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ドイツではじめてクルマを買ってみた



はじめに

こんにちは!Ramawayです。
先日車を購入しました!
これからドイツで車の購入を検討しているけど、
どういう手順かどうか分からない・・・
どうやって自分に合った車を探せばいいか分からない・・・
といった方向けに
自分の体験を踏まえて、車を購入する手順、注意すべき点などについてステップに分けてご紹介したいと思います。


我が家が車を購入したきっかけ

連日起きるストライキ、時間通りに来ない交通機関に嫌気がさしたからです(笑)
日本にいたころは、ルールに厳しいドイツなので時間にも正確なのかな~と思っていたのですが、実際に住んでみたら全然そんなことなくて。

普段からドイツの電車(とくに長距離)は時間通りに来ないし、
乗ってても勝手にキャンセルされたりと散々な目に合い・・・。
先日もドイツ全土でメガストライキがあり、バス、飛行機、電車すべての交通機関が止まってしまいました。

「も~こんな信用できない交通機関に振り回されるのは嫌だ!」
と車購入を決意しました🚙

ただ元々私は車について全然詳しくないので、
日本で車買うのもよく分からない状態で、
ドイツで車買うならどうすればいいんだ・・・?

価格比較サイト見ると、emission class?stickerとか書いてあるけど
どういう意味?低環境ゾーンってなに?
とハテナがいっぱいで、ドイツやEUの車の環境規制の話すらも
よく分かっていなかったので、自分の頭の整理のためにもまとめさせてください(笑)


ドイツで車はそもそも必要?

交通の手段」だけで考えると、必要ないと思います。
ある程度大きい都市であれば、電車や、バスも通っていますし、交通の便は割とどこの地域も良いので、なくてもやっていけます。
今はドイツ全土を月額49 EURで回れる定期も発売されていますし、お金を考えると交通機関を使ったほうが安いです。
ただヨーロッパはストライキや電車遅延が本当に多いので、計画通りに行くことがあんまりありません。そういった意味では日本の交通機関よりも信頼できません。

個人的な意見をいうと・・・
車があったほうがQOLが上がるのでドイツ生活が楽しくなると思います。

ドイツは森が多く、自然を楽しむ環境がいっぱいです。
アウトバーン(高速道路)も無料ですし、車があればいろいろな地域に自由気ままに行くことができます。
ご家庭の生活スタイルによりますが、長距離の旅行や、アウトドアが好き、小さなお子さんがいるといった場合は車があったほうが便利なんじゃないかなあと思いますね。

デメリットを上げると、維持費が高いことでしょうか。
ガソリン代も、2023年 5月現在で1.77 EUR/Lくらいなので、日本円にしてしまうと250円超えてしまいます。。。

なので車は、生活をより良くするための贅沢品ですね。


外国人はドイツで車を買えるのか?

ドイツに居住していれば購入することができます。
ドイツで運転するには、運転免許証が必要です。
詳細は以下記事をご参照ください。


車の購入~納車までのステップ

  • STEP1:車の購入条件をリストアップする

  • STEP2:車を選ぶ

  • STEP3:車を買う

  • STEP4:自動車保険に入る

  • STEP5:車両登録する

  • STEP6:車に常備しておかなければいけないものを用意する

  • STEP7:車をピックアップする

詳細は以下の記事でご紹介しています。


購入時にかかる費用は?

我が家は、地元のディーラーから購入し、車両登録などをすべて自分で行いました。
車本体代金にプラスで1400 EURくらいかかるくらいでした。
日系ディーラーだともろもろ諸手続きを代行してくれたり手厚い分、もう少し諸経費が高いかもしれません。

  • 車の本体代金

    • 8999 EUR

      • 車によりけり。

  • 車のギャランティー代

    • 2年間で 400 EURくらいなので、1年間で200 EUR。

      • 中古車を地元のディーラーから購入すると、プラス料金で保証を付けるかどうか聞かれることがあります。
        我が家は不安だったのでそのディーラーと提携している保証会社の一番いいプランを契約しました。消耗品は自費になりますが、車の故障で部品交換、修理代が保証されるというものです。

  • 初年度の自動車税

    • 108 EUR

      • 車によりけりです。我が家のケース。

  • 車両登録代

    • 約 90 EUR

      • 自治体によりけり。我が家のケース。

        • ナンバー予約代 約10 EUR

        • ナンバープレート作成代 約40EUR

        • 申請代金 約40EUR

  • 任意保険

    • 年間 950 EUR

      • プランによりけり。我が家は一番補償範囲が広く、英語サポートがある「Alliantz Direct」の総合保険(Vollkasko)に加入しているため割高。


車を購入するときに知っておいた方がいいことは?

