え方がわかるからだそうです(ベートーヴェンが不本意ながらピアノソナタを別楽器用にキッチリ編曲したのもこの1曲のみ)。

早速、ピアノ版と弦楽四重奏版と聴き比べてみました。

原曲のピアノ版より好印象

弦楽器の開放弦(調弦)の特性でホ長調からヘ長調に変更されていたり、左手の高速アルペジオや2オクターブスケールなどピアニスティックな表現の部分は弦楽器では弾きにくいので、回数を減らしたり、規模を小さく(1オクターブとか)したり、“刻み”やトレモロに変更したりしてはいますが。。。

もともとピアノソナタ 9番は基本4声の曲で、弦楽四重奏に編曲しやすかったんだろうな、ということがわかります。

それと何だか弦楽四重奏版のほうが、旋律・フレーズの表現が繊細だし、それゆえ曲の構成が明確になってわかりやすい! もともと私が弦楽器が好きなこともありますが、ピアノ版よりも弦楽四重奏版のほうが好印象

まだ譜読み始めたばかりですが、ピアノを弾くだけですぐにバイオリン、ビオラ、チェロの掛け合いがイメージできるので、楽しく練習できそうです。それだけで私にとってこの曲を習う意味は大きいです。

ただ、先生に早速、弦楽四重奏版も聴いてみた話をしてみたら、「はぁ」というだけで、やたら反応が薄かったですが😿
先生なんだから、弦楽四重奏版の存在を知らないということはないのでしょうけど、何なんだろう、このどうでもいいよ感は💦

ま、先生の塩対応は別にどうでもいいのですが、弦楽器コースの先生は、この曲どう思っているんだろう。お話したいなぁ。。。

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