日本とドイツの交通ルールの違い

左ハンドル、右側通行

日本と逆です。慣れればなんてことないのかもしれませんが、運転当初私はビビりまくっていました。(笑)

Autobahn(高速道路)が無料、速度無制限区間がある

ドイツから日本に持って帰りたいものは?と聞かれたら
「アウトバーン」と答えたいくらい、高速料金が無料なのは魅力的です!(笑)
道路状況や天候によっては速度制限が設けられることもありますので標識を注意して運転する必要がありますが、速度無制限区間はものすごいマフラー音で、200kmくらい出して走行している車をよく見かけます。

ドイツの信号のサイクルが早い、バッファがない

歩道と車道の信号の切り替えサイクルが日本より早く、バッファがほぼないので、黄色で確実に止まらないと大事故になります。
赤信号になってから進入は罰金、1秒以上経ってから進入で免停1ヶ月だそう。
信号無視を取り締まるカメラ付き自動取り締まり機も多数設置されているので、ドイツで運転するときは、黄色信号になったら必ず止まるようにしたほうがいいですね。

車に関わる法規制・制度について

車検は2年更新 ※新車は3年

ドイツでも、日本と同様、車両の安全性や環境性能を確認するための車検制度があります。Tüv(テュフ)と呼ばれています。
新車は最初の3年間は車検が不要ですが、その後は2年ごとに車検を受ける必要があります。また、車検証は車に常備しておかなければならず、検査合格の証明となります。
HU(Hauptuntersuchung)AU(Abgasuntersuchung)の2つがあり、検査場に行ってTüvをお願いすると両方の検査を受けることになります。
価格は会社によりけりですが70~150 EUR前後
日本よりもずっと安いですね。

自動車税

ドイツでは日本と同様、車両所有者は自動車税を毎年支払う義務があります。
自動車税は車両の排気量、環境性能、車両の種類などによって金額が異なります。
以下のサイトで、自分の車が年間どのくらい税金がかかるか試算ができます。(英語)

環境規制

ドイツでは、環境に配慮した自動車への取り組みが進んでいます。
たとえば、エンジン排出ガスの規制が非常に厳しく、排出ガスの規制基準を満たさない車両は販売や使用が禁止されることがあります。

また、都市部には低排出ゾーンが設けられており、一部の車両はこのゾーンに入ることができません。

なのでガソリン車の場合は、Emission classがEURO 4以上のものを選びましょう。

こちらは車の購入の際に重要なポイントとなるため後ほど詳しくご紹介します。


ドイツは路駐が多い!

どこの通りに行っても縦列駐車、縦列駐車。
ドイツだけではないのかもしれませんがヨーロッパは路駐が多いです。
車をぶつけて止めるのが当たり前なんて言われておりますが、ドイツではNG。
皆さん狭いスペースに綺麗に縦列駐車しています。すごい・・

自分の家で駐車場を確保しなくてもOKなのでそこは楽ですね。

Umweltzone(環境ゾーン)とUmweltplakette(環境ステッカー)とは?

Umweltzone(環境ゾーン)は、
2008年に発行されたEU規定を基に、自動車の排出ガス規制に関する取り組みとして、都市の一部に設定された制限区域のことを指します。

具体的には指定の排出ガス基準に適合していない車両は、そのエリアに進入することが禁止されるというものです。大気汚染の低減が目的です。

Umweltzoneは、ドイツだけでなく、オーストリア、スイス、フランス、スペイン、イタリア、デンマークなど、欧州のいくつかの都市でも導入されています。

Umweltplakette(環境ステッカー)は、
ドイツのUmweltzone(環境ゾーン)に進入するために必要なステッカーのことを指します。

Umweltplaketteは、車両の排出ガス基準に基づいて、色分けされた3つのステッカーがあります。
最も環境に優しい車両は「グリーンステッカー」、
次に環境に優しい車両には「イエローステッカー」、
最も環境に悪い車両には「レッドステッカー」です。

ドイツのUmweltzoneに進入する場合、
車両には必ずUmweltplaketteを貼らないといけません。

なので車を購入するときは、
「グリーンステッカー」の基準を満たした中古車を買いましょう。
ガソリン車の場合、Emission classがEURO 4以上のものが当てはまります。

ディーゼル車は?
中古市場としては結構売られていますし、乗っている方も結構います。
しかし、ドイツの規制に詳しくなければ買わないほうが無難だと思います。

排出される窒素酸化物が健康被害を生むとのことで、
ディーゼル車の進入禁止の州のルールができるかもといった話になっているため、今後いつまで乗れるのかが分かりにくいためです。
どうしてもディーゼル車が良い方は、ディーゼル車周りの環境規制についてお調べ頂き、購入されたほうが良いかなと思います。


おわりに

いかがだったでしょうか?
みなさまのドイツでの車生活がよりよいものとなりますように…♡
最後までお読みいただき、ありがとうございました!


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